神奈川県水産技術センター メルマガ241

掲載日:2014年1月30日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.241 2008-04-11

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.241 2008-04-11
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□研究員コラム

○幼稚園のサザエ放流  (栽培技術部  照井 方舟)

○ナゾノブッタイ  (資源環境部  清水 顕太郎)

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○幼稚園のサザエ放流

 一昨年、漁師さんのお孫さんが通っているという縁で、ある漁協で幼稚園生にサザエの放流体験をさせることになり、私にもお声掛けがありました。

 体験を通して子供たちに、海や生き物に関心をもってもらうことは大変重要で是非やるべきだと、日頃から思っていますので、二つ返事で引き受けました。水技Cに見学に来る小学生には話をしたことはありますが、幼稚園生は初めてです。

 短く、簡単に、飽きさせず、なおかつ海や生物、自然環境に興味を持ってもらえれるよう心がけ、話をしました。(うまくいったかは、判りませんが…)

 岸壁から「大きくなぁれ!」と声を掛けながら放流しました。子供たちは大喜び。後日、記念に壁飾りを作っていただき、幼稚園の先生が持ってきてくれました。

 昨年もまた声を掛けていただき、放流を行いました(この年も、後日、壁飾りを作って届けて頂きました)。放流した時、子どもたちから「去年のサザエはどうなっちゃったのかな?」という声があがりました。

 そこで、後日その近くで、アワビの潜水調査を行った後に、時間とボンベの残圧に余裕がありましたので、サザエを見に行くことにしました。潜ってみると、居ました、居ました。岩の隙間にサザエがびっしり。放流したばかりの小さなサザエと前年放流した大きくなったサザエが予想以上にたくさんいます。

 大きなサザエはみなサイズがそろっており、殻頂部も白く、前年放流したものに間違いありません。この場所は他に放流もしておらず、漁獲もしていない場所なので、非常に判りやすい結果が出ました。私は嬉しくなって、写真をたくさん撮り、幼稚園に送りました。(リンク「調査報告」)

 その後、幼稚園でサザエの放流をテーマにした巨大な共同制作を行い、市内の作品展に出展するとの案内を頂きました。行ってみてビックリ。高さ2メートルを越す大作、サザエもたくさん居ました。さらに私が送った写真まで展示してあり感激でした。(写真「共同制作」大きすぎて正面から撮れませんでした)

 このように放流を一過性のイベントで終わらせず、壁飾りや、共同制作を通じ、子供たちの関心を持続させ、楽しい思い出として残してくれる先生方に敬服です。

 今年もサザエの放流、絶対呼んでくださいね!!  

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○ナゾノブッタイ

 先月(3月)のある朝、始業前に技術センターの前の堤防を歩いていて、妙なものを見つけました。

 それは、ぱっと見はミズクラゲのように見えました・・・しかし、すぐおかしなことに気づきました。ミズクラゲに見られる中心の模様がないことと、ミズクラゲにしては、異様に大きいことです。直径40cmほどはあるでしょうか。私が見たことがある最大のミズクラゲの、どうみてもふた回り以上大きいのです。でも、色や質感、水に漂っている様子はミズクラゲにそっくりなのです。

 「でっかいクラゲかな?」と思い、さっそく網を持ってきてすくってみました。かなりな大きさがあるので、結構重いです。「網で持ち上げたら砕けちゃうかな・・・」と思いつつ思い切って持ち上げてみると、その塊は砕けもせずバケツに収まったのです。

 その外見とは異なり、かなり丈夫で粘着性がありました。よく見ると、中に細かいツブツブが無数にあります。何かの卵塊のようです。「イカ類の卵塊かも知れない」と一緒にいた臼井さん。

 そのまま、オープンラボに持ってきて、この手の話に詳しい職員・・・ということで栽培技術部の工藤さんに見てもらいました。塊の一部を採って顕微鏡で見たところ、イカではなく魚の卵でした。卵の中に稚魚の姿が見てとれます。工藤さんは、図鑑を持ってきて、何の卵か調べてくれました。卵塊の形状や大きさ、発見時期などから「キアンコウ」の卵塊ではないかということでした。

 卵塊はしばらく水槽に入れて様子を見ることにしました。期待を込めてしばらく見守りたいと思います。うまく発生が進めば稚魚が孵化するでしょう。そうしたら、何の卵だったかご報告できるかもしれません。楽しみ・楽しみ・・・ 

卵塊の写真を掲載しました(2008/04/21)


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