神奈川県水産技術センター メルマガ252

掲載日:2014年1月30日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.252 2008-06-27

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.252 2008-06-27
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□研究員コラム

○海の表情  (資源環境部  田島 良博)

○漁港の話 その1  (企画経営部  前川 千尋)

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○海の表情

 前回(Vol.231)はモニタリング調査の継続が重要であるというお話をしました。今回は、その調査に出ていたときのことをお話しましょう。

 私は、東京湾の資源についての調査を担当しているところから、毎月3-5回くらいは船で東京湾に行きます。今年6月の調査でも、2日続けて東京湾に行く機会がありました。数日前から赤潮が出ているとの情報があり、1日目は三崎港を出港してまもなく海が真っ赤になっていました。

 剣崎をまわり北上を始めると、しばらくは赤みが薄くなりましたが、横須賀の田浦沖あたりから再び真っ赤になり、そこから湾奥にかけては、どこでもほとんど同じように真っ赤でした。東京湾の赤潮は、程度の差こそあれ毎年観測されることなので、「夏の海になってきたなぁ」と感じていました。

 さて、そんな海を見てきた翌日、再び東京湾に調査に出かけると、剣崎沖の赤潮はすっかり消えていて、透明度がだいぶ戻っていました。「おや?」と思いつつ内湾に向かうと、昨日は真っ赤であった田浦沖から北でも、赤潮が見える場所がずいぶん少なくなっていました。まだ所々真っ赤なところはありましたが、前日から比べると「あの赤潮はどこへ?」というほどでした。

 東京湾は、黒潮の動きなどの影響で湾口部から沖合いの海水が流入し、内湾の水と入れ替わることで劇的に表情を変える事があります。6月の初旬も、底層には塩分の高い外洋系水が、川崎の扇島沖あたりまで広がっているのが観測されていましたが、私が調査に出た6月11日は、むしろ外洋系の水は南に少し後退していたようで、今回は急な外洋水の流入が直接の原因とはいえないようでした。

 でも、2日目の調査に行ったとき、南本牧の沖辺りの中の瀬北部でトビウオの姿を見ました。トビウオは、東京湾口では夏が近くなると毎年見られますが、これほど内湾に入ったところで見たのは初めてでした。私が見た1匹だけが迷い込んでいたのか、それとも他にもたくさん仲間がいたのか、それはわかりませんが、今まで知っていた東京湾とは別の表情に出会った気がしました。

 海は日々その表情を変えるといいます。そのため、毎日のように海に出ている漁業者の話は興味が尽きません。私たち研究者も、調査で海に出ることはありますが、その頻度は担当する業務にもよります。 定期的に海に出ることで、その表情の変化を体感し、データだけでは知ることのできない変化を感じることも、私たち研究者にとっては重要なことだと思います。

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○漁港の話 その1

 4月に企画経営部に着任しました前川です。研究部門は、18年ぶりになります。まだ、研究にまつわることを紹介できませんので、転勤前に担当していました漁港の話を紹介したいと思います。私自身もメールマガジンの原稿を書きながら、研究課題が整理できればと考えています。

 皆さんは、「漁港ってなんですか。」と尋ねられたら、たぶん「漁船が使っている港だろ。当たり前のことを聞くなよ。」と言われると思います。勿論この答えでも間違えではありませんが、正解とも言えません。

 漁船が使用している港を整理しますと、漁港漁場整備法により指定されている「漁港」、港湾法により指定されている「港湾」(港湾の中にも一見漁港のように見えるところもあります。)、いずれにも該当しない「船溜まり」に分けられます。こう書きますと、縦割り行政かと思われるかも知れませんが、「漁港」に関する少しでも理解を深めてもらえればと思います。

 私は、この中で漁港漁場整備に指定されている「漁港」についてこれから整備のこと、管理のこと等を紹介するとともに、課題についても考えていきます。港湾との違いについても後ほど私の知っている範囲でお話したいと思います。

 最初に漁港の役割について少し、紹介します。漁港は漁船が停泊するだけでなく、様々な機能があります。例えば、漁獲物を水揚げする機能です。少し規模の大きな漁港に行くと、魚市場があり漁船から魚が水揚げされていることを見ることができます。

 出漁のために氷や燃料等を補給する機能もあります。また、漁具を修理したり保管する機能もあります。神奈川県の主力漁業の一つである定置網漁業では、長さが100メートルを優に超える網を分割して広げて干したり、修理したりするめたの用地が必要になります。

 このような用地を漁具保管修理施設用地と言い、漁港の重要な機能の一つとなっています。また、県民の方が魚を買える朝市等を開催している漁港もあります。このように漁港は、漁業活動を円滑にするためのさまざまな機能が備わっているのです。

 次回は、漁港の定義や漁港施設の話についてお伝えしたいと思います。 

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○お知らせ

 当所では夏休みに2つのイベントを企画しています。

 「城ヶ島での磯採集」と「おさかな料理教室」、どちらも毎年高い人気です。

 夏休みの思い出に親子でぜひご参加ください。

 詳しくはこちら→ イベント情報  

 去年の様子はこちら→ 過去のイベント  

 なお、今年は漁業指導調査船の見学はありません。 

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