神奈川県水産技術センター メルマガ303

掲載日:2014年1月23日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.303 2009-07-10

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.303 2009-07-10
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□研究員コラム

○さばたもすくいの試験操業で見られる魚    (資源環境部 岡部 久)

○ 秦野市今泉名水桜公園のオオクチバス捕獲調査 (内水面試験場 相澤 康)  

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○さばたもすくいの試験操業で見られる魚 

 伊豆諸島海域でさばたもすくい網の試験操業をしていると、いろいろな魚が見られます。マサバやゴマサバと一緒に灯火やコマセに集まってくるものと、サバ類を餌とする魚食性の強いものに分けられます。

 前者でよく見るのはオアカムロやムロアジといったサバの群れに混じって集まる回遊魚、数cmから30cmを超える様々なサイズのサンマ、トビウオの仲間などです。海面にポコポコと浮いてくる細かい泡で、サバの群れの下にマイワシやウルメイワシが付いているのが分かることがあります。潮目付近の操業では、ブリの仔(モジャコ)やカンパチの仔(ショゴ)などに代表される流れ藻に付随する魚類が見られます。

 小さなハリセンボンが浮いてくることもあります。目を凝らして水面を見ると、光に集まる習性が強い海産魚類の子供(仔稚魚)が見えることが多いです。相模湾沿岸の特産品としてお馴染みのシラス(カタクチイワシの仔稚魚)の群れが見えたり、ボラの仲間、ヒメジの仲間、チョウチョウウオの仲間などの浮遊生活期の稚魚が見えたりします。これらの小魚はサバ類や海鳥の格好の餌ですので、追い掛け回され、食べられる姿も良く見ます。

 後者の代表はシイラとサメです。これらが水面近くに集まるサバを狙って来ると操業の妨げとなることがあります。舷側に沿って流れるように泳ぎ、コマセに突っ込んでくる魚が落ち着かなくなり、いっせいに頭を下に向けて潜ってしまうのです。漁師言葉ではオッタチ、「魚がおったつ」といういい方をしますが、これが続くと操業になりません。特に、2mを超えるアオザメやヨシキリザメが網に入ったサバを狙い、網ごと食いついてくることがあり、こうなると網もボロボロ。使い物にならなくなります。

 もう1つ、サバを狙って群れに突っ込んでくる魚にハガツオがあります。漁師言葉では「ホウサン」。シイラやサメと違ってなかなか姿が見えません。名前のとおり歯が鋭く、釣り針にかかっても10号程度のハリスは簡単に切られてしまいます。1mを軽く超える大型のシイラや5kgを超えるようなホウサンはたもすくいの漁業者に言わせれば「ハモノ」。漁の邪魔者として嫌われてはいますが、食べておいしい魚です。

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○秦野市今泉名水桜公園のオオクチバス捕獲調査

 今泉名水桜公園は、秦野駅から程近い清らかな湧水の池と桜が見事な公園ですが、そこの池にオオクチバスMicropterus salmoidesの生息が確認されました。

 オオクチバスは魚食性が強く生態系への影響が懸念されている北米産の外来魚です。そこで、今年4月に秦野市環境保全課と、同市の自然保護活動の拠点施設である「くずはの家」に協力し、捕獲調査を実施しました。

 「刺網」と呼ばれる魚を絡めて獲る漁具を用いた結果、全長30-45cmサイズのオオクチバスを15尾捕獲することができました。調査作業後には魚影が見えず、おそらく全部捕まえることができたのでは、と思います。

 試験場に持ち帰り調べたところ、胃の中からは小魚の他にエビの仲間が出てきました。そしてメスは卵巣が大きく発達していました。春から初夏が産卵期で、産卵前に捕獲することができましたので繁殖を阻止できたと思われます。サイズから年齢は3才前後と推測されます。 

 オオクチバスは飼育や密放流が禁止されている魚で、しかもこの公園は市民の皆様の大切な憩いの場です。密放流は許されない行為です。皆様の目で注意深く監視していただくようお願いいたします。

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