神奈川県水産技術センター メルマガ246

掲載日:2014年1月30日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.246 2008-05-16

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.246 2008-05-16
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□研究員コラム

○三浦半島の「クモ合戦」 (資源環境部  加藤 充宏)

○早川のチンチン釣り  (内水面試験場 相川 英明)

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○三浦半島の「クモ合戦」

 突然ですが、みなさんは「クモ合戦」って聞いたことありますか?「水産とクモって何か関係あるの?」というもっともな疑問には後ほどお答えするとして(ここでいうクモとは空の雲ではなく8本足の蜘蛛のことです)、「クモ合戦?聞いたことがあるな」と思った人が連想したのはおそらく、TV等でも時々取り上げられる鹿児島県加治木町の「くも合戦大会」ではないでしょうか。

 これは毎年6月、地域の住民が持ち寄ったコガネグモというクモ(写真1)を闘わせその勝敗を競い合うイベントで、同様の催しは高知県中村市や和歌山県海南市でも毎年行われています(なお出場したクモは、イベントの後ふたたび採集場所に返されます)。

 また行事としての「クモ合戦」ではありませんが、千葉県や横浜市などでは昭和30年代頃まで、ネコハエトリというクモ(写真2)のオス同士を闘わせる遊び(横浜では「ホンチ」と呼ばれていた)が多くの子供たちの間で行われていたそうです。

 全国の「クモ合戦」習俗についてまとめた『クモの合戦―虫の民俗誌』(川名興・斎藤慎一郎著/未來社刊)という本によれば、クモを闘わせる遊びが行なわれていたのは日本各地の沿岸部、特に漁村地域が中心であり、さらにこの遊びは各地で別々に発生したのではなく、漁業者の移住とともに習俗のひとつとして伝わったと推定されています。

 さて、それでは神奈川県でもっとも漁業が盛んな三浦半島ではどうだったのでしょう?同著によれば三浦半島の「クモ合戦」習俗はバラエティに富んでおり、例えば三浦市の三戸ではコガネグモ、横須賀市長井ではネコハエトリ、横須賀市走水や三浦市の松輪ではカバキコマチグモ(写真3)、三浦市の上宮田ではジグモ(写真4)・・・といったように、各地で合計4種類ものクモを用いた「クモ合戦」に関する証言が得られたそうです。

 もっともこれは20年以上前の調査である上に、当時証言したのはある程度高齢の方が主だったようですが・・・しかし前述の「漁業者の移住にともなう伝播」という視点から考えると、これはなかなか興味深い事柄ではないでしょうか?

 私はこの本を読んでから「三浦半島のクモ合戦」のことがずっと気になっており、なにかの機会に地元の漁業者に聞いてみようと思っているのですが・・・なかなかその一歩を踏み出せません。もちろん仕事柄、漁業者と話す機会は多いのですが、そこで突然クモの話を切り出すのは、あまり自然なこととは言えないからです(これは私が口下手(?)なことも災いしていますが・・・)。

 もしこのメルマガをご覧のみなさんで、「昔、こんなクモを闘わせて遊んだ」とか「じいちゃんからこんな話を聞いた事がある」なんて情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご一報いただければ幸いです。

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○早川のチンチン釣り

 以前に手軽なアユ釣りとして毛ばり釣りが紹介されていますが(VOL.206 2007-07-27)、調査員の釣果について書かせていただきます。この毛ばり釣りはチンチン釣りと呼び、軽い重りを付けて毛ばりを沈ませて、玉浮きで流しながら釣りをします。

 自分が初めて取り組んだ頃は、手元にある釣りの本に基づき、渓流竿5.4mを使用していました。これでは風が吹くと煽られやすいし、釣れるアユに対し竿が硬いため、数少ないチャンスで毛ばりにかかった貴重なアユが外れて落としてしまうことがありました。

 早川河川漁協の名人から、竿は柔らかい3.9mのものを使用することと、秘伝の毛ばりを教わりました。現在はこの仕掛けを用いてチンチン釣りを行っています。釣獲調査は午前8:30-11:30までの3時間行ないますが、昨年の6月の2回の調査では14尾と21尾で、1時間当たりに換算すると4.6-7尾/時間となり、入れ食いの感覚を味わえました。

 しかし、7月、8月の調査では3時間釣りして2-4尾の結果となり、釣りの厳しさも味わっています。入れ食いでよく釣れた時のことを思い出しつつ、今年のアユ釣りの解禁を楽しみにしています。 

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