神奈川県水産技術センター メルマガ226

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.226 2007-12-21

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.226 2007-12-21
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□研究員コラム

○水辺の生き物と触れ合うイベントで! (内水面試験場  相澤 康)

○漁業者の経営感覚-生産主体の古い意識がまだある- (前編)(企画経営部  鎌滝 裕文)

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○水辺の生き物と触れ合うイベントで!

 内水面試験場では、県民の皆様を対象として水辺の生物の観察会や水槽展示等のイベントに取り組んでいます。最近はニーズが高まっているようで、夏休み期間ともなるとほぼ毎週職員が出張するような状況です。

 この夏のお話ですが、あるイベントのお手伝いに、移動水族館で水槽を数個と小さなタッチングプールを用意しました。たくさんの方に立ち寄っていただき、説明役の私に色々なお話して下さいます。

 タッチングプールでは、子供達は歓声を上げながら生物を触って楽しんでいて、親御さんにも喜んでいただけます。多くの親御さんは子供が生物と触れ合うことをこころよく思っているようでした。

 たった1日の展示でも「水槽展示がある、生物が触れらしてくれる」と口コミでおいでになる方もいて「小さな展示でも喜んでいただける」と改めて感心します。中には、わざわざ足を止めて「展示やタッチングプールをありがとう」と言葉を掛けて下さった親子連れもいらっしゃいました。

 このように、喜んでいただくと、「今後も続けたい」と考えますし、身近な行政サービスを実践できているのかも知れません。

 ところで、こんな会話もありました。当日は日曜日だったのですが、「ペットショップか展示サービスの業者さんですか?」「いいえ。県の研究機関の職員で、公務員です。」(少し驚いたご様子で)「あぁ、公務員の方ですか。休みの日なのにご苦労様です。」

 この方は、公務員に対して、どのような印象をお持ちだったのでしょうか? 

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○漁業者の経営感覚-生産主体の古い意識がまだある-(前編)

 普及指導員の仕事として、漁業者に経営感覚をもっと身につけてもらうということも重要な仕事のひとつと最近思うようになりました。言うまでもなく漁業者は自分で船を所有し、お金を稼いでいます。ひとりひとりが会社で言う社長です。

 自分が経営者であるという感覚がなければ厳しい現代を乗り切っていくことは非常に困難であると言わざるをえません。もちろんきちんと考えている漁業者もいます。こうした漁業者はうまい漁家経営をしており、漁家所得(単純に漁業収入だけではない)もそれなりにあります。

 このような漁業者は、その地域でもよいお手本になると思うのですが、見えないところではかなり努力をしていて他の漁業者には真似できないというケースもあります。どうしたらよいのか私たちも考えていく必要があります。

 まず、漁業者に「最近の漁はどうか」と聞くと「最悪だね」のような言葉が返ってきます。それは、確かにそうですが、問題は漁業者が漁獲量のみに目を向けていることです。しかも、漁獲量が一番良かったときと今を比較している場合が多い傾向があります。

 漁獲量が一番良かったときと比較してしまえば、すべて悪いということになってしまいます。獲ることのみを考えているといつも景気が悪いという言葉が感覚的に出てきてしまいます。

 そこで経営感覚を身に着ければいいわけです。最近は朝市など直接売るという感覚はあるものの、上で述べたとおり基本的に獲ることを主体とする体質は変わっていません。水揚げを多くすれば稼げるという感覚がまだあります。基本的にこの理屈は間違っていません。

 しかし、魚を多くとることが単純に利益に繋がるのか?ということですが、答えは必ずしもそうではないということです。そのあたりを理解してもらうことが重要です。

 つぎに何を持って利益があがっているのかということです。それは漁業者個人でも十分に考えることができます。これから考えていかなければいけないのは、ずばり詳細なコストです。「それくらい考えているよ」という人がいますが、「今月の燃料代いくらになった?労働時間は?漁具代は?エサ代は?」と聞くと正確には応えられません。

 まだ、コストの意識はあっても深く考えない人は多いと思います。漁獲量が何キログラムだからいくら儲けたなどと単純に考えるような人はどこかで赤字体質を引きずっている場合が多いです。

 しかし、経営感覚を身に着ければ、どこに赤字の原因があるのかわかります。漁業者にとっては大変なことかもしれませんが、私たち普及指導員が中に入って、いろいろ考えればなんとかなるかもしれないと最近思ってきました。基本的に魚を上手に獲って売るということがこれからの大きな課題のひとつと言えます。

 このあたりも踏まえて、現場を見ている私たちが何をしたらよいのかということを具体的な考えを述べながら後編で書いていきたいと思います。お楽しみに。 

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□広報部会からのお知らせ 

 12月28日(金曜日)メルマガはお休みします。次号は、1月4日(新年号227号)になります。

 今年も1年、水技センターメルマガを購読いただきましてありがとうございました。

 インフルエンザが流行っております。健康に気をつけて、よい年をお迎えください。

     

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