神奈川県水産技術センター メルマガ321

掲載日:2014年1月22日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.321 2009-11-13

-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.321 2009-11-13
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム

○エチゼンクラゲ      (資源環境部 岡部 久)

○多摩川のアユ      (内水面試験場 相澤 康)

----------------------------------------------------------------

○エチゼンクラゲ   

 10月17日の夕刻、良く知る漁業者から「昨日、安房崎の前でいい加減でっけえクラゲを見たぞ。エチゼンクラゲか?」と聞かれました。安房崎は城ヶ島の東に突き出す岬で、漁の帰りに見たようです。
 携帯で撮ったという写真と大きさの情報を新江ノ島水族館のクラゲ飼育担当にお伝えしたところ、「ほぼ間違いなく、エチゼンクラゲです。」との返信。おそらく、今シーズン最初の神奈川県沿岸での目撃情報だと思います。
 いよいよ来たかと思いました。このクラゲ、2005年以来の大量発生だそうで、日本海を大挙北上して津軽海峡を超え、太平洋岸を南下して来たものと考えられます。
 その後、城ヶ島下や東京湾口の沖の山で操業する船からの情報が増え、この原稿を書いている10月30日現在、西湘から伊豆の定置網に10-30トンの単位で入る日もあり、過去に例がない大量来遊となりました。

 日本海での漁業被害は深刻ですが、茨城県でもシラス船曳網や底曳網の操業に影響したようです。神奈川県では、特に定置網での被害が心配です。一都五県が運用している関東・東海海況速報の画像を見ると、10月の黒潮流路は、当初八丈島付近を東進していましたが、徐々に接岸して三宅島付近を通過、142°E以東で北上しました。
 このため、房総半島から黒潮までの距離は遠く、南下してきたクラゲが犬吠崎を超え、東京湾口や相模湾に来遊しやすい海況であったのではないかと思われます。
 同じ時期に沿岸の定置網にサケの入網が目立ったことも、このことに関連して興味深い現象ではありますが、この文章が配信されるころには、各地で来遊量が減って、被害が少なくなっていることを祈りたいと思います。

----------------------------------------------------------------

○多摩川のアユ

 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川、大都市の汚れた川をイメージする方もいらっしゃると思います。 しかし、それは昔の話。今では水がきれいになり、再びアユが棲むようになりました。
 このメルマガでは何回も当場するレギュラー魚なので、その生態はよくご存知だと思います。
 川で産卵し、生まれた赤ちゃん(ふ化仔魚)が流れにのって海に下り、初夏に若アユになって元気に川を遡ってきます。

 内水面試験場では、多摩川沿川の川崎市、そして地元のNPO法人にお声を掛けていただき、アユの調査を実施しています。主に産卵に関する調査で、いつ頃、何処で卵を産んでいるのか?ふ化しているのか?を調べています。まずまず順調に産卵の確認ができています。
 私達が作業をしていると、近所の方が声を掛けてくださることもあります。水がきれいになりアユが棲めるようになったことをご存知の方もいらっしゃる一方では、びっくりする方もいらっしゃいます。多摩川が再生してきたことを、もっと多くの方に知っていただきたいものです。

-------------------------------------------------------------------

■水技Cメールマガジン(毎週金曜日発行)
■メルマガの配信の変更、解除、ご意見やお問い合わせはこちらのメルマガお問い合わせフォームからお願いいたします。

発行:神奈川県水産技術センター 企画経営部
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。