神奈川県水産技術センター メルマガ400

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.400 2012-7-20

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.400 2012-7-20
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□研究員コラム

○ 蟹座のヒラメ (栽培技術部 長谷川 理)

○ 城ヶ島地層巡り(その3)  (資源環境部 山田佳昭)

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○ 蟹座のヒラメ (栽培技術部 長谷川 理)

 水産技術センターでは、放流用の種苗生産や育種研究のために、ヒラメの親魚を飼育しており、飼育しているヒラメは例年2月上旬から6月上旬にかけて、産卵期を迎えます。神奈川県周辺の天然ヒラメは、3月から4月に産卵の盛期となり、その後は除々に産卵量が減少し、5月上旬には産卵シーズンが終了しますが、前記のように飼育しているヒラメの産卵期は、天然よりも長期間に亘ります。

 本年度の産卵期も終了した6月下旬のとある日、親魚たちに給餌していると、一尾のヒラメのお腹が大きくなっているのに気がつきました。この時期はエドワジエラ症という病気に罹って、お腹が膨れている個体をよく見かけるのですが、どうも様子が異なります。試しに、取り上げてお腹を圧してみたところ、卵が出てくるではありませんか! 飼育している親魚と言えども、この時期に採卵したことはいままでありませんでした。

 急遽、この雌と交配させるための雄魚を探し、辛うじて精子が出る個体を見つけ、極少量の精子を無理やりに搾り採りました(搾り採られた御仁は、ご苦労様)。さて、採卵は出来たものの、卵質もあまり良くないようです。果たしてこの卵と精子で、受精するのやら? だめもとで人工受精を試みたところ、7月1日に、この受精卵から少量ですが仔魚が誕生しました。水温調整などしないで、本県の周辺で7月にふ化仔魚が得られることは、とても珍しく、貴重な仔魚です。これらの仔魚が得られたことによって、本年はふ化仔魚を用いる実験が予定よりも長く実施出来そうです。

 ひょっとして、これらの仔魚は高水温でも産卵できる能力を有しているのではないかと淡い期待もしています。蟹座生まれの仔魚たちの今後の成長が楽しみです。

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○ 城ヶ島地層巡り(その3)  (資源環境部 山田佳昭)

 当所のある城ヶ島は日本の地質百選の一つに選ばれています。ジオツーリズムにも絶好なこの地をご紹介する連載の3回目です。

 観光橋を渡って小道を進みます。相模湾の夕焼けを眺めることのできる露天風呂で知られたホテルの脇を通って、その西側の岩場へ出てみます(写真1)。灘ヶ崎と同様に板状の凹凸が連なっています。この露頭も硬さの違いによる削られ方の差異での差別浸食の結果のようですが、灘ヶ崎に比べて傾斜が緩やかな気がします。やはりクリノメーターで測ってみたところ、走行は北西から南東で灘ヶ崎と同様でしたが、傾斜は南へ45°ぐらいでした(写真2)

 この近くでも堆積物が乱されてできたスランプ構造が見つかりました。写真3の中央よりやや左上の丸印の辺りです。地層観察に飽きて生物観察(カニ採り)をはじめた者が手前に写っていますがご容赦を。このスランプ構造は曲がった部分が約30cmで観光橋付近のものより小さいです(写真4)。メジャーを持つ手首には行道獅子の毛 (メルマガNo.250をご覧ください)が巻かれています。

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