神奈川県水産技術センター メルマガ316

掲載日:2014年1月23日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.316 2009-10-09

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.316 2009-10-09
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□研究員コラム

○漁港でもらったこんな生き物      (栽培技術部 旭 隆)

○「市場調査」      (相模湾試験場 片山 俊之)

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○漁港でもらったこんな生き物

 今年の6月頃、横須賀市の長井漁港でサザエの放流がありました。放流された種苗は我が水産技術センターで生産したもので、出荷のついでに私も漁港に行き、放流の船に乗せてもらいました。
 サザエを放流し終えて漁港へ戻ってくると、先に戻っていた潜水漁師さんたちが集まって、何やらワイワイ騒いでいます。
 「何だこれ?」
 「気持ち悪りぃ!」
というような声が聞こえてきました。どうやら気持ち悪い生き物を見つけたようです。見せてもらうと、確かにグロテスクな生き物でした。長さ10cmくらいの、やや扁平で細長い体を持ち、体側からは無数のトゲのようなものが伸び、背部には縦一列に斑点が並んでいます。
「さっき海の中で見つけてザルですくってきた。」とのこと。「ちょうど試験場の職員が来てるから調べてもらおう。」ということで、ペットボトルに海水とともに収容されたその生物は、私に託されたのでした。(写真1,2)

 試験場へ戻って図鑑で調べてみると、それは「ウミケムシ」という生物のようです。環形動物門の多毛綱というグループに属し、釣り餌によく使われるアオゴカイ(通称青いそめ)もこの多毛綱に属します。
 ケムシと名が付いていますが、昆虫であるチョウやガの幼虫の毛虫とはまったく違う生き物です。ウミケムシの体側から無数に生えている剛毛(白いトゲのようなものは剛毛と言います)は、刺されるとひどく痛むとのこと。漁師さんに調べた内容を電話で伝えたところ、人を刺すことがあるという事をとても気にされていて、「気をつけるように皆に言っておく」と、心配そうに話していました。体一つで海に潜る彼らにとっては、自分の仕事場に潜む危険な生き物を知っておくことはとても重要なことなのです。皆さんも危なそうな生き物にはさわらないよう気をつけましょう。

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○「市場調査」

 2009年も残り3ヶ月となりました、早いものです。今回は私の仕事の一つである「市場調査」について紹介したいと思います。
 一般的に「市場調査」というと、マーケティングの一環で顧客のニーズ等を調べることを指すようですが、ここで言う「市場調査」とは、漁港に出向き、水揚げされた漁獲物の体長を測定する調査のことです。私が勤務する相模湾試験場では小田原漁港で市場調査を行っています。
 小田原漁港では6時半から定置網漁獲物の競りが始まりますが、その日の水揚げ具合 (競りへの準備?選別の早さ?) によって漁場ごとに順番が決められ、順次競りが行われていきます。一つの漁場の競りが終わると次の漁場へ移動するのですが、市場の職員さんを先頭に仲買人さん達が一斉に移動する様子はかなりの迫力です。

 私は電車通勤ですので、始発電車に乗って6時頃試験場に到着します。試験場の倉庫で準備をして漁港に着くのが6時過ぎ。漁港に着いたらまず漁港内を一周し、今日はどのような魚が揚がっているか、どの魚から測定するか等の計画を立てます。測定できる時間は6時半 (競りの始まる時間) までと限られているため、測定できる魚種も限られてきます。その日、絶対に測っておきたいものは一番始めに測るようにしていますが、測定したい魚種が水揚げされないこともあり、そういった意味では測定にはタイミングも重要といえます。

 毎月測定に行っていると、時には巨大な魚や珍魚に出会うこともあります。私が今まで一番驚いたのは200kgを越える大きなシロカジキでした(写真)。人の体よりもでかい魚体はもの凄い迫力でした。また、測定が終わった後は競りの様子を見学したり、活魚水槽を覘いてみたりと色々おもしろい体験ができます。
 漁獲物は漁業者にとって大事な商品です。データ取得のためとはいえ、その大事な商品を扱わせていただいている以上、これからも取ったデータを漁業者のために役立てていけたらと考えています。

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