神奈川県水産技術センター メルマガ225

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.225 2007-12-14

-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.225 2007-12-14
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム

○新型自航式水中カメラの威力  (相模湾試験場  石黒 雄一)

○サンマ寿司  (資源環境部  岡部 久)

----------------------------------------------------------------

○新型自航式水中カメラの威力  

 過去に「水中カメラロボットと苦難を共にして」という題でこのメルマガを書かせてもらいましたが(2004/05/14 No43)、昨年、念願の新型の水中カメラロボット(ROV)がやってきました。

 新型の機能などについては、当場の木下研究員がこのメルマガで紹介しています(2007/02/23 No184)。今回はこの新型ROVに搭載された新機能「絶対位置表示装置」について紹介せていただきます。

 この装置は、水中にあるROVの位置をオペレーターがいる船の位置との相対位置を示すことができるもので、ROVに発信機、船に受信機を設置し音波でその位置を捉えます。さらに船のGPS情報を加えることにより、ROVの絶対位置、すなわち緯度経度がわかるというものです。

 しかもリアルタイムにパソコン上に示してくれるので、今どの辺をROVが走っているのかが判りまさに水中のカーナビといった感じでしょうか。たとえば、何も目標や目印になるようなものが無くても、海底をあちこち見て回ってもとの場所に戻るなんてことも比較的簡単にできます。

 また、定置網の敷設されている海底に岩礁があって網を傷つけている場合、その位置を特定することができ、網の位置を少しずらして破網を防ぐことができました。藻場の調査にもROVを活用していますが、映像に映った藻場を緯度経度で海図上に示すこともでき、映像と位置情報を併せたモニタリングの資料としてデータを収集しています。

 頼もしい装備を加えたROVを使って海の中を走り回りたいと思います。

パソコン上に表示されるROVの位置情報例

-----------------------------------------------------------------

○サンマ寿司

 11月上旬、熊野灘海域へ三重県、千葉県との共同で実施するゴマサバの標識放流調査のために、本県調査船江の島丸で出かけました。伊豆諸島海域との資源の交流の有無を明らかにするための航海です。

 調査2日目の夜8時ごろ、和歌山との県境付近の阿田和海谷付近の水深100m内外の海域を魚探探査していたところ、表層に強い反応がありました。明かりをつけたところ一面の魚群。お目当てのゴマサバではありません。細長くキラキラ光る魚体、サンマの群れでした。

 サンマは夏場に道東沖などの海域で餌をたくさん食べて栄養をつけ、産卵のために南下を開始します。この目撃情報を和歌山水試の竹内さんら、この海域の浮き魚と海況の関係を研究している方々に知らせたところ、我々が遭遇した群れは、沿岸の濁った冷たい水と沖合の暖かい水のぶつかる「潮目」にいたこと、江の島丸が群れを見た翌日に和歌山と三重でサンマの初水揚げがあり、時期的には平年並みであったことを教えていただきました。

 11月ごろ、伊豆半島や紀伊半島では、このサンマの南下群の先触れを捕らえて保存が利く押し寿司にする風習があり、今も地元の名産品として知られています。一日目の調査終了後に入港した那智勝浦港にも、サンマ寿司を置く店がたくさんありました。

 道東や三陸沖で漁獲され、秋の味覚として我々が普通に食べているサンマとはまた違った初冬の味覚、熊野灘のサンマを使った押し寿司。関西風の甘めの寿司飯との相性は絶妙だと思います。機会がありましたら是非ご賞味ください。

 目的のゴマサバの標識放流の方は、数としては目標に達しなかったものの、ある程度は付けることができ、この原稿を書いている今現在、放流場所周辺の定置網などから再捕報告が届いています。これがどこへ移動していくのか、伊豆諸島へも来てくれる事を祈りながら、今後追跡していくことになります。

  

-------------------------------------------------------------------

■水技Cメールマガジン(毎週金曜日発行)
■メルマガの配信の変更、解除、ご意見やお問い合わせはこちらのメルマガお問い合わせフォームからお願いいたします。

発行:神奈川県水産技術センター 広報部会
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。