神奈川県水産技術センター メルマガ289

掲載日:2014年1月23日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.289 2009-03-27

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.289 2009-03-27
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□研究員コラム

○「松輪サバ」一本釣り漁業者と漁協の取組みが表彰されました! (企画経営部  荻野 隆太)

○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【その9】 (資源環境部 山田 佳昭)

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○「松輪サバ」一本釣り漁業者と漁協の取組みが表彰されました!

 皆様、漁業者にも全国大会があるのをご存知ですか?毎年3月に、全国漁業協同組合連合会の主催で開催されます。今年も3月5日・6日に、東京の虎ノ門パストラルで、「第14回全国青年・女性漁業者交流大会」が開催されました。

 昨年から、燃油代高騰、世界的経済不況に伴う魚価の低迷等、漁業を取り巻く環境も非常に厳しいものがありますが、大会当日は、全国の青年・女性漁業者グループが集い、各浜の研究・実践活動の成果について発表し、活発な意見交換がなされ盛況でした。

 そんな中で、みうら漁業協同組合松輪小釣研究会所属、鈴木和紀青年漁業士が、流通・消費拡大部門で、「松輪サバPR事業」について発表しました。本事業は、生産者と消費者を繋ぐ架け橋をコンセプトとして、普及のにない手育成事業で平成17年に課題設定し、取組んできたものです。

 平成17年のメルマガno.105

 松輪では、漁師の釣り方、生産方法から出荷方法に至るまで、魚の鮮度・品質管理を徹底し、平成3年に「松輪サバ」としてブランド化しました。しかし、単にブランド化すれば知名度が向上し消費拡大に繋がる訳ではありません。

 また、魚を購入するのは消費者!「生産者のせっかくの取組みやこだわりも消費者の皆様に伝わらなければ・・」という思いから、ホームページマスコミ、パンフレットといった様々なPR媒体や、漁協直営レストランでの「松輪サバフルコースを味わうイベント」企画等を通じてPRした結果、松輪サバの知名度が向上し消費拡大に繋がりました。全国大会では、この取組み内容と成果が評価され、松輪小釣研究会は水産庁長官賞を受賞しました。

 近年、「食の安全」に対する意識が高まり、水産物の生産現場にも関心が深まっています。一方で、「地産地消の推進」がマスコミ等でも提唱されていますが、単に「近場で獲れるから鮮度がイイ」とか、「フードマイレージのECO効果」だけでなく、「どうやって釣ってるの?(生産方法)」「鮮度管理は?(出荷方法)」「なぜおいしいの?」といった、生産者のこだわりや地産魚介類の魅力を伝えることも、普及員として大事なことだと感じています。

 PS.三浦の新名産「アカモク」が食べ頃です!各浜でアカモクPRイベントも開催されています。

 金田湾朝市部会の桜祭 城ケ島漁協活性化部会のアカモク企画

 写真はこちらから 

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○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【その9】

 電気的に塩分を測定する装置に続き、1970年ごろから、現場で電気的に水温、電気伝導度、圧力(ほぼ等しい水深)を測定する測器が出てきます。STD(Salinity-Temperature-Depth、塩分水温水深計)とかCTD(Conductivity-Temperature-Depth、電気伝導度水温水深計)とよばれるものです。ワイヤーの先端に取り付けたセンサーを海中に下ろしていくことで連続的にデータが取得できる、それまでのことを考えれば夢のような機械です。

 水温、電気伝導度、圧力を同時に測れることから、これらの3項目から塩分を表そう、という考え方が生まれてきました。これには塩分と電気伝導度だけの関係式では不十分です。やがて、塩分の定義を根本から覆すことがおこります。

 1978年に再びユネスコが新しい塩分の定義を勧告しました。これは、塩分は「標準溶液との電気電動度の比によって決定された数値」というものです。続いて、塩化カリウム標準溶液(KCl 32.435kg/kg)に対する試料海水の電気伝導度比を用いた定義式が示されました(今回は本当に省略します)。これを「実用塩分」とよび、現在単に塩分という場合にはこれを指します。2つの量の比ですので無次元となり単位はありませんが、psu(practical salinity unit)と付記することがあります。

 従来までの定義での塩分は、「海水1kg中に溶解している固形物質の全量を千分率(‰)であらわす」もので、量でした。これは「絶対塩分」としてあらためて定義されましたが、実際上測られることがなくなりました。実用塩分の塩化カリウム標準溶液は絶対塩分35.000‰の海水と15℃、1気圧で電気伝導度が等しくなるので、数字を見ている分には違いはほとんど無いのですが、まったく別なものになってしまいました(あと1,2回続く)。

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