神奈川県水産技術センター メルマガ224

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.224 2007-12-07

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.224 2007-12-07
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□研究員コラム

○増水は要注意!その1  (内水面試験場  原 日出夫)

○小坪漁業協同組合を訪ねて (企画経営部  池田 文雄)

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○増水は要注意!その1  

 神奈川県内ではアユやマス類を主体に,年間約90トンの淡水魚が養殖されています。養殖業者は立地条件や魚種など,それぞれの養殖場の特性に応じて生産しています。通常,養殖には地下水や河川水が用いられています。

 地下水は,井戸やポンプなどの設備投資が必要ですが,年間を通して水温・水量・水質が安定しています。河川水は,地下水に比べ設備は簡単ですが,水温は季節的に変化し,水量も増水や渇水で変化します。また,河川が増水した時は濁ったり,ひどい場合は土砂が養殖池に入ってくることもあります。

 このため,河川水を用いて魚を飼育する場合は苦労が絶えません。

 台風や大雨で増水しそうな時は,河川水を用いている養殖場では,魚への餌を止めます。これは「エドメ」といって,酸欠による死亡を防ぐことが目的です。お腹いっぱいに餌を食べたとき,魚は多くの酸素を必要とします。

 このような時に,濁りの原因となっている泥や有機物が魚の鰓に付着して呼吸を阻害したり,微生物が酸素を使って有機物を分解したりすると,たちまち酸欠を起こします。十分な余裕をもってエドメできるときはよいのですが,急激に増水することもありますので,養殖業者は天気の変化には細心の注意を払っています。

 なお,濁水以外にも増水時は大変なことが起こりますが,続きはこの次に。

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○小坪漁業協同組合を訪ねて

 小坪漁業協同組合は、逗子市小坪というところにあります。私の担当する1漁協です。小坪は、鎌倉市と葉山町に囲まれ、小高い丘で坂道や小道が残る小さな漁村です。この漁村は鎌倉時代には鎌倉の人々の台所を支えていたという古い歴史を持つ漁村(漁港)があります。

 この漁港には古くから伝わる八大龍王祭りがあり、年始めの1月2日には漁業者総出で、大漁と海上(操業)の安全を祈願し、その日は各船の船主が大漁旗をあげ、船主が、集まった市民に船上からみかんやスナック菓子を投げる行事が今も残っています。

 この歴史ある漁港には、昔からの小船と近代的な大型船が見られます。そこで漁業を営んでいる漁業者は61名(正組合員28名)で、主な漁業種類は、しらす船曳網漁業、刺網、小型定置網、みづき、わかめ養殖及び遊漁船業が行われています。中でも、小船を操り海底を箱めがねで覗き、アワビ、サザエなどの貝やタコ、魚を獲る「見突き漁」という伝統漁法がいまでも残っています。この伝統漁法を利用して、宮内庁に献上する海藻「ミル」(低潮線付近の岩礁上に大きな群落をつくる)を獲る古老の漁業者が今も現役で海に出ています。

 また、しらす漁は、漁港の前面海域から逗子湾が漁場で、魚群探知機で、魚群を見つけ、長年の「勘」で網を張り(地引網を船で曳く)、その網を徐々に曳いて袋編みに追い込む漁で網を揚げると透き通おるほど美しいしらすが現れます。獲れたてのしらすを漁港に持ち返り、即加工(大きな釜で茹で)し、湘南の陽光で天日乾燥する、天気の良い日の漁港には真っ白なシラスのジュウタンが目に入ります。

 そのしらすがその日の内に店頭に並びます。そして、最高の贅沢は獲れたしらすをそのまま食べる「生しらす」これぞ相模湾の恵み、新鮮な生しらすはほのかな甘さがあり一度は味わう価値があります。

 同漁協は昔から市場を開設しており、漁業者が獲った漁獲物(しらす製品は除く)は全て市場でセリにかける。セリは市内の魚屋さん他数名が集まり午後3時頃から始まり、セリの後、それぞれ引取られます。

 小坪にも、みどころがたくさんあり、漁協の前の海岸には海外のリゾートを思わせるリビエラ逗子マリーナがあり、プールやレストランで充分楽しめます。

 小坪漁業協同組合(小坪漁港)へは  

  交通 JR鎌倉駅、JR逗子駅、京浜急行新逗子駅からバスで  

     小坪海岸バス停から徒歩約1分   

  住所 〒249-0008 逗子市小坪5-20-4   

  電話 0467-24-3722

 

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