神奈川県水産技術センター メルマガ278

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.278 2008-12-26

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.278 2008-12-26
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□研究員コラム

○まぐろの標識放流調査 (資源環境部 旭 隆)

○潜水 (相模湾試験場 片山 俊之)

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○まぐろの標識放流調査

 水産技術センター資源環境部では、毎年まぐろの標識放流調査をおこなっています。どんな調査かというと、まぐろを釣り上げて体長を測定し、これに標識を装着して海に放流するというものです。放流されたまぐろが再び捕獲されると、どのくらいの期間で何cmまで成長し、どこまで移動したかなどが分かるわけです。

 今年も7月から12月の間に3回の調査をおこないました。対象とするのは「メジ」と呼ばれる幼魚です。メインターゲットはクロマグロ幼魚「マメジ」。キハダ幼魚の「キメジ」も獲れれば標識放流します。

 調査は漁船をチャーターしておこないます。どの海域で調査をおこなうか船頭さんと打ち合わせをします。と言っても、漁場の選択はほとんどの場合、経験豊富な船頭さんにお任せしています。

 メジが釣れたら体長を測り、背びれの脇のところにダートタグという標識を刺して放します。まぐろのように高速で回遊している魚は酸欠に弱く、海から揚げるとすぐに弱ってしまうので、作業を迅速におこなうことが重要です。せっかく標識をつけて放流しても、すぐに死んでしまうようでは意味がありません。彼らには生き延びて再び捕獲されて欲しいのですから(調査員の勝手な都合ですが・・・)。

 たくさん釣れたら大忙しになるので、気合を入れて調査に臨みました。が、釣れない・・・全然釣れない・・・・。実は今年、相模湾に来遊するマメジが極端に少ないのです。いくら腕の良い漁師や釣り人でも、魚がいなければ釣れません。

 結局、標識できたのはキメジ5尾とマメジ1尾という惨憺たる結果に終わりました。今年の放流尾数は少ないですが、来遊量の多い年は数十尾放流しています。これまで標識放流されたまぐろたちが、今もどこかの海を泳いでいるはずです。背中にタグの付いたまぐろを見つけたら、当センターまでご連絡を!

写真はこちらから

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○潜水

 2回目のメルマガ執筆です。相模湾試験場に配属されて早8ヶ月、もう2008年も終わりなんて月日が経つのは早いものです。試験場の仕事にもだいぶ慣れてきました。今年の7月には無事「潜水士」の免許を取得し、最近では沖での潜水調査も行っています。

 「潜水士」と聞いて私が最初にイメージしたのは映画や漫画の「海猿」に登場する潜水士でした。しかし、あの潜水士は海上保安庁の職域の一つであって、実際に私達が調査を行うために必要な潜水士の資格とは別物だと試験場に入って初めて知りました。

 私が取得した潜水士免許は、労働安全衛生法の規定に基づき、潜水作業に従事する労働者に必要とされる国家資格です。潜水士の試験は筆記のみで実技はありません。つまり、実技は実際の現場で潜りながら覚えるしかないのです。

 潜水一発目は先輩職員2人と一緒に潜りました。陸上で一通りレクチャーを受けましたが、それまで素潜りしかやった事がなかったため、実際に潜るまでは非常に緊張しました。なにしろ日常生活において水中で呼吸をする事なんてないわけですから、水中で息ができるという状況が想像できませんでした。

 しかし、実際に潜ってみると陸上と同じように自然に呼吸ができ、目の前には迫力ある水中の景色、ウニ、アワビ、サザエ、イセエビ、メバル、カサゴ、メジナ、イシダイなどの水中の生き物達。潜る前までの緊張は解け、潜水の楽しさに目覚めた瞬間でした。

 12月現在までで、東は茅ヶ崎から西は真鶴まで十数回は潜ったと思います。まだ水中で恐い思いをした事はありませんが、それだけに絶対に油断は禁物。水中作業中の事故は命に関わるので、常に緊張感を持って作業したいと思います。現在、潜水によるナマコ調査を実施していますので、またこのメルマガで紹介できたらと思っています。

写真はこちらから

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