神奈川県水産技術センター メルマガ216

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.216 2007-10-05

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.216 2007-10-05
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□研究員コラム

○「招かれざる客」  (栽培技術部  長谷川 理)

○役に立たない鎧  (資源環境部長  高田 啓一郎)

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○「招かれざる客」

水産技術センターでは、小学生をはじめとして年代を問わず様々なお客様に当センターをご見学いただき、神奈川県の水産業や当センターの業務について理解を深めて頂いております。

 しかし、時には珍客?も、ご来所になる事があるようです。

 ある日の朝の出来事でした。いつものように、ヒラメに餌を与えていると水槽の底に何やら、見かけぬ不審物があるのを発見しました。エアーレーションと注水を止めて確認すると、なんと「ムカデ」が鎮座しているではありませんか!  (写真)。

  一瞬、怯んでしまいましたが、ヒラメが刺されては一大事と思い、恐る恐る水槽から拾い上げてみると既に溺死していました。もしも、飼育作業中に天井から落下してきたらと想像すると背すじが寒くなりました。

 ここ城ヶ島には、「ムカデ」が多く生息しているようです。以前にも島内に在住している職員が「ムカデに刺されちゃった。」と不機嫌そうに出勤してきたので、「どこを刺されたの?」と尋ねたところ、「それは、秘密。ヒヒヒ!」との事でした。

 この「招かれざる客」は再びご来所になるのでしょうか?

 被害に遭わぬよう、注意深く飼育作業に当たっていきたいと思っています。

 同僚諸氏もご注意あれ!  

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○役に立たない鎧

 先日、知合いの漁師さんから「今年はタコが多くてしょうがないよ。穴の開いたアワビの殻が沢山見える」との話を聞きました。

 タコはアワビの天敵です。メルマガ201号で紹介されているように、タコは小さなアワビも食べますが漁獲対象となる大きなアワビも食べてしまいます。

 小さなアワビを食べるときは力まかせにひっくり返しますが、相手が大きなアワビの場合は吸着力が強くてひっくり返せないので、殻に穴を開け、その穴から毒液(正確には唾液腺からの分泌液)を注入してアワビを麻痺させます。

 穴は、写真のように直径1mmぐらいで、まるで錐で開けたようです。どうやって硬い殻にそのような穴を開けることができるのか不思議ですが、文献によると、口の中にある「歯舌」というヤスリのような器官を使って開けているそうです。

 余談ですが、アワビやサザエにも歯舌はあり、こちらは餌である海藻を削りながら食べるために使っています。

 殻に穴を開けて捕食する例は他にも見られ、私がサザエの調査担当であったとき、放流した小さなサザエがヒメヨウラクという同じ巻貝の仲間に穴を開けられて食べられてしまうのを観察しました。

 鎧をまとっていても海の中は安全ではないようです。 

 写真1 アワビの殻に開いた穴 写真2 拡大写真 

 

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