神奈川県水産技術センター メルマガ382

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.382 2011-11-11

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.382 2011-11-11
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□研究員コラム

○ 城ヶ島地層巡り(その2)   (資源環境部 山田佳昭)

○ 日頃の点検怠るな  (栽培技術部 長谷川 理)

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○ 城ヶ島地層巡り(その2)   (資源環境部 山田佳昭)

 楫の三郎山の北西方向にある灘ヶ崎(なだがさき)は、板状の凹凸が連なり海へ突き出したように見えます(写真1)。風波により浸食される過程で、硬さの違いによる削られ方の大小でこのような凸凹が生じたのだそうです。差別浸食と言うらしいです。パイ生地を斜めに切ったような感じです。板のような地層をクリノメーターという器械で測ってみたところ、走行は北西から南東で、傾斜は南へ65°ほどでした(写真2)

 道路のほうへ戻り、土産物屋さんが立ち並ぶ灯台入口商店街の中ほどを右に折れると、小さな入り江があります。観光橋というコンクリート製の橋が架かり(写真3)、島の南西へ向かう道につながっています。私が訪れた際は通行止めになっていましたが、現在は通れるようになっています。

 この橋の傍らに蛇がのたくったような地層が見られます(写真4)。スランプ構造と呼ばれ、堆積物が固まる前に何かの作用で乱されてできたものだそうです。この付近の地層は、北側の粒が粗く大きく、南側へ向かってだんだん粒が小さくなっています。このような粒の規則正しい配列を級化構造と言い、粒の細かい南側が地層の上側になるそうです。

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○ 日頃の点検怠るな  (栽培技術部 長谷川 理)

 今日(平成23年11月11日)で、東日本大地震が発生してから8ヶ月が経過します。

 この震災によりなく亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

 今回のメルマガでは、この震災で得られた1つの教訓について述べさせていただきます。

 当所では、一年に一回、電気設備の定期点検を実施しています。

 昨年度は、3月3日にこの定期点検が行われました。点検中は、全館停電となり、コンピューターや空調関係はもちろん水道も断水し、トイレも溜め水を用意して使用します。

 当所ではヒラメやサザエなどの海産動物を飼育しており、これらは酸欠に弱いために、常に、外から飼育水を供給する必要があります。

 このため、定期点検時は、自家発電機により電力を確保して、ポンプやブロアーを起動しています。しかし、当所に常設している自家発電機は緊急時に対応するためのものために出力が小さく、常設の発電機だけでは十分な電力を確保できません。そこで、定期点検時は、事前に仮設の発電機を設置して、ポンプとブロアーを起動しています。

 ところが、今回の定期点検では、常設の発電機の一部が故障して起動せず、急遽、仮設の大型発電機に配線を変更して対応しました。その後、故障していた常設の発電機は3月10日に修理が行われました。

 そして、翌日の3月11日に大地震が発生。その直後、当所の近隣地域は停電となりました。当所では、ただちに、常設の発電機が起動し、緊急時に必要な最小限のポンプ、ブロアーなどの飼育機器関係の電源を確保しました。

 しかし、この停電がいつまで続き、燃料がいつまで持つのかまったく予想がつきません。ただただ不安の中で、懐中電灯で魚の様子を観察しながら、停電の復旧を待ちました。その後、この地域の停電が復旧したのは翌日の午前1時を過ぎていました。約半日に及ぶ停電でしたが、幸いにして、魚や貝を斃死させることもなく、この難局を乗り切りました。また、計画停電においても、自家発電機は大活躍し、一連の停電による被害を回避することが出来ました。

 この震災を通じて、日頃の点検が如何に大切な事であるのか、その重要性を本当に痛感するとともに、この教訓を今後の業務に役立てていきたいと思います。

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