神奈川県水産技術センター メルマガ284

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.284 2009-02-13

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.284 2009-02-13
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□研究員コラム

○東京湾でのアユ調査にて (内水面試験場 相澤 康)

○海苔(のり)の格付けは、奥が深い! (企画経営部 鎌滝 裕文)

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○東京湾でのアユ調査にて

 川の代表的な魚の1つといえばアユです。このメールマガジンでもしばしば話題にしているのでご存知とは思いますが、子供の時期を海で過ごす魚です。

 これまで、内水面試験場では主に湘南の砂浜でアユの調査をしてきました。最近は東京湾でも調査をする機会をいただき、平成21年1月15日に川崎市東扇島の公園の人工砂浜で調査を行いました。工場の煙突や大きな倉庫が立ち並ぶ港湾地帯なので、普段調査をしている自然豊かな山や川とはだいぶ雰囲気を異にします。近くの運河をビルディングのように大きな貨物船が走る様子も見られ、その迫力に圧倒され新鮮な感覚でした。

 調査ではドライスーツを着込み、海水に入ってアユを探します。昼過ぎから夜にかけて調査して、お陰様でアユを発見!こんな大都会でも人工砂浜のように環境が整えばしっかり生活する、中々強かなものです。アユを発見して感慨に耽っておりましたが、調査日はこの冬1番の寒さで、気象条件は厳しいものでした。

 日が落ちると益々寒くなり、疲れとともに頭がボォーッとしてくると、東京湾の夜景も幻想的なものとなります。中でも圧巻は工場の高い煙突から吹き出る炎です。夜空を焦がす炎は、まるでSF映画のようで、近未来を描いた「ブレードランナー」の冒頭シーンを思い出させます。

 そういえば、ここはおすすめの夜景ポイントとして有名で、気になった方はご覧になると(一度、デートに出かけてみると)いいかもしれません。まあ、映画好きの私としては、「ブレードランナー」をご覧になることもあわせてお勧めしますが・・。

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○海苔(のり)の格付けは、奥が深い!

 東京湾で営まれる本県の養殖海苔の年間生産量は、日本の生産量の0.2%にしかなりません。それでも年間生産金額は、数億円を上げており、本県沿岸漁業の中では大きな存在です。

 ところで、あの黒い四角形の海苔ですが、いろいろ調べると奥が深いものです。日本全国に出回る養殖海苔のほとんどは基本的にスサビノリという品種で、横19cm×縦21cmというサイズが一番大きいもので、これを全型(ぜんけい)と言っています。この大きさは全国統一規格になっています。

 このサイズの由来も語ると長くなります。他にも品質や等級による区分を組み合わせると百種類以上あります。「えっ!見た目そんなにかわらないのでは?」と思いますが、これがプロの目を通して見るとまるで違うのだそうです。海苔の価格は、この品質や等級に由来しています。素人ではほとんどわかりません。私も見ただけではほとんどわかりません。見た目が簡素で、そんなに違いがないように見えるものほど実はかなり奥が深かったりすることはよくあります。海苔でつくづくそう思いました。

 また、海苔は不思議なふえ方をします。ライフサイクルの中で、無性生殖でふえる時期があります。漁業者は二次芽(にじめ)と呼んでいますが、まさにこれが無性生殖でふえる時期にあたります。一度刈り取ったところからもまた生えてきますし、二次芽が着いたところも新しい芽が伸びてきます。ですから2回目、3回目と刈り取るごとに1回の収穫量は多くなります。

 ただし、1回刈り取ってから再び芽が出てきたところは少し葉がかたくなります。刈取り回数が増すごとに海苔がかたくなる理由がここにあります。1番の海苔など何番の海苔という言葉がありますが、この何番というのは、刈り取った回数を示したものです。当然、回数が少ないほうがやわらかくて高価な海苔になりますし、刈り取る回数が増すごとにかたくなって品質的には落ちていきます。

 読者のみなさん、2月は海苔の盛漁期です。是非、あまり市場には出回らない乾海苔を食べてみてください。焼くのは面倒ですが、海苔の風味をより強く感じることができます。詳しいことは下記の漁協へお問い合わせください。乾海苔を販売している漁家を紹介していただけます。

 横須賀市東部漁協走水大津支所

 住所 横須賀市走水2-698-4

 電話 046-841-0680

 HP http://www.hashirimizu-ohtu.com/

 横浜市漁協金沢支所

 住所 横浜市金沢区海の公園9

 電話 045-781-8929

 HP http://www2.gol.com/users/ip0507213586/ 

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