神奈川県水産技術センター メルマガ285

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.285 2009-02-20

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.285 2009-02-20
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□研究員コラム

○冷蔵庫の中のエイリアン2  (資源環境部 加藤 充宏)

○中学生Aさんからの手紙 (内水面試験場 相川 英明)

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○冷蔵庫の中のエイリアン2

 さて、今回も引き続きオオグソクムシ(以下、グソク君と呼びます)について・・・

 前回(VOL.265)もお話ししたとおり、冷蔵庫内を10℃前後に保って飼育を始めたグソク君たちですが、いまいち食欲がありませんでした。捕獲するときに餌にしていたイワシを与えても、ほんの少しかじるだけ・・・やっぱりこんな飼育スタイルでは無理なのか?と思い始めた頃、ある水族館の方からお話を聞く機会がありました。曰く、「うちでは水温14℃前後で飼育している。10℃位だとあまり餌を食べない」との事。

 そうか、そうだったのか! でも生息水深の水温は10℃以下だったんだけど・・・少し疑問には思いましたが、さっそく水温を上げるべく冷蔵庫の温度設定ダイヤルをいじりました。しかしもともと家庭用冷蔵庫は生き物を飼育するようにはできてないので(あたりまえ)、なかなか思うように温度設定ができません。少しでも温度を上げようとダイヤルをギリギリまで絞って様子を見ることにしました。

 ところがその後数日間、うっかり彼らのことを忘れてしまい・・・ふと異臭に気がついて冷蔵庫を開けると、冷気がまったくない庫内で、哀れグソク君たちは・・・(合掌) デジタル温度計を見たところ、中の温度は最高25℃まで上がっていました(9月末でまだまだ暑い日が続いてました)。どうやらダイヤルを絞りすぎて電源がOFFになってしまったようです。なんとも可哀想なことをしてしまったものです。

 その後11月の末に、マアナゴのカゴ網調査(VOL.013参照)に同行する機会が訪れました。深海からごっそりと引き上げられるグソク君ご一行を期待していたのですが、その時はいつもと違う調査点だったためか、ほんの数匹しか採れませんでした。その中に体長4センチほどの可愛い小グソク君もいたのですが、やはり体力がないのか引き上げ後すぐに死んでしまいました。で、残りのグソク君はというと・・・実はまた冷蔵庫のなかにいるのです。

 今回のグソク君は本来?の食欲を発揮し、イワシ程度であればみるみる間に食べてしまうほど元気です(ちなみに飼育水温は7-8℃)。おりしも水温上昇には気を遣わなくてもよい季節ですが、前回のような凡ミスをしないよう注意深く飼育していきたいと思います。

 写真はこちらから

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○中学生Aさんからの手紙

 中学生のAさんは釣り好きで、アユのことをもっと詳しく知るために、総合学習の一環のインターンシップ研修制度で当試験場に来ました。ちょうどアユの採卵からふ化したばかりのアユの飼育の時期だったので、アユの採卵作業と水槽の掃除に取り組んでもらいました。

 水槽の掃除とは、水槽から細長いホースを使用して、底に沈んでいる糞や死魚を水と一緒に吸い出します。 吸い出した水には死魚が含まれるので、その水の一部をサンプリングして、吸い出された死魚の総数を計算します。例えば、吸い出した水量が5リットルのとき、0.5リットルをサンプリングして死魚数をカウントし、その尾数を10倍して総死魚数とします。

 当日、一人でやってきたAさんは、始めのうちはかなり緊張していましたが、一緒に作業し、体を動かすことで、緊張がほぐれていったようでした。後日、そんなAさんから手書きのお手紙をいただきました。手紙には、アユの採卵などの貴重な体験からアユへの理解が深まったこと、死魚数の把握作業を通じて計算力が必要と感じ、苦手な数学を頑張ろうと思ったことなどが書いてありました。

 Aさんは採卵作業でアユをとても丁寧に扱っていました。お手紙をいただけるほどAさんにとってよい体験になったのだと思うと、準備をした当試験場としても、やりがいがあったというものです。意外に思ったことは、苦手な数学の勉強を頑張ろうという部分です。当試験場の研修がきっかけで勉強に取組む姿勢にもよい影響を与えられたというのは、大変嬉しいことだと感じています。

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