神奈川県水産技術センター メルマガ261

掲載日:2014年1月28日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.261 2008-08-29

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.261 2008-08-29
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□研究員コラム

○栽培漁業教室 (栽培技術部 工藤 孝浩)

○回流水槽で見てわかる定置網 (相模湾試験場 石戸谷 博範)

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○栽培漁業教室

 夏休みは、子供たちが海や魚に触れるのに絶好の時期です。お盆明けの8月18日(月曜日)、昨年に引き続いて小学校5,6年生を対象として栽培漁業教室を開催しました。当日午前10時過ぎ、横浜市金沢区内の3ヶ所を回って参加者を乗せた大型観光バスが当センターに到着。これまでアマモ場の再生活動に取り組んできた金沢小学校、文庫小学校、西柴小学校に加え、アマモの活動は未経験の大道小学校から、合計30名の子供たちと引率の先生方がやってきました。

 プログラムは、勉強会から始まります。藻場・干潟の造成や魚礁の設置などの「豊かな海づくりの話」、マダイの栽培漁業の話に続いて、城ヶ島の若い漁師・甲田豊さんから、潜水や刺網などの漁の話、アワビを増やすための放流・密漁対策や小さなアワビは獲らないなどの取り組みを聞きました。続いて実施した栽培漁業関係の施設見学では、通常の見学では入れない場所にも案内し、岸壁でのトラフグの放流も体験してもらいました。

 午後は、バスで10分ほどの小網代湾へ移動して、地元の所エ門丸さんの船に乗り、波静かな湾内に浮かぶマダイの海上イケスの見学と餌やりを体験しました。船長さんは、湾を出て定置網を回ったり、三崎新港の沖までクルージングする大サービス。また、小網代湾はアカテガニの集団産仔で知られるように、水源の森から海までがほとんど手付かずで繋がる関東唯一の集水域です。その素晴らしい自然も紹介すべく、湾奥の干潟・ヨシ原の観察会も行いました。

 子供たちは、盛りだくさんのプログラムに満足しつつ帰路につきましたが、車内ではクイズに答えてもらって漁場整備や栽培漁業への理解がどれだけ深まったかを調べました。実は、往きの車中でも同様のクイズを出しており、正答率の向上からイベントの効果が測られるわけです。

 今年で2回目となるこのイベントを企画するにあたり、新たな試みを取り入れました。まず、この春に「三崎水産高校」から「海洋科学高校」へと生まれ変わった県立高校との連携です。3人の生徒と2人の先生が、子供たちの安全確保や誘導にあたってくれました。漁師さんの話しと、トラフグの放流も新しいメニューです。フグの子のあまりのかわいさに、「持ち帰って飼いたい」と言い出す子がいました。

 参加された方は、このイベントの価値と内容の濃さを分かってくれたと思うのですが、小学校高学年ともなると、塾やスポーツ活動などに忙しいようです。本当は80名を対象として2日に分けて開催する計画でしたが、応募が少なかったために1日のみの実施とせざるを得ませんでした。このように考えさせられる部分もあり、来年はどんな教室にしようかと、今から頭をひねっています。

 写真はこちらから

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○回流水槽で見てわかる定置網 

 相模湾試験場(http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/sagami/menu/menu.asp)では、回流水槽という海の中の流れや波を再現する実験装置を使って、定置網の模型実験をしています。この実験の成果により、相模湾の定置網は流れや波で壊れにくくなり、漁師さんにとても喜ばれています。

 さらに、この水槽は、海の中にある定置網の様子が良く分かるので、見学者の皆様にも大変、喜ばれています。小さいお子さんから、おとうさん、おかあさん、ブリがたくさん獲れた頃を知っている、おじいさん、おばあさんなどいろいろな方々が、楽しく見学して行かれます。

 写真は、小学校5年生が社会科の見学で来られた時の様子です。

 お魚はどうやって定置網に入るの? 網のどこで魚をとるの? 定置網はどのくらいの大きさ? 海の中の流れで定置網はどうなるの? 反対の向きの流れではどうなるの? 定置網からお魚はどうやって逃げるの? などなど、水槽の中に入れられた定置網模型を見ながら、いろいろな質問が出ます。質問の一つ一つに、模型のアジを泳がせたり、水を流したりして、分かりやすくお答えします。

 私たちは、みなさんが食べる大切なお魚をとる定置網などの相模湾の漁業をたくさんの方々に紹介して、漁業やそれを支える自然環境の大切さをご理解いただき、これからもお魚が気持ちよく泳げる相模湾でありますように、力を合わせて行きたいと思っています。 

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