神奈川県水産技術センター メルマガ232

掲載日:2014年2月3日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.232 2008-02-08

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.232 2008-02-08
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□研究員コラム

○調査あれこれ8  (内水面試験場  山本 裕康)

○魚の生育場をネットワークとして見る  (企画経営部長 長谷川 保)

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○調査あれこれ8

 今回は前回のあれこれ7に引き続き小田原の早川調査での出来事を紹介しようと考えていましたが、同行した当時の調査主任に先を越されてしまったので・・・。(Vol.106に掲載:突然の嵐)今回は悪天候つながりで別のお話しをしようと思います。

 場所は変わりまして、宮ヶ瀬湖になります。その日は夏の天候が良い日で、調査時にはドライスーツを使用していた(当時は別調査で使用していたドライしか無かったので・・・。)私にとっては微妙な天候でした (笑)。調査では外来種絡みで魚類の捕獲を数種類の手法で行う事になっており、私は投網を使用して捕獲する担当でした。

 別手法の調査に行く職員はアルミ船を使用し、私はゴムボートを使用 (移動速度は無いが、投網を使用するには安定するため) して、作業補助で同乗した学生と投網調査地点の一番離れた地点へ移動し、そこから船着場に戻る形で、調査を始めました。

 途中接岸し昼食を摂って午後の作業を開始してしばらくした時でした。辺りが涼しくなり、空が雲で覆われ始めたのです。最初は遠くで雷の音がし始めて夕立が来そうだなと感じていたのですが、それから直ぐに雨が降り出して湖面も強風で波が大きくなりだしました。

 最初は近場に接岸してやり過ごそうかとも考えましたが、雷が近くなってきたのと現在地が戻りの半分以上来ていることもあり、車に退避した方が安全と判断して急ぎ戻る事にしました。しかし、船足が遅く、横殴りの豪雨で視界も悪く、とどめは海さながらの大波、転覆はしないまでも波を受ける角度によっては危ない!!と内心、冷や冷やしながら学生には波と豪雨で船内に溜まる水の掻き出しをお願いして、頭上で稲光のする中なんとか車にたどり着き、軽トラの幌の中に逃げ込みました。

 この時は、早川とは違い、雹(ひょう)に降られることはなく逃げ込んでからしばらくは強風、豪雨、雷が続きましたが、30分程で辺りも明るくなり帰る頃にはすっかり晴れていました。山の天気は変わりやすいとは良く聞きますが、ここ数年、月に数度の頻度の低い(?)調査で実際に悪天候に遭う事がかなり増えた気がしています。これも地球温暖化とか関係があるのでしょうか?  

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○魚の生育場をネットワークとして見る

一般に魚は、稚魚、幼魚、成魚と成長するに伴い生活する場所を変えます。

 例えば、(1)稚魚は藻場(モバ)の中で敵からの攻撃を避けながら、藻などについている餌をとり成長、(2)次に幼魚となり運動能力が高まれば、藻場周辺の浅い海を遊泳し、より大きな餌をとり育つ、 (3)そして、より深い海に移動し、幾つかの(天然)礁を餌場(エサバ)として回遊し成魚へ、という様に生活する場所を変えていきます。

 この場合、「稚魚」→「幼魚」→「成魚」という魚の成長にあわせて書きましたが、魚の「育つ場」に注目すると、「藻場」→「藻場周辺の浅い海」→「より深いところの幾つかの礁(ショウ)」という、場のつながりが見えてきます。この生育場のつながりをより意識し、必要に応じ整備していくことの必要性が、最近、議論されるようになってきています。

 表題の「ネットワーク」とは、魚が育つ生育場のつながりのことを表しています。

 この話は、実は、昨年の12月、東京で開かれた「沿岸漁場ネットワーク強化」の会合の内容を概略的にお示ししたものです。会合での講演や議論を聞き、魚の生育場をネットワークとしてとらえることや、魚の生育場を守り育てていくことの必要性をこれまで以上に強く感じたところです。 

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