神奈川県水産技術センター メルマガ378

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.378 2011-9-16

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.378 2011-9-16
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□研究員コラム

○ マナマコの種苗コレクター   (資源環境部 石井 洋)

○アユの視察と蚊取り線香   (内水面試験場 相川英明)

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○ マナマコの種苗コレクター   (資源環境部 石井 洋)

 神奈川県のナマコ漁は、中国の好景気による干ナマコの需要増で漁業者が見向きもしなかったクロナマコがいい値段で売れるようになってから、大きく様変わりしました。今までは、マナマコ※(アオナマコやアカナマコ)は、船縁から箱眼鏡でのぞき海底にいる魚介類を獲るみづき漁法で、主に相模湾で漁獲されていました。それが、干しナマコに向くクロナマコが砂泥底に生息していることから、東京湾で漁法も大量漁獲が可能な小型底びき網で漁獲するようになり、漁獲量はそれまでの4倍(2000年約50トン、2006年約200トン)と急増し、さらに増加傾向にあります。マナマコは魚に比べ行動範囲が狭いことから、海底を網で曳き回す小型底びき網漁業では取り尽くされる恐れがあり、漁業者は漁獲量の急増に伴い資源管理や増殖に強い関心を持つようになりました。

 そこで、県では平成23・24年度にマナマコの資源調査研究を実施することとなり、増殖手法を検討するために、北海道等で実績のあるナマコ種苗コレクターを参考にして作成し、試験的に水産技術センターの地先に吊しました。

 5月20日、ネットにかきがらを入れたナマコ種苗コレクター(写真1)を水深2.5mに吊しました。約3ヶ月経過した8月17日、幼生が付着していればそろそろ5cmくらいに成長している時期ですので、コレクターを引き上げて実験室に持ち帰り稚マナマコを探してみました。

 しかしながら、いくら探しても見つかりません(写真2)。コレクターにはいろいろな生物が生息していましたので、環境が悪化して全滅したとは考えられません。たまたま幼生が付着しなかったか、成長途中で他の生物に食べられてしまったかなと残念な気持ちでいたところ、同僚が「いた、いたなまこだ」と横で騒いでいます。どれどれと見に行くと、同僚が別のところに吊していたコレクターに稚マナマコが2個いるじゃないですか(写真3)

 はかばかしい結果ではありませんでしたが、漁業者と吊す時期や場所・水深など実験を繰り返すことで、漁業者自ら取り組む増殖手法として定着してくれればよいと思っています。

 ※:神奈川県で漁獲されるマナマコは、色の違いからアカナマコ、アオナマコ、クロナマコと呼ばれています。最近の研究によると、アカナマコだけ別種である可能性があるそうです。

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○アユの視察と蚊取り線香 (内水面試験場 相川英明)

 3年ぐらい前の夏、内水面試験場に東南アジアからの研修生の視察がありました。私はアユの飼育担当だったので、アユの餌や飼育施設などについて説明しました。

 アユの視察が終了し、一行が次の場所へ移動を始めたため、私が元の場所へ戻ろうとしたときに呼び止められました。研修生が私の腰に下げていた吊り下げ式の線香皿に気づいたのです。

 蚊取り線香は現地にもあるそうですが、初めて吊り下げ式の線香皿を見たそうです。「これは何か」、「中を開けて見せてくれ」、「どこで売っているのか」などの質問が出ました。「ホームセンターやドラッグストアです。」と答えると「店の名前は」、「値段は」と、さきほどのアユの視察のときは異なり、線香皿を持っている私が研修生に取り囲まれてしまうほどのすごい熱気がありました。

 研修生はアユの視察だけでなく、日本の道具や施設等細かい点まで観察し習得しようとする姿勢が見られました。

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