神奈川県水産技術センター メルマガ387

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.387 2012-1-20

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.387 2012-1-20
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□研究員コラム

○ 魚だって胃が痛いときもある? (内水面試験場 安藤 隆)

○ 「さかなグッズ」コレクション(その22) 未紹介もの3+α (企画経営部 亀井 正法)

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○ 魚だって胃が痛いときもある? (内水面試験場 安藤 隆)

 私は35年ほど前から芦ノ湖での釣りにはまっていました。9.9馬力の船外機のついたボートでワカサギやレインボートラウト、当時カナダから移入されたブラウントラウトなどを釣っていました。釣りの方法としてはルアーもよく使いましたが、なんといっても好きだったのは、「ムーチング」です。この釣りは朝方にまずワカサギを釣って船のイケスで生かしておき、これを背掛けにして水深12m前後のタナを狙う釣りで、2.7mほどのクロダイ用の柔らかい竿にフライリール、0.8号のハリスという組み合わせでした。当時はもっぱら湖でワカサギをたらふく食べて50cm、2kgほどに成長した魚を狙っていました。釣り場は主に「ひょうたん」と呼ばれる沖の根で、ヤマ立てで狙ったポイントに入っていました。また当時は一般の釣り人はまだあまり使っていなかった魚探を使っていました。魚探に大型魚のエコーを確認して竿先を見ていると最初に餌のワカサギが逃げ回るコツコツと小さな前触れのアタリがあり、しばらく待つと一気に竿先が水中に持ち込まれ、ギーーというフライリールが逆転する音が響きます。この瞬間が最高です。時には竿先が持ち込まれた次の瞬間にボートの反対側でかかった魚が1mもジャンプしてびっくりしたり、居眠りしていてリールの逆転する音で飛び起きてあわてて竿をつかんだりということもありました。今と比べれば釣り人も少なくて、常連さんたちが「いい魚」だけを狙って釣るという時代でした。 

 そんな釣りを楽しんでいたある日、私はいつものように「ひょうたん根」でムーチングをしていました。そしてその日もフライリールのギーーという逆転音が響き、50cmを超えるブラウントラウトを釣りあげることができました。よしよしこれでまたうまいブラウントラウトの塩焼きが食えるぞと思いながらナイフで腹を割き、いつものように何を食っているか見るために胃を切り開いた時でした。ん?なんだこれは。小さな青っぽい色の紙をひねったようなものが出てきました。皆さんもよく紙を捨てるときに、こよりを作るときみたいに紙をぎゅっとひねって捨てませんか。そう、あれのちいさいのが出てきたんです。なんだか変なものを食ってるなと思いながら、なんとなくその紙のようなものを丁寧に広げてみました。「え、うそー、冗談だろ。」なんとそれは某製薬会社の胃腸薬の小袋だったんです。魚も毎日の釣り人との命がけの戦いで胃が痛かったのかななどと思わず考えてしまいました。

 しかし、後で冷静になって考えてみると、胃薬を飲んだ後で湖にポイっと袋を捨てた人がいたということです。確かに今でもタバコの吸い殻や餌の袋などか湖岸に吹き寄せられています。湖底に沈んでいて見えないゴミも毎年ボランティアのダイバ-さんたちがたくさん拾ってくれています。私のような珍しい体験をする人がないよう、もっともっとみんなが水域の環境美化の意識を持たなければいけないなと思います。

 あまりの珍しさに、30年以上経過した今でも、ブラウントラウトの胃の中から出てきた胃腸薬の袋は私のタックルボックスの中に入っています。

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○ 「さかなグッズ」コレクション(その22) 未紹介もの3+α (企画経営部 亀井 正法)

 「最近はどうもポチ袋、のし袋に目がゆきますね。今年のお年玉袋は何たって辰、つまりタツノオトシゴのデザインが目立ちましたね。魚の中では、ちょっとユーモラスで可愛いので人気があるのでしょう。もちろん、私(67歳)もいくつか収集しましたが、よく考えると残ったお年玉袋を使うのは12年後ですから使えるかどうか微妙なところです。

 そう、+αとはこの微妙なとこに関して最近ちょっと悩んでいます。それは私がいなくなったとき、この「さかなグッズ」コレクションをどうするか?ということです。私には一人息子がおり、彼は所帯を持ち私と別居しておりますが、その彼に全部引き継がせるのは親のエゴだし、それに彼にとってなんの興味もないこのコレクションを引き継ぐわけがありませんし、私にもそんな気はもうとうありません。そうかといって、約500点のコレクションひとつひとつに想いがあり、トータル50年の重みがあります。全部捨ててしまうのも口惜しいし、私には到底できないでしょう。 

 でも若干の期待もあります。それはすでに実践し始めていることなのですが、当所のセミナー室のショウケースを借りて「さかなグッズコレクション」の実物を数ヶ月単位で替えながら展示していることです。当所を訪れた見学者さんが「わア、おもしろい」、「さかなって楽しいね」と少しでも魚に興味を持っていただけるきっかけになれば私の想うところであり嬉しいのですが・・・。

 けど、これとて今、私がいるから続けられるのであり、当所にマイ・コレクションを全部寄贈しても、その後の管理が保障されたわけではありませんからね・・・。

 てなわけで、頭の中ではそんな悩みを抱えながらも身体は意になりません。勝手にごく当たり前に「さかなグッズ」を漁ってしまうこの頃なのです。

 「さかなグッズ」コレクション(その22) 未紹介もの3+α の写真 

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