神奈川県水産技術センター メルマガ296

掲載日:2014年1月23日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.296 2009-05-22

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.296 2009-05-22
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□研究員コラム

○アユとサクラ      (内水面試験場 水津 敏博)

○あじ          (相模湾試験場 中川 研)

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○アユとサクラ

  春はサクラの開花が待ち遠しい季節ですが、私たちは稚アユが海から川にいつ遡上して来るか、何匹くらい来るかと首を長くして待っています。

 アユは、一年魚です。秋に川で産卵孵化し、海に降り、春には稚魚が川を遡上します。相模川では昨年、一昨年とも遡上は良好でした。本年の状況を気にしていたところ、4月7日に相模大堰で稚アユがまとまって遡上していると調査員から連絡があり、満開のサクラの中を試験場から現地へ向かいました。大堰の魚道に稚アユが群れをなして遡上する様子を確認するとホットした気持ちになります。この日は最大10分間で1万尾の遡上がありました。サクラの開花は予測できますが、アユの遡上量の予測はハードルが高く本県では今後の課題です。予測するには産卵状況、餌料生物、流れの状況、水温など様々な稚アユに関係する情報を総合的に解析する必要があるとのことで、担当している研究員は頑張ってこの難問に取り組んでいます。他県ではある程度予測が可能な河川もありますが、本県ではこれからです。相模川の本年の遡上状況は、現在までのところ平年並みのようです。6月1日の解禁日には沢山のアユが釣れることを祈っております。

 なお、サクラの開花については気象庁などが盛んに情報提供していますが、アユの遡上は次の国土交通省のホームページから調べることができます。

 (アユの遡上の状況)

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○あじ

  あじと名がつく魚は大変多いですが、一般に「アジ」と言えば「マアジ」を指します。

  マアジは日本各地の沿岸、東シナ海に分布し、特に日本沿岸の中部から南部を代表する漁業資源です。主にまき網漁業や定置網漁業で漁獲されています。産卵期は、冬から春にかけてで、地域によって異なります。相模湾に来遊するマアジは、主に東シナ海で生まれた資源で、春から夏にかけて漁獲される小アジ(小田原等では、ジンダなどと呼ばれています)は、まさにその冬に東シナ海で生まれたマアジで、1年後、20cm前後に育ち、立派なマアジとして漁獲対象になります。なお、脂がのっているため、根付きアジとして珍重されている体色が黄色がかった「キアジ」は、このマアジ北上群の一部が沿岸の岩礁域などに棲みついたものではないかと考えられています。

 相模湾では、昔から定置網漁業が盛んで、マアジは定置網で主に3月から5月に漁獲されています。なかでも、神奈川県で漁獲されるマアジの半分以上が神奈川西部の西湘地域の定置網で獲れています。このように、西湘地域の定置網漁業を支えているといっても過言ではないマアジをもっと知ってもらい、食べてもらいたいということで、小田原市漁業協同組合が今年の5月2日に「アジまつり」を開催しました。当日は、小田原漁港「港の朝市」の拡大版として、マアジを主体に朝、定置網で獲れたばかりの新鮮な魚を販売したり、小田原市漁協女性部がマアジのおいしさを知ってもらい、もっと料理してもらおうとアジ料理の試食やレシピ集の配布も行なわれました。当場も地元の漁業を知ってもらおうと定置網の模型等を展示し、定置網漁業についての説明を行いました。大盛況のうちに終わりましたが、この企画が将来のマアジ消費拡大につながればと思っています。

 アジまつりの模様は下記URLで紹介しています。

 (http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/hukyu/nagisa-news/no888-29/no888-29.html アジまつりの模様)

 「アジは味なり、その美なるをいう」と新井白石が評したとおり、マアジはどんな料理にしてもおいしい魚です。

 是非、相模湾産のマアジを買って、いろいろな料理を試してみてください。皆様、かながわの魚、料理法、そして漁業を知って、かながわの魚を食べましょう。

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