神奈川県水産技術センター メルマガ333

掲載日:2014年1月21日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.333 2010-02-12

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.333 2010-02-12
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□研究員コラム

○冬の内水面試験場あれこれ        (内水面試験場 水津 場長)    

○シャコの底びき網調査体験           (企画経営部 原田 穣)

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○冬の内水面試験場あれこれ    

 内水面試験場は、相模原市の「相模川自然の村」の中にあります。この周辺は秋になると紅葉が綺麗なところです。試験場でもカエデやイチョウなどが色づいて秋になったなと実感でき、都会とは違って季節の変化が手に取るようにわかります。

 しかし、冬が近づくと落葉が毎日落ちてきます。風が強い日は枯葉が舞い上がり、建物の中にも入ってくることがあり、手の空いている職員は落葉の後片付けもしなければなりません。そして、すっかり葉が落ちたころに冬がやって来ます。

 冬になると研究業務の面では仕事のまとめや飼育している魚の管理などで研究員はかえって忙しい日々を送ることになります。
 アユ等の野外調査は一部をのぞき秋までには大体終了するので、調査結果の取りまとめや報告書の作成、飼育部門では秋に採卵したアユの成長段階に併せた給餌作業、冬に産卵するワカサギでは採卵作業もしなければなりません。

 こうして、瞬く間に時間が過ぎてしまい、直ぐに春が来てしまいます。試験場の春はサクラを始め付近に沢山の花が咲いて、美しい景色となります。
 春は待ち遠しいのですが、研究員は春が来るまでにやることが沢山あるので花粉症に悩まされながらもカゼもひけません。

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○シャコの底びき網調査体験

 本県では、現在東京湾の重要な漁獲対象種であるシャコ資源の回復のための事業を平成19年度から開始しました。本センターでも、資源回復事業による休漁の効果などの把握のためシャコに関する資源調査を実施していますが、その一環として底びき網による採捕調査を行っています。

 これは、実際に小型機船底びき網漁業を操業している漁業者の協力を得て、試験用に仕立てた底びき網を曳いて採集したシャコのデータを取るもので、1回に3隻ずつで年6回隔月で実施しています。
 普段、私はこの調査に参加していませんが、今回いつも参加している研究員がほかの調査が入って出られなくなったため、その代替要員に指名されたのでした。

 1月の調査実施日は12日の火曜日。船が出港する横浜市の柴漁港に、私は朝5時過ぎに到着しました。前日までの晴天が嘘のように、星一つ見えないどんよりとした夜空でした。
 それから、準備を終えて漁船に乗り込み、午前7時、最初の調査場所を目指して出港しました。 調査にあたる小型底びき網の漁船は大きさ5トン未満の船で、甲板は決して広いものではありません。しかも、沿岸での漁撈作業に特化した船なので、遊漁船や調査船のような客室やトイレはもちろんありません。
 ですから、海上にいて便意などを催した際は、極めて悲惨な状況になります。そのため、胃腸が弱くて腹を下しやすい私としては、前日までのコンディション作りに相当気を遣っており、食事も生ものを避けたり、食べ過ぎや水分の摂りすぎに注意し、リスクをできるだけ減らすようにしています。

 大型船が行き交うなか、およそ1時間ほどかけて最初の調査場所に到着、網を投入して40分間海底を曳きます。そして網を揚げると、まず目立つのが網に絡まった大量のヒトデです。
 それからプラスチック製のタルに漁獲物をあけ、ヒトデや他の雑魚の中から目的のシャコを探し出し、一匹ずつ体長を記録していきます。今回は、シャコやヒトデの他にウシノシタ類やマアナゴも多くみられました。

 たまに毒棘のあるハオコゼもいるので、素手で漁獲物に手を突っ込むのは危険です。 当日は風よけのない船上でずっと寒風にさらされていたうえ、出港してまもなく冷たい雨が降り始めたので、手がかじかみ作業効率はかなり下がります。
その後、別の2地点をおのおの40分間ずつ曳網し、約5時間にわたる調査を終了しました。

 (写真:漁港に並ぶ小型機船底びき網漁業の漁船

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