神奈川県水産技術センター メルマガ212

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.212 2007-09-07

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.212 2007-09-07 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム

○キンメダイはどのぐらい生きるの?  (資源環境部  秋元 清治)

○人工産アユ種苗について (内水面試験場 場長  水津 敏博)

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○キンメダイはどのぐらい生きるの?

 長生きしたいと思うのは人間の性であるが、はたして魚もそのような思いを抱くのであろうか。ちなみにギネスブックによる人間の長寿記録は女性が122歳、男性が120歳(日本の泉重千代さん)とのことである。魚の場合もウナギやチョウザメは長寿で知られるがしょせん人間には及ばないだろうと思っていた。しかし、先日話題となったベーリング海の100歳のSebastes borealis (ヒレグロメヌケ)のようにかなり長生きする魚もいるようである。

 (参照 http://www.fakr.noaa.gov/newsreleases/2007/rockfish040507.htm)

 一般に魚の年齢は耳石や脊椎骨に1年に1本刻まれる年輪を数えることによって推定する。しかし、この年輪は魚の成長が著しい若齢期には比較的明瞭に刻まれるが、魚が大きくなり成長が停滞すると不明瞭となり判別が難しくなる。また、魚の寿命は水族館の飼育記録からも推定できる。しかし、動物園で飼育された動物が自然界のものより長生きすることを考えると、自然海に住む魚の寿命も水族館の飼育記録から割り引いて考える必要がありそうである。 

 キンメダイははたしてどのぐらい生きるのか?私が観察した大型魚の耳石年輪は不明瞭なものが多く最高齢は18歳までしか確認できなかったが、高知県水産試験場の明神寿彦主任研究員は耳石年輪から26歳という高齢魚を確認している。また、標識放流した1-2歳のキンメダイが17年後に再捕された事例もあり、自然海のキンメダイが20年以上生きることは確実であろう。 

 長生きで成熟が遅い魚が乱獲されやすいことを考えれば、キンメダイについても予防的な資源管理を行うことが重要であろう。

 

 キンメダイの年齢と成長について関心のある方は以下をごらんください。 

/uploaded/attachment/533836.pdf

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○人工産アユ種苗について

 アユは神奈川県の内水面漁業の最も重要な魚です。試験場でもアユに関する研究は大きなウエイトを占めています。アユの研究で力を入れていたのは、人工産アユ種苗の生産です。人工産アユ種苗については、昭和40年代から技術開発を進め、先輩たちの努力により、昭和50年代から毎年100万尾を生産し県下河川に放流できるようになり、現在は、県から民間に委託して生産しています。 

 最近この人工産アユ種苗に対して、漁業者から問題が提起されています。それは、放流サイズが小さい、放流後すぐにいなくなる、群れる、ふらふらしている、病気(冷水病)にかかりやすいなどであり、今後ともこのような種苗を放流しても効果が無いのではないかということでした。

 そこで、この問題を解決するため漁業者と県で検討を重ね、平成19年度から人工産アユの性質などについて漁業者と県が共同調査を行うことになりました。

 調査は種苗の標識放流などですが、人工産アユの再捕が確認されたことから、漁業者は人工産アユ種苗の放流について一定の効果があることを再認識されたようでした。今後とも調査を継続し、人工産アユについて改良できることがあれば対応していきたいと思っています。 

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