神奈川県水産技術センター メルマガ207

掲載日:2014年2月4日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.207 2007-08-03

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.207 2007-08-03
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□研究員コラム

○「♪もしもしカメよ-♪」  (内水面試験場  蓑宮 敦)

○円筒型孵化器によるアユ卵の管理 (内水面試験場  相川 英明)

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○「♪もしもしカメよ-♪」

童謡にもあるように、日本人にとってカメは、とても馴染みの深い生き物です。また、「鶴は千年、亀は万年」と言われ、縁起の良い生き物としても知られています。

 相模川などで行っている魚類調査では、カメが時折採捕されます。川にカメがいても特に変ではないのですが、採捕されるカメの殆どは、ミシシッピーアカミミガメという外国産のものです(聞き慣れない名前かもしれませんが、あのミドリガメのことですよ!)。

 飼いきれなくなったペットを捨てる無責任な行為が大問題なのは勿論ですが、とりわけここでの問題は、採捕後の処置になります。外来種(移入種)なので、再び放流することはできませんし、標本にするのも心が痛みます。仕方が無いので、甲羅の大きさと体重を測定した後に、試験場のカメ池へ収容しています。

 こうした“時折の採捕”が繰り返された結果、試験場のカメ池はミドリガメだらけになってしまいました。もしもしカメさん、もうこの池では窮屈そうですね(彼らに罪はなく、むしろ被害者なのです。)(写真)。  

写真はこちらから

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○円筒型孵化器によるアユ卵の管理

放流事業に用いられるアユは、親魚養成とアユ種卵の供給は内水面試験場が、種苗生産は神奈川県内水面種苗生産施設が行っています。昨年度から神奈川県内水面種苗生産施設が新たに円筒型孵化器を導入しましたので、孵化器によるアユの孵化管理について紹介させていただきます。

 従来は魚巣(人工水草)に卵を付着させていましたが、孵化器による方法では卵の粘着性を除去したのち、孵化器に受精卵を収容します。円筒型の孵化器の下部から飼育水が送られ、卵の間を通過した水は上部から排出される構造になっています。

 孵化器の中では比重の小さい死卵は上層に、正常に発育した卵は下層に分布し、サイフォンなどで上層の死卵を除去して、正常な卵だけを管理できる利点があります。また、従来の魚巣に卵を付着させる方法と比べて、孵化器は卵を高密度に収容でき、水生菌対策の消毒に用いる薬剤も大幅に削減できました。

 種苗生産の結果では、第一回目の選別の際の生残率は2003-2005年の従来の魚巣での結果が36.4-45.0%であったのに対し、孵化器を用いた 2006年は62.9%となりました。直近の4年間で最も高く、量産規模において安定した生産結果を得るにも孵化器が有効であると考えられました。

 孵化器による卵管理は上記のように優れた点が多いため他県の種苗生産施設からも注目されています。  

写真はこちらから

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〈編集後記〉 

 去る7/31と8/2に「かながわ海と生物の教室」と「親子おさかな料理教室」の2つのイベントを実施しました。前者は磯採集と観察・同定を、後者はアジ・サバの干物作りを体験していただきました。参加者を公募したところ、両イベントとも定員の3倍以上の応募があり、抽選の結果、残念ながらお断りさせていただいた方に大変申し訳なく思っています。

 両イベントとも盛況で、参加された皆様には楽しんでいただけたとともに、神奈川の海や水産物に興味を持っていただけたと思っています。ありがとうございました。今後もイベントを企画してまいりますので、よろしくお願いします。

 なお当日の様子は、近々ホームページに掲載する予定ですのでお楽しみに。

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