神奈川県水産技術センター メルマガ338

掲載日:2014年1月21日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.338 2010-03-19

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.338 2010-03-19
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□研究員コラム

○ 積雪対策     (内水面試験場 原 日出夫)

○ 水産業普及指導員は、救命医的な役割を果たすことを必要とされている(企画経営部 鎌滝裕文)

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○積雪対策   

 相模原市大島にある当場は、津久井湖から直線距離で3キロメートル弱の場所にあり、近くには県北部の山々がそびえています。
 このような場所のため、一昔前は、一冬に何度も雪が積もりました。ここ数年は、滅多に雪は積もらなくなりましたが、今年は違いました。太平洋岸を低気圧が次々と通過し、当場に積雪をもたらしました。

 当場の積雪対策は色々ありますが、最も大掛かりなのは、外池の防鳥ネットを下げる作業です。500トンの角池2面と、50トンの丸池8面を覆う巨大なネットを下げるのです。
 ネットはワイヤーによって張られており、複数の鉄柱で支えられています。ネットを下ろすときは、鉄柱ごとに設置された手動のワイヤーリールを巻き戻します。また、弛みを防ぐために何本も立てられている支持棒を取り外す作業もあります。これらは非常に手間がかかる作業です。
 このネットは、カワウなどの大型の鳥はもとより、小型の鳥も防ぐために、目合いが狭く出来ています。雪はこの目合いを容易に塞いで、ネット全体を覆うように降り積もるのです。以前、ネットを下げていないときに積雪があり、雪の重みでネットが切れたり、ワイヤーを張っている鉄柱が折れ曲がる被害がありました。

 ひらひらと、軽やかに舞い降りる雪には、飼育設備を破壊する力が秘められているのです。今年は当場の冬の風物詩(?)「防鳥ネット下ろし」が何度も見られました。

通常のネット(写真1)、下ろしたネット(写真2

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○水産業普及指導員は、救命医的な役割を果たすことを必要とされている

 「水産業普及指導員は、現場の翻訳者たれ」と大学の先生などから聞きます。私もよい言葉であると思います。
 これは、行政からの難しい表現を漁業者や漁協にわかりやすく説明したり、逆に漁業者からの話を行政へうまく伝えるといったことを言ったものと理解しています。
 しかし、私はその役割だけでは、足りないと感じています。 やはり「救命医的な役割を果たす必要もある」と強く感じます。
 もちろん医師ではないので、人を治療するわけでありません。組織の上で救命医と同じような役割を果たすという意味です。

 漁業の現場では小さい問題から大きい問題までいろいろなことが常に起きています。まず、初期の対応を普及指導員ができれば、小さい問題の傷口を大きくしなくて済みますし、大きな問題にもすばやく対応できる体制を作ることも可能です。
 そのためには普及指導員のスキルを高める必要があります。私自身も水産の勉強をしてきてはいますが、水産の分野のすべてに詳しいわけではありません。
 しかし、普及指導員にはすべての分野について基本的な知識と初期問題を解決できる能力が求められます。そうしないと現場で役に立ちません。
 スキルを高めることは自分自身にしかできません。高める方法はいろいろあり、漁業者から教えてもらうこともあります。基本は現場で、実践しながら勉強し、知識を深めていくことです。

 現在、漁業の現場は大変厳しいです。大きな病を背負っているような感じです。何とかしていかないといけません。まず、解決に向けて現場で動くのは普及指導員です。
 医者で言えば、救命医的な働きをするという必要があると強く思います。通算で10年間、普及指導員として、現場に出ていますが、強くそのように思っていますし、この考えは今後も変わらないと思います。

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