神奈川県水産技術センター メルマガ376

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.376 2011-8-19

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.376 2011-8-19
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□研究員コラム

○ クラゲも有用水産資源に! (企画経営部 一色竜也)

○ 手の長い蝦 (内水面試験場 相澤 康)

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○クラゲも有用水産資源に!(企画経営部 一色竜也)

 7月に入って東京内湾の小型底びき網漁業者を悩ませているのは、クラゲの混獲です。このシーズンはアナゴを狙ってやや細かい網目の網を使うため、クラゲによる網の目づまりは、アナゴを獲りにくくするだけでなく、その重さで網を船に引き上げることすらままならない状況に至らしめます。これを無理に引き上げようとすると船を転覆させる危険性を伴うこともあるのです。そのため、あまりクラゲが多いと、漁が出来ず、出船すらできないような状況になってしまうのです。

 クラゲはそのほとんどが水分であるため、食用としてもわずかな部分しか利用できず、積極的にクラゲを漁獲するには経済的にあわないとされてきました。しかし最近、クラゲから薬剤の原料となるコラーゲンやムチン、レクチンといった物質を抽出できることが分かり、脚光を浴びつつあるというのです。これら特に天然素材から抽出した物質は非常に貴重で高価であるため、クラゲが新たな有用水産資源として認識されるようになるかも知れませんね。

 ここ数年、東京内湾底びき網漁業を支えているクロナマコも、実はほとんど利用されていなかった資源なのです。中国の経済発展に伴って水産加工品の原材料として高魚価で取引されるようになった経緯があります。冬場のクロナマコに対し、夏場のクラゲなんていう状況になれば、漁家経営安定に資すること間違いないと言えますね。

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○手の長い蝦 (内水面試験場 相澤 康)

 「テナガエビ」という生き物を皆さんご存知ですか?鋏脚(キョウキャク)というハサミの脚(手?)が長い、読んで字のごとく「手長蝦」です。テナガエビと呼ばれるエビは何種類もいますが、川やダム湖で見られる種類はそのままテナガエビという種類です。

 内水面試験場では、ある湖でブラックバスと呼ばれる北米産の外来魚、コクチバス、オオクチバスの調査をしています。このテナガエビはブラックバスの格好の餌なので、ブラックバスが増えるとテナガエビが減ってしまいます。ところが、その湖では、最近、また大きくて立派なハサミの脚(手?)をもった個体が見つかるようになりました。駆除試験に効果もあってか、ブラックバスが減っているからかもしれません。

 日本在来の生物が復活してくると嬉しいものです。先日、湖のイベントで、そこに棲む生物を紹介する機会があり、テナガエビを水槽展示しました。ご覧になったお客様から「テ・ナ・ガ・エ・ビ・・だって・・・、わぁ-本当に手が長ぁ-い!」と感嘆の声。私もニンマリです。活きた姿をよくよくご覧いただき、改めて興味を持っていただけると嬉しいです。

 テナガエビは釣りも楽しく根強い人気があり、さらに漁業の対象にもなっている、結構、身近なエビなのです。居酒屋の「川蝦の空揚げ」もこのエビの仲間です、何といってもこれが一番身近に感じられるでしょうか?。

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