神奈川県水産技術センター メルマガ266

掲載日:2014年1月28日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.266 2008-10-03

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.266 2008-10-03
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□研究員コラム

○採卵体験の反響  (内水面試験場 相川 英明)

○「よもやま話 8」 (栽培技術部 村上 哲士)

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○採卵体験の反響

 神奈川県では夏休みの期間中、小中学生・高校生に科学技術に親しんでもらうための行事として「かながわサイエンスサマー」を行っており、内水面試験場では、今年度は8月27日に「アユの雄雌の見分け方と採卵体験」を、8月28日に「水生生物の保護体験と投網教室」を実施しました。

 私は内水面試験場でアユの親魚を飼育していることから、「アユの雄雌の見分け方と採卵体験」を担当しました。

 「水生生物の保護体験と投網教室」では毎年、定員を上回るほど応募があるのに比べ、アユのほうは以前のタイトルが「アユの雄雌の見分け方教室」としていたためか、申し込み人数が少なく、例年3-4家族の参加に止まっていました。

 内水面試験場ではアユの親魚を屋外池で飼育しています。アユの採卵作業のピークは9月中旬で、サイエンスサマーの開催日に卵を産むアユはわずかしかいません。このため、開催日に卵を産むアユが十分確保された場合のみ、アユの雄雌の見分け方と併せてアユの採卵体験(写真)も行っていたことから、タイトルに明記することができませんでした。

 しかし、最近、屋内池で飼育すると屋外に比べアユの成熟の進行が早いことが分かり、開催日にも卵を産むアユを確保できるようになりました。これを受け、昨年度からサイエンスサマーのタイトルに「採卵体験」を掲げた結果、昨年、今年とも定員を上回る応募をいただいております。

 担当者としてもタイトルが「アユの雄雌の見分け方」だけでは印象が薄いかなと思っていましたが、「採卵」を加えたことにより参加者が一気に増え、反響の大きいことに驚いています。 

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○よもやま話 8

 4月に異動で移った時にはヒラメの生産は既に始まっていて、稚魚はふ化後30日目でした。サイズは20mm位で、変態は終了して左側に両目のある状態になっており、初期の段階で餌として与えるシオミズツボワムシの投餌は終了していて、アルテミアと配合飼料を与えている時期でした。並行してホシガレイ・トラフグの飼育試験も行っていましたが、今回はヒラメの話をさせていただきます。

 飼育は、彼らの成長に合わせて餌の種類や量を替えつつ所定のサイズ(当所では60mmです)まで行います。こう書いてしまうと呆気ないのですが、魚の状態の判断、餌を切り替えるタイミング、飼育海水を必要量確保するなど気の抜けない時期が続きます。育てているのは赤ちゃんですので、毎日餌を与える必要があり(人様の赤ん坊と一緒ですが、泣きはしないものの、調子が悪くなると即死にますので注意が必要)、飼育が終了するまで休みは無く交代で面倒を見ます。

 今年、1回目の生産は6月半ばで終了したのですが、予定していた数量に及ばず、ノルマ達成のために2回目の生産をやらざるを得なくなりました。実は、今までに夏場にかかる時期の生産は実施したことがなかったので、「高水温による病気の発生の可能性は?」とか「サザエの生産が始まるため、使用する海水量の確保が可能か?」などいろいろな心配事がありました。

 想定外の夏場の生産は、6月末に山形県から受精卵を入手し、9月前半まで行いました。蓋を開けてみれば、結果オーライで無事ノルマは達成できたのですが、一緒に飼育を行ったメンバーには、暑い中、汗だくになりながら働いてもらいました(魚類の生産棟は閉めきり状態で行うので異常に暑い、まるでサウナ状態!皆さん間違いなく痩せたと思います。かく言う私は5キロほど痩せ、久しぶりに夏バテしました)。

 サザエの生産担当には使用水量をぎりぎりまで絞ってもらい、ヒラメ飼育水の確保に協力してもらいました。もちろん、選別などで人手のいる時には本来業務をさておいて作業の手伝いをしてもらいました。さらに、配布時期がずれたため、(財)県栽培協会や漁業者の方々にも多大なご迷惑をかけることになりました。

 何だか最初の頃の「よもやま話」と同じで格好悪いこと甚だしいですね(と言うより格好良い話はなかったような・・・)。何よりも次回はこのような事がないようにと、心した次第です。ついでに、夏場の生産はしないに越した事はない!体に良くない!生産の詳しい話については、今後お伝えしていこうと思っております。

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