神奈川県水産技術センター メルマガ286

掲載日:2014年1月27日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.286 2009-02-27

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.286 2009-02-27
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□研究員コラム

○隣の芝生は青い  (栽培技術部 村上 哲士)

○潜水調査ヒヤリハット  (相模湾試験場 木下 淳司)

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○隣の芝生は青い

 今回はこの間、他所の施設を見せてもらう機会に恵まれましたので、その時の話を少しさせて頂きます。

 「他所」とは、ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、お隣、静岡県の御前崎市にある温水利用研究センターです(沼津市には分場もあります)。そう、原子力発電所に隣接して建っています。現在の建物は浜岡原発5号機の建設に伴って移転・新築されたものです。建設されて5年目とのことでしたが、まだまだ新品同様でした。

 同センターの所長さんは、施設建設に関しては今回のもので3回目ということで、まあまあ満足のいく施設が出来たそうです。ただし、それでも完全ではなく、「もう一回機会があればもっと良い施設が出来る。」と仰ってました。

 この手の施設建設に3回も立ち会える事自体がなかなか無いですが、そういった経験の方でもまだまだと言われるくらいですから、予算との兼ね合いもあり十分満足のいく施設を作るのは大変なことだと思います。施設は作業動線重視、作業は屋内で行うことを基本として作られており、仕事もしやすそうでした。

 何よりも羨ましいのは豊富な水量です。温排水(海水です)と自然海水が日量で各々15,000トン(全てろ過海水)もあるとのことでした(当施設ではろ過海水の日量は9,600トン)。温排水は11月中旬から6月末まで利用できるそうで、水温の下がる時期に化石燃料を使用しないで加温水が作れるのは便利です。

 同センターの施設にもボイラーはあり、飼育水槽の約半数には加温用の配管がなされていますが、温排水のおかげで生産している種苗用には使ったことがなく、生物餌料の培養時に使用する程度ですんでいるとのことでした。

 うちの施設は出来上がってから20年以上が経過しており、老朽化してきている部分もあります。単純に、新しいのは「いいなー」と思いますが、そうはいっても簡単に建て替えられる訳も無く、現有の施設で創意工夫してやっていくのも技術のうちかな?と思いつつ、「限度があるよ」と現場からどやされそうです。

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○潜水調査ヒヤリハット

 今年で潜水を始めて11年、本数にして536本。危ない目にも何度か遭ってきた。今回はその経験を恥ずかしながら披露したい。読んだ誰かの役に立つかもしれないし、書くネタに窮して暴露話しか思いつかなかったためでもある。

 2003年3月のこと、水深30mに設置された魚礁を観察し終え浮上を開始した。しかし気付けば体が勝手に上昇していく。BC(体に装着する浮力調節装置)からエアを抜き忘れた初歩的ミス。しかも使い慣れない新しいBCだったのでエア抜きがどこだか分からない。水深10mを切ってから肺だけは破裂しないよう口を開けて空気を抜いた。みるみる辺りが気泡に包まれ、私は海面に吹き上げられた。

 船上で待っていた船頭はクジラが飛んだと思ったらしい。ダイビングコンピュータは水深3mに戻って減圧せよ、と指示していた。潜水病にならず肺も破れず船のスクリューにも巻かれず済んだのは、自分の力ではないだろう。

 この件以外には・・水中拘束が2回。1回目は水中に放置された釣り糸に引っかかり、2回目はコンクリートブロックの間にボンベが挟まった。ボンベのバルブが半開きだったこともあった。他にも・・(メルマガ142205247参照)。これらの出来事にも私は平気でいたが、それは単なる怖いもの知らずであり、あっさりとパニックに陥りかねない危険があった。

 その後私はあるトラブルに直面して怖さを知り、3年近く恐怖心に悩まされながら潜った。つらい時間であったが先々事故なく潜水を続けるために必要な経験だったと思う。今は恐怖心と何とか折り合いがついている。体調管理と潜水器具の点検整備は当然であるが、それでも避けられないトラブルは起こるので、常に心の準備をしておく(ほぼ等しい平常心を保つ)ことが大切だと思う。

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