神奈川県水産技術センター メルマガ343
神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.343 2010-05-14
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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン VOL.343 2010-05-14
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□研究員コラム
○ トラフグ種苗の標識放流 (栽培技術部 櫻井 繁)
○ ト・コ・ロ、変われば?! (企画経営部 荻野 隆太)
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○トラフグ種苗の標識放流
神奈川県水産技術センターでは、平成18年度より独立行政法人水産総合研究センター南伊豆栽培漁業センターで生産された全長8-9cmのトラフグ種苗を譲り受け、標識を付けて東京湾及び相模湾に放流を行っています。標識は、専用の取り付け道具でトラフグの背中に付けます(写真1・2)。その後、水槽で1週間程落ち着かせた後に放流します。去年は、東京湾に放流するトラフグ種苗に黄色の標識、相模湾に放流する種苗に緑色の標識を付けて、各12,000尾放流しました。
放流魚の再捕率を把握するために、月2回、神奈川県下の7魚市場でトラフグの水揚げ状況を調査しています(写真3)。そして、漁業者や釣り人から寄せられた再捕報告を加えて、放流魚の移動や回収状況を調べています。4年間の調査から、放流されたトラフグは、殆どが放流された湾で成長しており、一部は千葉県の外房まで回遊していることが解ってきました。
標識が付いたトラフグを捕まえた時は、神奈川県水産技術センター栽培技術部(電話0468-82-2314(直通))まで、ご連絡をお願いいたします。
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○ト・コ・ロ、変われば?!
平成18年より普及を始めた「アカモク」。
アカモクは、青森・秋田県では「ギバサ」、新潟では「ナガモ」と呼び方が違うものの、昔から常食されている海藻です。狭い日本でもトコロ変われば・・、他県の食文化を参考にそれまで未利用だったアカモクの普及に取組み、三浦地域では新名産として定着しつつあります。
私は、昨年4月より、三浦半島東部から、西部の長井・佐島・葉山から、鎌倉にかけての担当になりました。狭い神奈川県でもトコロ変われば・・、三浦半島東部で定着したアカモクも、西部から鎌倉にかけては未利用で、漁業者曰く「このナガモク(アカモク)食べられるのけ?」
そこで、各浜でアカモクの収穫方法・食べ方・製品化の仕方等について漁業者研修会を開催し普及を図りました。今シーズンから、これらの地域でもアカモクの製品化と直売に取り組み始めております。各浜の朝市で、初めてアカモクを見たお客様は、「これ何?ヒジキ?」と尋ねられる方が多いですが、試食すると「ネバネバシャキシャキおいしいわね」と好評です。
三浦発の新名産「アカモク」、かながわの新名産になる日もそう遠くないでしょう。
○アカモク製品を紹介している各地のウェブサイト
○過去のアカモクに関するバックナンバー
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発行:神奈川県水産技術センター 企画経営部
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312
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