神奈川県水産技術センター メルマガ277

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.277 2008-12-19

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.277 2008-12-19
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□研究員コラム

○親子料理教室を開催してます。(相模湾試験場 中川 研)

○飼育水の話  (企画経営部 原田 穣)

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○親子料理教室を開催してます。

 当場では、地場産水産物や県内漁業への理解を深めていただき、地産地消を推進することを目的として、同じ親子が四季を通して参加する「相模湾で獲れる四季の魚・親子料理教室」を開催しています。

 この教室では、地元で水揚される、季節感のある多様な水産物を用いた浜の料理やおかみさん料理の講習等により魚食文化の理解と伝承を図ると共に、漁業への理解を深めていただくため、生産現場の見学や体験漁業等を行なっています。参加者は、年5回を通して参加できる小学生親子(現在は、西湘・足柄上地域を対象)で、20組、40名を公募し、今年度で3年目を迎えます。

 内容は、1回目が、初回ということで神奈川の漁業や魚食文化を知っていただくための講義と定置網(小田原市漁協)で獲れた魚を使った料理教室、2回目は、相模湾で盛んに行なわれている定置網漁業を知り、体感していただくための体験定置網(真鶴町漁協)(今年は、実際の陸上での網掃除作業も体験)と干物づくり教室、3回目は、実際に朝獲れた魚を販売している朝市(小田原漁港の朝市)の見学と料理教室、4回目は、ワカメ刈り体験と生ワカメの下処理実習、そして最終の5回目は、春にたくさん獲れるアンコウを知ってもらうため、アンコウの吊るし切り体験とアンコウの料理教室です。

 このイベントの主任を任された当初は、初の試みということもあり、手探りの状態でした。参加者の募集方法から傷害保険への加入、漁協や漁業者への協力要請や参加者へのケア等、今でも心配はつきません。そのため、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、トラブルもありました。

 それでも今までやってこれたのは、協力していただいた漁協や漁業者、講師をしてくださった漁協女性部の方々や当センターの研究員、サポートしていただいた当場の職員などの支えがあったからこそです。そして、何より励まされたのは、参加者の声です。

 特に印象深かった声を紹介させていただきます。「このような体験イベントは大変有意義で、参加してよかったです。子供が、このイベントに参加してから、スーパー等の魚売場に行くと「この魚は、サバだ。」「お腹にゴマ粒模様があるからゴマサバだね。」だのと興味を抱くようになり、魚をよく食べるようになりました。」「このイベントに参加してから、子供がスーパーや魚屋に行くと「この魚、丸ごと買っていこうよ!魚は僕がさばくから。」と言って、以前に増して魚をよく食べるようになりました。」

 このような声を聞くと、やっていて良かったという気持ちと当料理教室の意義を感じることができ、地道ですが、今後も続けていく必要性を感じます。参加者や協力者の意見を反映しながら、より良いイベントとしていくため、今後も頑張っていく所存です。

 当料理教室の模様は下記URLで紹介しています。

 http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/hukyu/nagisa-news/no888-1/no888-1.html 

 http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/hukyu/nagisa-news/no888-9/no888-9.html 

 http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/hukyu/nagisa-news/no888-17/no888-17.html 

 http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/hukyu/nagisa-news/no888-21/no888-21.html 

 皆様、かながわの魚、料理法、そして漁業を知って、かながわの魚を食べましょう。

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○飼育水の話

 当センターでは、ヒラメ、ホシガレイやサザエなどの放流用の種苗生産業務を行っていますが、種苗生産施設においては、良質な飼育水を十分確保できるかどうかが施設の生産能力を左右する大きな鍵となっています。

 当センターでは、城ヶ島と三崎に挟まれた海域の海水を採取して、それをそのまま、もしくは濾過タンクで濾過したうえで飼育池・水槽に配水しています。しかし、海水を汲み上げて配水するのは一見簡単なように見えますが、毎日「正常に」海水を供給するために、裏では関係者の様々な努力がなされているのです。

 まず、取水するため24時間ずっと稼働し続けている取水ポンプの故障は極めて致命的になるので、ベテランの担当者達により毎日チェックされています。次に、濾過タンクですが、内部には濾材として様々な大きさの砂利や特殊な砂が詰められています。

 濾材は台風などの来襲や赤潮などにより、海水中に懸濁物質やプランクトンが多くなるとすぐに目詰まりし、海水の濾過ができなくなってしまいます。なので、濾過タンク内の海水の流量はこまめにチェックし、圧力が低下した場合はすぐに対応策を講じています(台風接近の時はすぐに目詰まりするので、徹夜で監視にあたります)。

 また、海水の通り道である取水管や配水管は、ずっと使っていると海水と一緒にやってきたムラサキイガイやカイメン等の幼生が管の内部に付着し、すぐに大きく成長してしまいます。そうなると、管の内部が狭まるため、流量が相当減ってしまいます。

 そのため、管の中は年1回以上清掃して付着生物を取り除いていますが、その間海水の供給を一時的に止めたりしなければならないので、飼育生物への影響が最小限になるよう事前に綿密な計画を立て、作業が最短時間ですむようにしています。なお、海底取水口から受水池までの取水管は海底中を通っているため、毎年1回専門の業者に清掃を委託しています。

 そのほか、飼育水使用量が少なくてすむよう酸素発生器を導入したり、いけすの構造を変えたりするなど、常々「節水」に繋がる工夫をしています。

写真はこちらから

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発行:神奈川県水産技術センター 広報部会
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311

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