神奈川県水産技術センター メルマガ326

掲載日:2014年1月22日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.326 2009-12-18

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.326 2009-12-18
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□研究員コラム

○「底びき網の水中映像」          (相模湾試験場 山本 章太郎)

○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【最終回】    (資源環境部 山田 佳昭)

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○「底びき網の水中映像」    

 時が経つのは早いもので、いつの間にか今年ももうすぐ終わりという時期になってしまいました。陽気も一段と寒くなってきて、おまけに今年は巷に「インフルエンザ」が蔓延しているようですので、みなさん体調を崩さないように気をつけてください。

 さて、今回は「底びき網」のお話しをします。ご存じの方も多いと思いますが、東京湾の小型底びき網漁業の代表的な漁獲対象である「シャコ」は、現在、その資源量が著しく減少してしまっています。
 そのため、地元の漁業者、県水産課と水産技術センターが協力してシャコの資源保護、資源回復に取り組んでいます。

 その取り組みのなかで相模湾試験場では、小型のシャコや魚を保護するための漁具の改良試験を行いました。どのような試験をしたのかというと、底びき網の一部に、小型のシャコや魚がすり抜けるような隙間を設けて、これらの混獲を防ぐというものでした。(図1)
 試験の結果、この漁具の改良が小型のシャコや魚の混獲の防止に効果があることが確認できました。
 また、今回の試験では、底びき網の入口付近に水中ビデオカメラ装置(写真1,2)を設置して、底びき網の海中での状態や、魚が底びき網に入る様子を撮影をしました。(写真3,4,5)
 魚がどの様にして底びき網に入るのか、私も今まで見たことがありませんでした。「きっと、一瞬にして網の中に取り込まれてしまうんだろうなぁ。」と思っていました。

 しかし、実際に撮影した映像を観ると、意外にも魚は簡単に網の中に収まってくれてはいないのでした。網と同じくらいのスピードでいつまでも網の前を泳いでいたり、網の前をサッサと横切って何処かへ行ってしまったり。或いは、自分から網の奥へ突っ込んで来たりと様々でした。

 この様に、普段は見ることのできない海中の様子を自分の目で確認できると言うことは、海のこと、魚のこと、漁業のことを研究するうえで非常に役に立ちます。まさに「百聞は一見にしかず。」ということでしょうか。

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○“塩分” -海の水のしょっぱさ-【最終回】

 今は昔、あるところに一人の男がおりました。

 この男、春の陽気に誘われて、潮干狩りへと出かけてまいりました。根が不真面目なもので一生懸命掘った訳でもありませんが、殻長2cmをゆうに超えるアサリ【注1】が洗面器一杯分ほどになったので、家へと持ち帰り女房に始末を頼みました。

 男、さも働いたような気分になって、第3のビールを片手に寝転がっておりますと、台所から声がかかります。
 女房「砂出しは?」
 男「やってくださ-い。」
 女房「真水でいいの?」
 男「塩水で-。」
 女房「塩分は?」
 男、いつもの癖(?!)で「30ちょっとで-。」と答えてしまいました。

  さてさて、うたた寝から醒めた男、思い出して流しへ様子を見に行ったところ、「ややっ!」。アサリが盛んに潮を吹いて周囲は水びたしに、・・・・・とはなっておらず、水の底でしっかりと殻を閉じておりました。
 南無三、死んだ貝を拾ってきてしまったか、と失われた酒肴に思いを馳せつつ、ふと水を舐めてみて、再び「ややっ!」。やたらしょっぱい。
 洗濯物をたたんでいる女房に、どのぐらい塩を入れたか尋ねたところ、「30ぐらいって言うから、水100ccあたり30gにしたよ【注2】。」とのこと。

 台所へ引き返し、水1Lに食塩3g少々の溶液【注3】をボウルに作り、ざるに入れたアサリを漬け、上から新聞紙をかぶせておきました【注4】。
 甲斐あって、ワイン蒸し、スパゲッティ・ボンゴレ、みそ汁と翌日まで堪能することができました。めでたし、めでたし。

【注1】殻長2cm以下のアサリを採ってはいけません。
【注2】この溶液の濃度は、30/(100+30)×100ほぼ等しい23% 
【注3】この溶液の濃度は、3/(1000+3)×100ほぼ等しい3%よりも少々濃い。
【注4】貝が吐き出した砂や汚れを再び吸わないように、容器の底に空間ができると良いようです。

 海水程度の食塩水や貝を採った場所の海水を持ち帰って浸してください。勢い良く水を飛ばすので、フタをしたほうが後で叱られません。金気(鉄)を入れると短時間で砂出しができる、という話もありますが、鉄イオンの作用なのか微弱な電流が生じるからなのか、効果のほども含めて確かめていません。          

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