神奈川県水産技術センター メルマガ368

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.368 2011-04-28

-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.368 2011-04-28
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム

○ 大水の後の海     (相模湾試験場 武富 正和)

○ 食べかた社中     (内水面試験場 井塚 隆)

----------------------------------------------------------------

○大水の後の海

 昨年9月の台風で神奈川県の西部を流れる酒匂川が増水し、TVのニュースで放映された逃げ遅れた人が河川敷の木に捕まっているシーンや車が流されていくシーンを記憶されている方も多いと思います。この時の大水では、まず、上流から草木やゴミが大量に海に流れ出し、それが河口から南西の方角に流れたために小田原から真鶴にかけての漁師さん達は暫くの間、これらの回収に明け暮れました(写真1)

 しかし、これらの海岸や定置網に流れ着いたゴミや草木の回収が一段落しても、一向に酒匂川の水の濁りが収まりません(写真2)

 水産技術センター相模湾試験場では、ROV(自航式水中カメラ)や潜水の調査を実施して海底はどのような状況なのか見てみました。すると、小田原から西の沿岸では、写真3、4の様に海底には褐色の泥や草木が堆積していました。また、河口から南南西方向に8km離れている江之浦の岩礁域では、水深20m付近の海底の岩の上で約1cmの泥が積もっていました(写真5)

 一般に水深が10mより浅いところでは、波の影響で堆積した泥が流される可能性があるのですが、水深が20mにもなるといったいどの位の期間でこの泥が無くなるのか皆目検討がつきません。長期間にわたって泥が堆積した状態が続くと、カジメなどの胞子やアワビなどの幼生の着底阻害が懸念されます。神奈川県水産技術センターの行った試験では、「泥が0.1mm堆積するとアワビの幼生が着底できない。」という結果が出ています。そんなことになっては大変です。県では、磯に堆積した泥を排除するテスト事業や泥が堆積した海底を耕すための海底耕耘事業を平成22年度中に実施しています。また、平成23年4月以降も海底の調査を実施していきます。

 昨年11月以降、月1回程度の頻度で潜水等調査を実施してきていましたが、幸いにも水深20mの岩礁地帯に堆積していた泥が減少してきています(写真6)

 ところが今度は、河口周辺の水深10-40m地点で、大量の大木が沈んでいるのが確認されました(写真7)

 こんなものが横たわっていると、漁業操業の邪魔になってしまいます。今回の大水では、堆積した泥や草木の影響などで刺網や一本釣りの漁場がかなり操業できなくなっており、いつになったらこれらの漁場が回復するか漁師さん達も困惑しています。

 日頃、陸上での集中豪雨の被害を眼にする機会は多いのですが、その様な時に下流にあたる海がどのようになっているのか、また、漁師さんたちがどんなに苦労しているのかを知る機会は殆んどありません。

 今回は、是非、皆さんに大水の後の海の状況を知って頂こうと、こんな内容を選んでみました。

----------------------------------------------------------------

○食べかた社中

 質問です。ソフトクリームはどうやって食べますか?

 「はい。尖った先っぽからパクリと少しずつ食べます。」

 「はい。クリームの付け根部分から先っぽにかけて一気にズルーとやって食べます。」

 わたしはパクリ派です。なんとなく印象では、子供はズルー派が多いような気がします。ソフトクリームを全力で楽しんでいるのでしょう。わたしも昔はそうやって楽しんでいたのに。でも、パクリ派オジサンになってしまった今でも、クリームが半分ぐらいになったらコーンへ押し込むようにして、後半はクリーム&コーンを一緒に楽しむのだと、志をもってがんばってはいるのです。

 質問です。スパゲッティはどうやって食べますか?

 「はい。フォークでくるくる巻いて、パクリと口に入れます。」

 「はい。フォークで引っ掛けて、ズルーと吸い込みます。」

 あ、これはわたし断固としてズルー派です。これは昔から志変わらずにがんばっています。でも、本場イタリア人はみんなパクリ派のような気がします。パクリと口に入れて、はみ出した麺はくちびるでプツリと切る、という念の入れようだとか。ズルー派のわたしも、本場へ行けばパクリ派になるのだろうなぁ。ところ変われば、ですね。

 さて、川にいるアユは石の表面に付いている微細藻類を食べます。その食べ跡が石に刻まれるのですが、やはりパクリ派とズルー派がいるようです(写真8、9)。成長によって食べ方を変えたのか?ところ変わったのか?はたまた、石によって統一性があるようにも感じられ、ということは縄張りをもつアユの個性の違いでしょうか?

----------------------------------------------------------------

■水技Cメールマガジン(隔週金曜日発行)
■メルマガの配信の変更、解除、ご意見やお問い合わせはこちらのメルマガお問い合わせフォームからお願いいたします。

発行:神奈川県水産技術センター 企画経営部
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。