神奈川県水産技術センター メルマガ270

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.270 2008-10-31

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.270 2008-10-31
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□研究員コラム

○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【その8】 (資源環境部 山田 佳昭)

○調査あれこれ10では無くて… (内水面試験場 山本 裕康)

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○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【その8】

 さて、電気的に塩分を測定する装置であるサリノメーターですが、前回述べましたようにとにかく便利であるため、広く普及しました。わが国でも1960年代以降次第に導入が進み、国産化もされました。

 なお、塩分と電気伝導度の関係式は1965年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコという略称のほうが有名?)から示されました。これは、15℃、1気圧での塩分35‰の海水との比をとったものですが、数式は長いので省略します。と思いましたが、字数稼ぎのため載せます。<塩分(‰)=-0.08996+28.29720R+12.80823R^2-10.67869R^3+5.98624R^4ー1.32311R^5> Rは電気伝導度の比で、五次式になっています。

 現在当所で使っている機種は、計測開始から結果表示まで、ボタン一つ押すだけの文字通りのワンタッチ操作です。試水と周囲の温度だけ気にすれば、後は退屈なほど次々に測定できます。前回、「値段は高いですけど。」などと書いてしまいましたがそれは導入時だけで、一試料あたりですと銀滴定よりはるかに安くなります。

 「試水と周囲の温度だけ気にすれば」と言いましたが、実はこれがなかなか厄介ではあります。実験室に恒温設備があればよいのですが、およそ無いものねだりです。結局、前夜から試水や標準海水を並べておき、空調を入れないのが一番良いということになりました。そうしますと、冬は防寒着を着込んで、夏はタオル鉢巻といった測定スタイルになります。

 こうして電気伝導度による塩分測定が一般的になっていきますが、1970年ごろになると、現場で水温、電気伝導度、圧力を測定する測器が出てきます(あと2,3回続く)。

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○調査あれこれ10では無くて…

 例年、同行する調査もあまり変化がないので、メルマガ用の調査ネタもそこが尽きてしまいました。(それだけ、ヘマをしなくなった。って事なんですが・・・。)

 そこで、今回は調査以外の話題で原稿を書いてみました。調査以外の業務では、生物餌料(動物プランクトン)の培養という仕事を担当しています。これはアユやワカサギの赤ちゃんに最初に与える餌として使用します。試験場で培養している生物餌料はワムシと呼ばれるプランクトンで、おもにL型と呼ばれるシオミズツボワムシとS型(こちらは和名が無いです。:写真)が培養されています。

 他にSS型ワムシなどもあるようですが、私は実物を見た事はありません。当場では、昔はL型を培養しており、かなり難しかったようです。現在はS型を培養していて、L型に比べると高い密度での培養が可能になり、小規模な設備で大量に増やせるようになりました。当場ではS型のみを培養していますが、魚種や給餌時期などによりL型とS型を使い分けているところもあるようです。ちなみにL型、S型、SS型というのは、ワムシの大きさから名付けられたようです。

 S型ワムシの培養が簡単なように受け取られたかも知れませんが、安定的に培養を続けるのにはそれなりの技術が必要で、担当になった当初はかなり細かい管理をしていました。今では、かなり手を抜いてもそれなりに維持できますが、私が何日か不在時に他の人に管理をお願いすると不調になることがよくあります。色々と考えてお願いするのですが、勘所的なものが足りないようです。ある意味、私も職人芸と言われる域に達したのかな???などと勝手に思っています。(笑)

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