神奈川県水産技術センター メルマガ330

掲載日:2012年12月25日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.330 2010-01-22

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.330 2010-01-22
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□研究員コラム

○小学校に行ってきました       (企画経営部  仲手川 恒)      

○親とは比なる「ムギイカ」         (栽培技術部 沼田 武)

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○小学校に行ってきました    

 先日、三浦市内の小学校に行き、3年生に「ワカメ養殖」の話をしました。三浦半島はワカメ養殖が盛んであり、この小学校はワカメ養殖の現場見学や作業体験を授業に取り入れています。

 私は、ワカメ養殖の方法や成長、食べ方などについて説明しました(写真1)。子どもたちはすでに現場を見ているためか、「ワカメは海の中では茶色をしている」、「ワカメは冷たい水を好むため冬に成長する」などについて、よく理解をしていました。

 子どもたちが一番疑問に思ったことは、「教室の小さい水槽内でワカメが成長しないのはなぜか」ということでした(写真2)。ワカメの生育には太陽、水温、栄養分が重要ですが、その中で栄養分をどのようにして取り入れているかがわからなかったようです。

 栄養分は海水に少しずつ溶けているので、小さいワカメ1つが成長するためにも大量の海水が必要で、ワカメは動くことができないから、栄養を運ぶための海の流れも必要であることを説明しました。

 ワカメの話の後、魚の写真を見て名前を当てるクイズをしたところ、海の近くで生活しているためか、多くの子どもたちがアジやサバ、ヒラメやカレイの違いを理解していて、ただのイカではなくスルメイカ、という回答もありました。漁業の認知度も高かったです。
 話をする前は、小学3年生に理解してもらえるか不安でしたが、興味深く聞いてくれ、私も貴重な体験をさせていただきました。

 このように海や魚のことを学校教育に取り入れることは、子どもたちが自然環境や食べ物について興味を持って学ぶことができる良い機会になると感じました。

三浦わかめの詳細については、メルマガ127号をご覧ください。
メルマガ127号

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○親とは比なる「ムギイカ」

 相模の海には多種多様な魚介類が生息し、これら海の恵みによって多彩な漁業が営まれているとともに、多くの人たちが四季を通じて遊漁を楽しんでいる。

 日本近海に生息する100種以上のイカ類のなかで最も多く漁獲されているスルメイカは、日本海や太平洋側の沿岸漁業にとって重要な魚種であるため、持続的に資源を利用できるようTAC魚種に指定され漁獲量が管理されている。
 相模湾におけるスルメイカ漁は、定置網で漁獲されるほかサバ漁などが不漁なときなどに魚価の高い活きイカとして釣られているが、量的には僅かである。

 片や遊魚では、関東屈指の好釣場として知れわたっており、夏から秋のシーズンには西湘から三浦半島にかけての各漁港から遊漁船が沖合いへと出船している。このイカは、日中には100m以上の深みで餌を漁っているので、以前には難儀な釣り物の一つであったが、最近は電動リールの普及によりさほど苦にならなくなった。

 一方、晩春から初夏にかけて葉を伸ばし穂を付けた麦が色づき始めるころ、はるか遠くの東シナ海で冬に生まれ太平洋岸を黒潮に乗って北上してきたスルメイカの仔が、相模湾の沿岸に来遊する。
 この仔イカを関東近辺ではムギイカと呼んでいる。ムギイカが湾内で最初に顔を出すのは西湘沖で、その後は東の湘南へと広がり、三浦半島に現れるころになると多くの釣り客が押しかけるようになる。
 釣り場は水深50-60mの浅場であるためスルメイカよりは気軽に楽しめ、一度に数杯も乗れば結構な引きを味わえ数釣りも期待できるが、釣り人を魅了する最大の理由はその食味にある。

 スルメイカといえば、干しスルメや北海道森町の名物駅弁「イカ飯」、函館の「イカそうめん」などに代表されるように、どのような調理法でも好まれる食材であるが、身はやや硬く甘みに欠ける。 これに対しムギイカは親とは比なる味わいがあり、生でも煮ても身は柔らかく甘みがあって旨い。

 この食味に釣られた当方も酒とともに、春よ来い、早く来いと一日千秋の思いで沖に出る日を待っている。

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