神奈川県水産技術センター メルマガ312

掲載日:2014年1月23日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.312 2009-09-11

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.312 2009-09-11
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□研究員コラム

○城ヶ島の天草漁           (企画経営部 仲手川 恒)

○「ワカサギ受精卵の管理方法について」     (内水面試験場 櫻井 繁)  

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○城ヶ島の天草漁 

 城ヶ島の旬の水産物をPRするために、天草(てんぐさ)漁に乗船しました。天草はトコロテンの原料となる濃い紅色の海藻で正式にはマクサといいます。城ヶ島は外洋に囲まれた磯が広がっているため、県内で有数の天草の産地となっています。
 天草漁は主にみづきという漁法で行われています。箱めがねを口で噛み支えて、海の中を見ながらひっかき棒で天草をとり上げます。箱めがねで海底を見せてもらったところ、色とりどりの海藻が広がっておりとてもきれいでした。

 収穫した天草は、陸上で水さらしと天日干しを数回繰り返すことで、紅色から白色になります。この白色の乾物のゆで汁を固めるとトコロテンになります。植物繊維が豊富で低カロリーの健康食品です。是非試してみてください。
 天草の乾物は城ヶ島漁業協同組合の直売所で扱っています。また、ところてんの作り方は直売所のホームページをご覧ください。

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○「ワカサギ受精卵の管理方法について」

 ワカサギの産卵は、冬から春にかけて、湖沼に流入する河川に遡上して行われますが、人為的に受精卵を得る場合、その遡上した親魚を投網などで採捕し、搾出法(人の手で卵・精子を搾り出す方法)によって受精させます。
 ワカサギ卵は付着性があるので、受精卵をシュロに付着させ、シュロ(写真1)を湖に浮かべてふ化させて、そのまま放流する方法が主流になっています。

 しかし、近年、付着沈性卵用の孵化器(写真2)が開発され、これを導入する水産試験場、漁業協同組合が増えてきています。
まず、搾出法及び自然産卵法(水槽内に親魚を高密度に入れおくと翌朝には産卵している)によって、得られた受精卵の粘着性を除去するため、攪拌機能が付いた容器に陶土・水を入れ(写真3)、その中に受精卵を入れます。それを数分間程度攪拌させると、受精卵表面に陶土が付着し、他の物に付かなくなります。この受精卵を孵化器で集約的に管理します(写真4)。
 孵化器への注水口は、底部にあり、水は上部からオーバーフローします。受精卵が流れ出ないように水流を丁度良い強さに調整すると、受精卵は孵化器内をゆっくりと対流します。それは湧水のゆりかごに揺られているようです。一定期間経過すると、孵化器の中では孵化が始まり、ふ化したワカサギは水の流れに乗って湖沼に流れ出て行きます(写真5)。
 この孵化器の導入により、作業性も向上し、受精卵のカビを防ぐための薬剤使用量も極端に少なくなり、従来に比べ経費も節約できるようになりました。

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