神奈川県水産技術センター メルマガ258

掲載日:2014年1月28日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.258 2008-08-08

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.258 2008-08-08
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□研究員コラム

○カラスザンショウとクロアゲハ  (企画経営部  原田 穣)

○海の上での仕事   (資源環境部  旭 隆)

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○カラスザンショウとクロアゲハ

 今回は、魚からちょっと離れ、植物と虫のお話です。城ヶ島にある水産技術センターは、埋め立て地に立地しています。そのため、敷地内は建設時に植栽された植物が優勢ですが、竣工してから何十年も経つと、周辺に自生している植物が次第に進出してきます。

 本センターの敷地内にも、植え込みだけでなく、少しでも土が見えていれば、そこに様々な植物が生えてきます。たとえば、海岸近くでよく見られるツルナやラセイタソウの他、チガヤ、オオバコ、ドクダミなど、どこにでもあるような草が多くみられます。

 そんななか、栽培漁業施設の片隅に全身トゲトゲの見慣れない植物が一本だけ生えてきました(写真1)。それはみるみる大きくなり、あっという間に1mほどの高さまでになりましたが、暫くすると青々とした葉っぱがほとんどなくなってしまいました。よく見ると、緑色の大人の小指ほどの大きさの芋虫が数匹くっついています。こいつが食べてしまったようです。

 この植物はカラスザンショウといい、芋虫はクロアゲハの幼虫でした。カラスザンショウはアゲハ類の幼虫が好んで食べる植物で、葉っぱを揉んで臭いを嗅ぐと、サンショウにちょっと似た香りがします。住宅地のなかでも一株だけポツンと生えていたりしますが、よく観察してみると、ほとんどのケースでアゲハ類が卵を産み付けています。アゲハはこの木がよほど好きなようで、本センターの株にもクロアゲハの他、ナミアゲハやモンキアゲハの幼虫(写真2)が多数ついていました。

 ただ、成長しきった幼虫は、いずれサナギになるためどこかへいなくなってしまいます。ずっと見守っていても、立派な蝶になった姿を見ることができないのが少しばかり寂しいところです。 

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○海の上での仕事 

 メールマガジンをご愛読の皆様、はじめまして。今年の4月に神奈川県職員となり、水産技術センター資源環境部に配属されました。

 大学の卒業論文は、ヒラメの免疫関連遺伝子に関する研究で書きました。ヒラメの体組織からDNAを抽出したり、A,C,G,Tの4種類の記号の配列を調べたり、ヒラメの体のどの組織でその遺伝子が働いているかといったことを調べたりしていました。というわけで私は大学の研究室では、ひたすら実験室にこもって試薬を混ぜたりコンピューターで遺伝子配列を眺めたりといったことをしておりました。

 このたび資源環境部に配属され、回遊性魚類の資源量調査と海洋観測の仕事を受け持つことになりました。どちらもフィールドに出て調査を行う機会が多く、今までとの違いに戸惑いを感じながらも新鮮な気持ちで取り組んでいます。

 今回は海洋観測についてお話したいと思います。水産技術センターでは、調査船「江の島丸」により東京湾と相模湾で観測を行っています。観測では透明度や水色、表面水温の計測のほかCTDという機械を海に沈めて、深い場所では600mまでの水温、塩分、溶存酸素を計測しています。CTDは船の中にある専用の機器やパソコンを使って操作します。ここで問題になるのが船酔いです。

 船に乗り慣れていない人間にとって、揺れる船の上でパソコンの細かい画面を凝視するのは過酷なことです。私は乗り物に弱いほうなので、船に乗るときは必ず酔い止め薬を飲んでいます。しかし気まぐれな風が吹き始めれば、酔い止め薬の効果などたちまち吹き飛ばされてしまいます。私が始めて乗ったときはかなり揺れたので、初日にさっそくトイレと友達になりました(汚い話でごめんなさい)。

 しかし凪の日は気持ちのいいもので、甲板に出て海を眺めているとトビウオやカツオが跳ねているのが見えたりします。観測の話というより船酔いの話になってしまいました。メルマガを通して皆様に面白い話題を提供できるよう精進したいと思います。今後ともよろしくお願いします。 

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発行:神奈川県水産技術センター 広報部会
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311

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