神奈川県水産技術センター メルマガ188

掲載日:2014年2月7日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.188 2007-3-23

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.188 2007-3-23
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□研究員コラム

○横浜のご当地ブランドについて考える  (企画経営部普及指導担当 鎌滝 裕文)

○「よもやま話 5」  (企画経営部普及指導担当 村上 哲士)

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○横浜のご当地ブランドについて考える

 現在、普及指導員として横浜市を担当していますが、私も漁業者といっしょにご当地ブランドづくりを始めたところです。横浜にはいわゆるご当地ブランドが多く、どれも一度は聞いたことがあるメジャーなものが多いです。

 ハマトラと言われるキタムラのバック、ミハマの靴、フクゾーの洋服を代表として、ほかにも近沢レースのテーブルクロス、丸加のスカーフ、ダニエルの家具などメジャーなブランドは必ず会社や店名と商品が結びつきます。食べ物でも崎陽軒のシュウマイ、喜久屋のラムボール、馬車道十番館のビスカウト、横濱文明堂のカステラなどやはり何とかといえばどこの店というのが結びつきます。

 会社名、店名や地域名と商品名が自然に言葉に出てくる。これがブランドの基本だと私は考えています。

 歴史的にも横浜は早くから開かれたところであったし、日本で初めて何々をつくったところという利点もあったと思います。それでもメジャーなブランドになって支持されているというのはそのお店や会社が行ってきた努力はもちろんですが、市民、県民から長い間、愛されているという証拠でもあると思います。つまりこうしたブランドというのは長い間をかけて市民、県民が作ってきたものと思うのです。

 私が現在取り組んでいるのは、「金沢名産海苔」という名称です。これは横浜金沢地区でとれた特定のよい海苔にのみ使用する名称と考えています。

 まだ、活動したばかりでブランドという言葉を使うためにはさらなる取り組みが必要と考えています。活動している中で「生産量が少ないから知名度があがるわけがない」と言った漁業者がいましたが、私は違うと思っています。この地区における海苔養殖は明治時代からと歴史と伝統があります。歴史と伝統に負けない海苔にしたいと思っています。

 決して私ひとりでできるものではありませんが、基本はきちんとしたものにしたいと考えています。「横浜の名物にまずいものなし」とよく言われますが、是非、「金沢名産海苔」を名物にしたいと考えています。

 「金沢名産海苔」の写真はこちらから↓
   http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582781.html

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○「よもやま話 5」

 私の回想録も前回で4回を数え、皆さんも少々飽きてきたのでは?と思いますので、今回は別の話にしてみます。

 皆さんはウニはお好きですか?私の友人の中には、脳みそみたいで嫌いとか言う者もいますが。最初に食べたのが不味かったので、私も好んで食べる方ではありませんでした。最も、今思うと安い品物を食べたせいかも知れません。

 実は、当水産技術センターでも試験的にアカウニを生産していた時期がありました。試験生産そのものは、平成3年で最後になりましたので、私が最後の担当になります。

 ウニの採卵自体はアワビやサザエなどに比べると簡単です。口器(ウニの口ですが、地面についている方にあります)の部分に0.5モル濃度のKCl溶液を注射器で注入します。成熟さえしていれば卵と精子が得られます。理科の発生実験で経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。採れた卵に精子をかけてから洗卵するのはサザエなどと同じです。

 この後、20℃に暖めた水に卵を入れた容器を設置します。(ウォーターバスの状態、つまりお風呂の中に容器を沈めて、間接的に暖めます。容器内の水は止水状態にしますので、周囲を暖めることで容器内の水温を上げます)。

 翌日には孵化しますので、これをやはり20℃に加温した海水を張った飼育容器(流水で飼育できるように改良したものです)に移して20日間ほど飼育しました(ウニの産卵は冬場でして、この時期のこの近辺の水温は16℃くらいで、この水温で飼育すると40日以上を要します)。

 これは楽勝!と思われるでしょうが、実は採卵を始める前から地獄は始まっているのです。彼らは最初は浮遊生活をしています(最終的にはサザエなどと同様に着底して匍匐生活をします)。その時の餌は浮遊珪藻といわれるものです。

 この餌の培養が一苦労なのです。成長に応じた量を維持しなければならないので、成長と培養量をシンクロさせるのが大変でしたし、この珪藻ちょっとした加減で全滅したりするんです。餌が不足すると幼生は死んだり、奇形になったりとデリケートなものでした。

 当然のごとく、彼らの飼育中は休みはなし。そんな状況を40日以上の続けるのは悲惨なので、加温水を使うことで期間短縮をするわけです。

 孵化するとプリズム型幼生、プルテウス型幼生(4腕、6腕、8腕と腕が増えていきます)と形を変え、8腕幼生の後期になると稚ウニへ変態する時期が近づいてきた証拠です。この頃になると、サザエなどと同じように付着珪藻を着生させた波板をつかって採苗を行います。少し育ったミニチュアサイズのウニは結構可愛いものでしたよ。

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