神奈川県水産技術センター メルマガ380

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.380 2011-10-14

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.380 2011-10-14
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□研究員コラム

○ 南方より来たりし「人面蛾」   (資源環境部 加藤 充宏)

○ 漁家によって違う味   (企画経営部研究担当 鎌滝 裕文)

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○ 南方より来たりし「人面蛾」   (資源環境部 加藤 充宏)

 皆さんご無沙汰しております。水産技術センターの変な生き物担当(※)です。今日もまた虫の事をお話ししますので、苦手な方はご注意ください(特に画像)。

 9月も終りを迎えたある朝のこと、私は自家用車で出勤する途中、横須賀市内のとあるコンビニに立ち寄りました。買い物を済ませ車に乗り込んだところで、ふとコンビニの外壁を見るとなにやら黒いものが・・・ 車を降り近づいてみると、8cm近くある大きな蛾。急いで車に戻り、デジカメを取り出してパシャパシャと撮影する姿は、たぶん朝のコンビニには似つかわしくないものだったでしょう(苦笑)。

 さて、デジカメ画像をもとに改めて調べてみると、これはクロメンガタスズメという種類の蛾でした(写真)。名前のとおり胸の部分に人面、というかドクロのような模様が入るスズメガの一種です。近縁のヨーロッパメンガタスズメは映画『羊たちの沈黙』にも登場したので、あるいは写真を見てそのことを思い出した方もいられるかもしれません。

 このクロメンガタスズメは九州、沖縄以南を中心に分布する南方系の種類ですが、近年では三浦半島でも目撃例が増えてきているとのこと。このように分布が北上傾向にある陸上生物は他にもいろいろ知られており、地球温暖化との関連も取り沙汰されています。

 一方、我々が普段相手にしている水生生物にも、時代にともない分布域が変わってきたものが数多くあります。その原因は種類により様々でしょうが、そういった現象を把握し、原因を解明するためにはまず、普段から海況や生物相等について定期的にモニタリングしていく必要があります。そういった地道な調査により基礎データを取り続けていくことも、我々のような公的研究機関の役割なのだ・・・と、人面模様の蛾を眺めながら思った(?)変な生き物担当でした。

 ※注:実際のところ、当所にはそのような担当はありません。あしからず。

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○ 漁家によって違う味   (企画経営部研究担当 鎌滝 裕文)

 私が普及指導員の仕事を担当していたとき、ある漁協女性部と一緒に海苔の佃煮を作ったことがあります。女性部の皆さんの舌は、かなり肥えていて、何か加工品を作るとなると必ずいいものができあがります。

 しかし、困ったことも同時に起きます。それが今回の話です。女性部という組織の中では、販売を考慮して、味の統一性を持たせるため、レシピを作ることになります。

 ここで、初めて困ったことが起きました。女性部の皆さんがよいと思っている味がそれぞれで違うのです。調味料に変化をもたせて女性部の中で決をとろうということになりましたが、いづれも捨てがたく、もう好みの問題になってしまいました。

 これほど近くで、多くが同じ海苔養殖業を営み、自分たちで海苔の佃煮も作っているのにもかかわらず漁家によってこれほど違う味の佃煮を作っていたことを女性部の皆さんもことのとき初めて知ったようでした。「○○さんのところってハチミツ入れてる?」「うちは入れてない。」「うちはハチミツじゃなくてみりんで甘さを調整している。」といった感じで、それぞれの味がなかなかよくレベルの高いところでの争いでした。

 結果はどうしたのか?消費者の方にアンケート調査をしようということになりました。それで決めた味は、どうなったのか?ハチミツは入れない甘さ控えめの一番オーソドックスなものでした。

 しかし、女性部の皆さんのこだわりがあり、使用する海苔を生海苔、乾海苔、青混ぜ、焼海苔といろいろ変えて工夫し、また違うところで女性部の皆さんとかなり熱心に議論しました。作ったものはなかなかよいものと思いましたが、「味にキレがない」「ちょっと苦い」など女性部の皆さんの意見はかなりシビアでした。まだ、商品化には至っていませんが、買って食べたいという人の声も多く、できあがるのが待ち遠しいです。

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