神奈川県水産技術センター メルマガ220

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.220 2007-11-02

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.220 2007-11-02
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□研究員コラム

○うずわ  (相模湾試験場  中川 研)

○1・10・100万  (資源環境部  樋田 史郎)

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○うずわ

 小田原や真鶴で「うずわ」と呼ばれる魚を知っていますか?

 ソウダガツオのことです。

 ソウダガツオを知らない方も多いと思いますので、簡単な解説を。

 ソウダガツオには、マルソウダとヒラソウダの2種類があり、前者は、宗田節(そうだぶし)の材料として用いられます。鰹節よりも旨み成分が強く、そばつゆ等の出汁に使われる節です。一方、後者のヒラソウダは、節の材料となることは少なく、食用に回されます。この2種のソウダガツオは、晩夏から初冬にかけて、特に秋に定置網漁で多く漁獲されます。

 また、イナダやメジ(マグロの幼魚)釣りの外道としても知られている魚です。(ソウダガツオの群れにあたると船中ソウダガツオの入れ食いとなり、針にかかったソウダガツオがあちらこちらに走るので、ラインや仕掛けが絡まり、困った思いをされた方も多いのでは…。)

 西湘地区の定置網漁で毎年、上位に入る魚ですが、横浜や川崎等に住んでいる方は、魚屋やスーパーでは、なかなかお目にかかれない魚のひとつではないでしょうか。

 この魚は、昔から西湘地区で多く獲れていた魚のようで、小田原や真鶴の伝統食の「塩うずわ」があります。秋に多量に獲れたソウダガツオを塩漬けにし、正月など漁の少なくなる冬場の保存食として生まれたようです。(塩鮭のうずわ版ですかね。)

 しかし、現在は、塩うずわを作る人も少なくなり、また、宗田節を作る加工場も減り、多量に獲れるこの「うずわ」は、市場価値が低下し、非常に安価で取引されています。また、多くの「うずわ」は、食用ではなく、餌料や肥料の原料として使われているのが現状です。美味しい魚なのに非常にもったいない。

 以前、スミヤキについてメルマガで書きましたが、この魚も地元の住民が季節や地域にあった方法で料理し、食べてきた魚なのです。それが、今、失われつつあるのが非常に残念でなりません。

 このような低利用の魚をもっと普及しようと県内の各漁協では、様々な活動がされています。

 ソウダガツオについては、小田原市漁業協同組合の女性部が、もっと、皆に食べてもらえるようなメニューを開発しています。その一つが、ソウダガツオのフレークです。

 ソウダガツオのフレークの作り方については、下記URLからどうぞ。 ↓  

 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/shoku/16_souda-frake.html  

 言わば、マグロのフレークのソウダガツオ版なのですが、市販のフレークとは、比較にならないほど非常に美味しいものです。

 当試験場では、小学生親子を対象にした料理教室を実施しているのですが、そこで、小田原市漁協女性部にソウダガツオのフレークを紹介してもらったところ、大評判でした。是非、ソウダガツオを手に入れられた方は、試してみてください。

 小田原に限らず、魚が揚がる港町では、アジやサバのような大量に獲れ、市場に出回る魚だけではなく、食べにくさや知名度、大きさや少量しか獲れないなどの理由で消費地に出回らない魚を美味しく食べる文化があります。

 また、時代の変化により食べられなくなった魚を現代の人が食べやすい料理に考える漁協女性部のような知恵袋があります。このような活動が、新たな食文化を生み、後世に伝えられていくのだと思います。まさに港町ばんざいですね。

 皆様、かながわの魚、料理法を知って、かながわの魚を食べましょう。

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○ 1・10・100万

  当所のインターネットでの提供情報をご利用いただきありがとうございます。

 さて、タイトルの数字ですが、ご利用いただいている水産技術センターのホームページに関するものです。

 本県の農林水産系試験研究機関の中で1番多くの皆様にご利用いただいている当所のホームページは、今年の8月で開設から10年が経過し、9月にトップページのアクセス数が100万件を超えました。

 皆様からのたくさんのご利用状況に触れ、情報提供の取り組みに大変な励みになるとともに、あらためて感謝申し上げます。

 トップページのアクセス数は、現在では毎月2万を超えており、毎日何百ものアクセスがありますが、開設当初は毎月300件弱で1日当り10人のお客さんすら来ない状態でした。まさに隔世の感があります。

 1999年の中ごろ、当時の企画経営部でインターネットを使った積極的な広報が展開され、私も深く関与してホームページの全面改訂を行ないました。それで少しずつアクセス数が増えてきましたが、当初は魚図鑑の充実している内水面試験場が断トツの人気で、水総研(当時)は数倍もの差を開けられていました。

 その後、トピックス、イベント情報にはじまり、浜の話題の掲載、海況図のリニューアル、リアルタイム海況データ、携帯対応、ライブカメラ、人工衛星画像と順次拡充してまいりました。

 それらの効果は皆様からのアクセス数として現れ、2002年の中ごろにようやく内水面試験場の人気(毎月5,000件程度)に近付きました。 2003年には、海況図データベースを大幅に改訂し、それに連動してトップページはより多くの皆様に見ていただけるようになり、2004年にはコンスタントに毎月 10,000件を超えるようになり、ついに1位の座を射止める様になりました。

 漁業者はもちろん、多くの県民の皆様に、神奈川の水産業と水産技術センターの仕事を知っていただきたいという想いで展開してまいりましたが、気付けばいつの間にか(・・・当所ホームページの運営担当から私が外れた後に)、非漁業者向けの広報的なコンテンツを縮小した時期がありました。とは言え、その間も、海況図の携帯電話対応をはじめライブカメラの改修や海況図のアニメ化等、海況情報の改良を重ね(私が海況の担当として)、また、熱意ある職員によって「市場を歩く」の充実が図られ、引き続き皆様の要望にお応えするコンテンツを提供しています。

 そして、皆様からの答えはアクセス数となって現れ、開設から10年目にして累計100万件のご利用を頂くに至りました。

 ところで、このメールマガジン、お気づきの方も多いかと思いますが、「研究員コラム」がメインとなっています。ホームページは、たくさんの情報を掲載可能ですが、皆様にわざわざ見に来てもらわねばなりません。

 一方、メールマガジンは掲載できる情報はかなり限られますが、最新のニュースを皆様のお手元に送り届けられることが最大の特徴となっています。このような特性から普通は、メールマガジンはホームページに来ていただくための宣伝機能が本来の役割で、コラムはオマケなのです。食玩のようにどっちがメインか分からない気もしますが、多くの皆様により良い情報提供ができるよう担当チームに協力していきたいと思います。

 ※関連記事:海況情報とインターネット(メルマガ139)

 http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/no139.html

 ※参考論文:インターネット(ホームページ)で公開した水産情報の利用状況(pdf, 3MB)

 http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/pdf/SUIGIKN/suigiken1-10.pdf

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□お知らせ

○参加者募集! アマモの種まきイベント 平成19年11月3日(土曜日)

 アマモ場再生活動に参加したことのある方もない方も、お気軽にご参加ください。今回は、東京湾地魚料理の試食会やアマモ場の観察会なども計画しています。詳しくは、水産技術センターHPで「アマモ場再生への取り組み」から「今後のイベントスケジュール!」をご覧ください。

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発行:神奈川県水産技術センター 広報部会
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311

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