神奈川県水産技術センター メルマガ397

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.397 2012-6-8

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  397 2012-6-8
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□研究員コラム

○ カワウは何を食べているのか (内水面試験場 戸井田 伸一)

○ アワビ種苗の放流 (栽培技術部 櫻井 繁)

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○ カワウは何を食べているのか (内水面試験場 戸井田 伸一)

 6月に入りアユ釣りが解禁になりました。今年もたくさんの釣り人が神奈川県の各河川に訪れることでしょう。

 アユと言えばカワウの話が必ず出てきます。カワウがアユをみんな食べてしまうと、以前駆除されたカワウを解剖したことがあります。カワウの胃の中からはアユ、ギンブナ、ウグイ、オイカワ、トウヨシノボリ、河川にすむ主な魚達が確認されました。

 13年前に東京湾にあるカワウのコロニーで雛に個体識別をするための足輪を付ける作業に参加する機会を得ました。作業のお手伝いをしていると、頭の上からいきなり魚が落ちてきました。見上げると真上にはカワウの巣があり、カワウのヒナが驚いて魚をはき出していたのです。周りを見回すと巣の周辺にはいろいろな魚が落ちており、いつの間にかカメラと定規を手にしていました。

 ボラ、コノシロ、スズキ、マハゼ、ギンブナ、カタクチイワシは常連さんです。大きな魚ではアナゴ(体長50cm)、ボラ(体長40cm)、ホシザメやドチザメ、マルタ、ニゴイ。小さい魚では、2-3cmのカダヤシやマコガレイ、モツゴ。この他にアメリカザリガニ、テナガエビ、イカ類、アカエイ等今までに68種類の魚を確認しました。カワウはコロニーの近くに多くいて、10-20cmの魚を好んで食べるようです。

 しかし、2-3cmのカダヤシばかり500尾ほど食べてたり、カエルウオやイダテンギンポのように磯にいる魚を食べるカワウもいます。魚が多い時期は群れで摂餌し、魚が少ない時期は分散して多種多様な魚を食べるなど、臨機応変に対応できることがカワウの強みなのかもしれません。

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○アワビ種苗の放流 (栽培技術部 櫻井 繁)

 本県のアワビは年間約20t程度水揚げされていますが、自然では増えなくなってきているため、人為的に採卵し生産した種苗(写真1 放流種苗) を沿岸地先の岩礁に放流しています。県・沿海市町・漁業協同組合などが出資して設立した公益財団法人神奈川県栽培漁業協会がアワビ種苗を生産し、その種苗を漁業協同組合が購入し放流しています。

 種苗の放流は、ベラなど捕食生物の活性が低下する晩秋から冬にかけて行われることが多く、さらに少しでも生き残りを良くするため、わざわざ潜って岩や石の隙間に種苗を押し込んで放流(写真2 岩の隙間に放流した種苗)しています。なぜかと言うと、船上から放流すると、海底に着く時には、貝殻が下・肉が上になってしまい、捕食生物に食べられてしまうためです。

 潜水して放流するのはかなりの重労働ですが、放流効果を上げるため漁業者は苦労を惜しまず、続けています。

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