神奈川県水産技術センター メルマガ375

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.375 2011-8-5

-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.375 2011-8-5
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム

○ マニュアルにない釣り (相模湾試験場 渡邉芳明)

○ グリーンカーテン (資源環境部 清水顕太郎)

----------------------------------------------------------------

○マニュアルにない釣り (相模湾試験場 渡邉芳明)

 大学時代、僕は、九州の福岡で過ごした。そこには、バスを30分も乗れば、アマゴが泳ぐ川があった。

 当時、渓流釣りのジャンルとしてのフライフィッシングは、一般的なものではなく、特に九州にはその情報も少なく、一部のマニアの楽しみとして語られていた。しかし、大人の香りのする、ちょっと気取ったその釣りをやってみたいという思いに駆られた僕は、大枚をはたいてメイド・イン・英国の竿とリール、ラインを揃えたのだった。

 太いラインが巻かれたリール、短い竿、9フィートのリーダー(ラインの先に結ぶテーパーがついたナイロン糸)、その先にフライ(毛ばり)を結ぶ。

 日本の川には何かそぐわない趣を持つ道具を前に、僕が試行錯誤の上たどり着いた釣法は、次のようなものである。

 竿の先端からリーダーを出し(ラインは出さない)、魚に気配を悟られないように、ポイントまで匍匐前進し、いざ、ポイントまで近づいたら、えいっ!と竿を前に振る。そうすると、テーパーリーダーのおかげか、フライは前に飛んでいくのである。

 そして、水面に落ちたフライがうまく川の流れに沿って流れると、川底からアマゴが現れ、フライに食いつくのである。

 水面を流れるフライに魚が食いつくシーンが一部始終見られるというのは、とても衝撃的なことであった。

 そして、魚を住み家となる岩の陰などから危険と思われる水面へ浮上させ、パクリとやらせるフライの威力に驚嘆したのである。

 今日のように、フライフィッシングが加速度的に渓流釣りの市民権を得て、その釣り方も進化させてきたのは、それからしばらく経ってのことである。

 現在、日本の渓流のフライフィッシングのスタンダードは、リーダーが16フィート以上のものである。そして、匍匐前進などせず、ポイントから離れ、ラインも長く伸ばし、水面に置くリーダーの形を工夫することで、複雑な渓流の流れでもフライが自然に流れるアプローチを行うようになった。竿やラインもメイド・イン・ジャパンのものが登場し、日本独自のフライフィッシング文化が誕生した。大学時代の僕の釣法からは、考えられない進化を遂げたのである。

 雑誌、インターネット、DVDなどでその情報は溢れた。僕もそれに乗り遅れるまいとし、新しい竿を購入し、釣れるというやり方を真似し、渓流へ通った。そうすると、そのとおり釣れるのである。

 しかし、最近、魚は釣れるのだが、なにか窮屈なものを感じるようになった。いつの間にか、溢れる情報により、これでなければ釣れない、こうでなければいけないという勝手な思いで自分を縛りつけていた気がするのである。そして、自分で考える釣りを忘れていたようなのである。極限すれば、釣りをマニュアルとして捉えていたように感じるのである。

 所詮、魚釣り。趣味の世界には、もっと自由があってよいだろう。大学時代の試行錯誤したあの感動があって、僕はフライフィッシングを続けていることに、ここに来て気づいたのである。 

----------------------------------------------------------------

○グリーンカーテン (資源環境部 清水顕太郎)

 今年の夏は原発事故の影響でいろいろなところで節電が言われていますね。節電の一環として、ゴーヤなどの蔓性の植物を利用した「グリーンカーテン」を設置するところも増えているとか。昨年、グリーンカーテンづくりに挑戦したのですが失敗していたので、そんなニュースを見て今年は何とか成功させたいと思い、管理課長から許可をもらい、職場でゴーヤとパッションフルーツでグリーンカーテンづくりに再挑戦しました。

 グリーンカーテンを設置した場所は当センター4階の会議室外側のバルコニーで、屋上からロープを2本降ろして張り、その間に園芸店やホームセンターで売っているキュウリ用のネットを張った簡単なものです。

 設置場所については、最初は私がいつも作業をしている同じく4階の「海洋室」の外側に設置することを検討しました。海洋室は当センターの4階の一番東側にありますので、朝日が直接差し込みます。このため海洋室は特に夏季には朝から室温が30度を超えています。この朝日をグリーンカーテンで遮れれば最高なのですが、海洋室東側の窓の外側は狭い通路があるだけでグリーンカーテンの設置や維持管理ができそうなスペースがなかったので、やむなく海洋室の隣の会議室外側に設置することとしました。

 さて、ゴーヤの種まきとパッションフルーツの苗を植えて3週間ほどたちますが、ゴーヤは大きいもので私の背丈を超えるところまで成長しています。この間、台風6号の強風と風によって運ばれる塩分で枯れてしまうのではないかと心配したのですが、何とか大丈夫だったようです。昨年、グリーンカーテンづくりに失敗したのはゴーヤが小さいうちに強風と塩分にさらされてしまったためでしたので「今回もダメかな・・・」というのが本音でした。当センターのような海辺はこの風と塩分対策が課題ですね。

 このグリーンカーテンは設置したところが頻繁に使う部屋の外側ではないですし、うまく「カーテン」になってくれるかもわからないので、節電効果がどのくらいあるのかはわかりませんが、少なくとも見た目には涼しげでしょうし、昼休みなどに毎日伸びていくのを観察するのも楽しいものです。また、うまく行けば実もなるでしょう。楽しみ・楽しみ。

----------------------------------------------------------------

■水技Cメールマガジン(隔週金曜日発行)
■メルマガの配信の変更、解除、ご意見やお問い合わせはこちらのメルマガお問い合わせフォームからお願いいたします。

発行:神奈川県水産技術センター 企画経営部
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。