神奈川県水産技術センター メルマガ257

掲載日:2014年1月28日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.257 2008-08-01

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.257 2008-08-01
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□研究員コラム

○パソコンの昔と今 (内水面試験場長  水津 敏博)

○まんぼう  (相模湾試験場 中川 研)

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○パソコンの昔と今

 PC9801、N88-BASIC、電話カプラー、このようなパソコン関係の製品を今では使うことはありませんが、ご記憶の方もいるのではないでしょうか。私は、20年以上も前の昭和の時代に、これらを使って、漁獲データのデータベースシステムを同じ仕事をしている研究員と共同で開発したことがあります。パソコンのメモリーは640キロバイト、フロッピーディスクは1メガバイトなど容量の制限がある環境で、何とかシステムを開発して日常の業務に利用していました。

 10年一昔と言いますから、今から二昔まえのことです。現在のパソコンは、ダウンサイジング化が進み、メモリー、記憶媒体が飛躍的に向上し、インターネットやメールの利用、各種アプリケーションソフトの充実など、当時に比べると夢のような世界です。今ではすっかり、システム開発から遠ざかり、覚えていることといえばブラインドタッチができること程度で、分からないことは詳しい研究員に質問するなどという状況です。

 この20年で内水面を取巻く環境は、外来魚やカワウによる食害、コイヘルペスウイルス病やアユの冷水病など多くの問題が発生し、いまだ解決に至ってはおりません。各種の研究の進歩もパソコンのレベルという訳ではありません。 

 生物の研究はエレクトロニクスのようにはいきませんが、地道にコツコツと取り組むことが大切であり、各種の問題解決に向けて私たちもがんばってまいりたいと存じますので、皆様方のご指導、ご協力のほどお願いいたします。  

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○まんぼう 

 皆さんは「マンボウ」と呼ばれる魚を知っていますか?そうです。扁平な体に2本の大きく長いヒレ、頭を上にすると子供が描くロケットのような形をした魚です。愛嬌のある顔で子供にも大人気、水族館などで見た方も多いと思います。相模湾の定置網漁でも良く獲れる魚で、私が見た一番大きなものは、体重2tはある座布団ならぬ絨毯マンボウでした。実はこの魚も食用として取引されています。

 え-!可哀想!と思われる方も多いと思いますが、マンボウはとてもおいしい魚なんです。横浜や川崎等に住んでいる方は、魚屋やスーパーでは、なかなかお目にかかれない魚のひとつではないでしょうか。市場に出荷されるときには、既に解体され、身と肝、内臓(腸)に分けられ、発泡スチロールの箱に入れられます。ですので、市場でマンボウの姿を見るには、水揚げ時の解体される前でなければ見れません。

 マンボウというと、私には忘れられない話があります。 8年前、三浦市宮川から初声地区の普及指導員をしていたとき、伊豆諸島方面へ漁へ行っている漁業者が話してくれました。「伊豆諸島の漁場で漁の準備をしていると船の近くでボチャ!と大きな魚が跳ねる音が聞こえた。音が聞こえた方向を良く見てみると大きな生物がイルカのように飛び跳ねていた。それは、どう見てもマンボウだった。」当時、この話を聞いた時は、あのマンボウが飛ぶ?にわかには信じられない話でしたが、毎日、海にいる漁業者の話は真実味があり、感心して聞いていました。

 その後、NHKでマンボウの生態についてのスペシャル番組が放送された時、この話は、真実であることがはっきりしました。マンボウはそれまで考えられていたようなのんびりした魚ではなく、早く泳ぐことも、ジャンプすることもできる魚だったのです。しかも、その映像がはっきり放映されていたのです。私は、その番組を見ながら、三浦の漁業者の話を思い出していました。そして、漁業者は知っていても、研究者や世間では知られていない話がいっぱいあるのではないかと感じ、こういった話を聞きだして皆さんに伝えていくことも大事なことだと思いました。

 少し話がそれてしまいましたね。さて、マンボウの食べ方ですが、身と肝の刺身は、とてもおいしいです。漁業者に教わったのは、マンボウの身を刺身にする際、包丁を使わず手でちぎれと言われました。そして、一味唐辛子をかけて、醤油かポン酢で食べるとよいとのこと。言われたとおりにして食べると一味唐辛子の辛さが身の甘味を際立たせてとてもおいしかったです。また、腸は、臭いので良く洗い、刻んで湯通ししたあと串焼きにして食べるとおいしいと言われ、これも試しました。魚を食べているというより、牛のホルモンを食べているようなおいしさでした。今の季節、ビールのつまみに最高ですね。是非、マンボウを手に入れられた方は、試してみてください。

 小田原に限らず、魚が揚がる港町では、アジやサバのような大量に獲れ市場に出回る魚だけではなく、食べにくさや知名度、大きさや少量しか獲れないなどの理由で消費地に出回らない魚を美味しく食べる文化があります。そして、私達が知らない海の知識や経験を持った漁業者がいます。

 皆様、かながわの魚、料理法、そして海を知って、かながわの魚を食べましょう。

写真はこちらから 

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