神奈川県水産技術センター メルマガ372

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.372 2011-06-24

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.372 2011-06-24
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□研究員コラム

○ 思い新たに岩探し      (企画経営部 川原 浩)

○ あわびの呼び方   (栽培技術部 旭 隆)

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○ 思い新たに岩探し

 昼休みに城ヶ島の中を散歩することを日課としていたが、このところお手軽に当センターの裏の岸壁から海を見て過ごすことが多くなり、すっかり散歩をさぼってしまっていた。

 先日、腹の出っ張りも気になり、久々に高台にある県立城ヶ島公園に向かった。

 公園に向かう坂道の両側にはアジサイが植えられており、花はまだ薄い黄緑で色付くにはまだ少しという感じであったが、2日前に九州南部は入梅したというニュースを聞いたので、ちょうど関東が入梅する頃には薄紫のアジサイに彩られそうだ。

  梅雨はうっとおしいが、両側をアジサイで飾られた数百メートルのこの坂道は季節を感じさせ好きな散歩コースであった。木陰の間や木々の上に見える城ヶ島大橋や三崎瀬戸もなかなか良い。

 咲きかけのアジサイに顔落を近づけると葉っぱの影に2センチくらいのカタツムリを見つけ、懐かしい思いがした。

 以前散歩していたときも何かを発見する楽しみが散歩をする動機であったことを思い出した。

 発見する楽しみと言えば、昨年の晩秋にこの坂道の先にある城ヶ島公園の中に面白い案内板を見つけた。市の観光協会が提供しているようだが、城ヶ島の裏側の岩礁海岸には、写真(案内板にあるものを撮った)にあるように犬や魚などいろんな形に見える岩が十数か所あると紹介されている。大まかなポイントや見る方向が示されており、すぐにも見つけられると思い、昼休みに食事を早々と済ませ、何度か公園の下のポイントらしき岩場に向かったが、残念ながら一つも見つけられず諦めていた。

 昼休みの時間で行き来を考えると岩探しに使える時間は10分ほどである。 慌しい散歩にはなるが、運動効果は増しそうであり、この岩探しを再開しようと思う。

 城ヶ島においでの折は、皆さんも挑戦してみては如何でしょうか。


城ヶ島で見られるいろんな形の岩

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○あわびの呼び方  

 神奈川県沿岸で「あわび」と呼ばれ漁獲されている物には、クロアワビ、マダカアワビ、メガイアワビの3種がありますが、地域ごとに様々な名前で呼ばれています。

 私があわび調査の担当となって間もない頃の話です。横須賀市のある市場へ、漁獲物の測定に行きました。神奈川で漁獲されるあわびは上記3種であることは頭に入れておいたのですが、実際に市場で見てみると、「黒貝」「丸貝」「中貝」「小貝」の4つに分けられていました。「黒貝」はクロアワビのことだろうと思いましたが、「丸貝」とは?「マルアワビ」という種がいるのか?「小貝」と「中貝」は大きさ別かな?それにしては「大」が見当たらないぞ。とりあえず測定を始めつつよく見てみると、「黒貝」はクロアワビ、「丸貝」はメガイアワビ、「中貝」はマダカアワビ、そして「小貝」はメガイアワビとマダカアワビの混合でサイズの小さい物でした。「黒貝」はそのままですから分かります。「丸貝」も、メガイアワビは3種の中で一番丸っこい形をしているので分かります。「小貝」も小さい貝ということで分かります。しかし「中貝」は何故でしょうか。マダカアワビはどれだけ大きくなってもこの市場では「中貝」と呼ばれます。「大貝」にはなりません。不思議な名前です。

 このような銘柄の分け方は市場ごとに違っていて、別の市場では「黒」「又」「大又」「生」「大生」の5つに分けられていました。「黒」はそのままクロアワビです。「又」は又貝(またがい)で、マダカアワビのことです。又貝=マダカというのはなんとなく理解できます。大きい又貝が「大又」です。しかし「生」と「大生」とは何でしょう!?ビールですか!?まさか海から生ビールが水揚げされるワケありません。この市場ではメガイアワビのことを「生貝(なまがい)」と呼ぶのです。生貝の大きいものが「大生(だいなま)」です。「生3キロ-」とか、「大生4.5!」といった威勢の良い声が市場に響きます。ちなみに「大又」は「だいまた」と読みます。「おおまた」ではありません。

 余談ですが、あわびは英語で「abalone」と書きます。私はずっと「アバロン」と読んでいました。先日たまたまアメリカ人のあわび研究者とお話をする機会があったのですが、なぜか「アバロン」が聞き取れません。よく聞いてみると「アバロニ」と発音しているではありませんか(ロにアクセント)。辞書で「abalone」を調べると、たしかに「アバロニ」と読むように発音記号が書かれていました。辞書を引くのは大事ですね・・・しかし日本では「アバロン」で定着してしまっていると感じるのは私だけでしょうか。


アワビ3種の写真

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