神奈川県水産技術センター メルマガ403

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.403 2012-8-31

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.403 2012-8-31
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□研究員コラム

○ 魚のイラスト (相模湾試験場 山本章太郎)

○ 東京湾でオマールエビが漁獲  (栽培技術部 工藤孝浩)

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○ 魚のイラスト (相模湾試験場 山本章太郎)

 私は子供の頃から絵を描くのが好きでした。風景画や静物画など写実的な絵もそれなりにうまく描けましたが、特に漫画やイラストなどを描くのが好きでした。小学生の頃はテレビの特撮物に出てくるヒーローや怪獣、怪人などをはじめ、飛行機や船、レーシングカー、昆虫、動物、魚などを数え切れないほど描いていました。そのお陰で、いつの間にかイラストを描くのが上手くなりました。

 現在も水産関係のイベントなどで使うポスターやチラシを頼まれて作ることがあります。魚やカニ、タコなどのほか、これらの水産物を使った料理のイラストなども随分と描きました(マアジとイサキの写真とイラスト)

 私が魚のイラストを描く場合、細部まで忠実に写し描くというより、特徴を捉えて、それを強調するという描き方をします。それぞれの魚の特徴のある部分(鰭の形とか縞模様、口や目が大きいなど)を強調して描きます。そこを足がかりに全体を描いていきますが、特徴のないどうでも良い部分は適当にごまかしているのが本音です。それから、人間のように表情をもたせるようにします。そのほうが、魚が生き生きして見えます。こうすることでイラストから受けるインパクトを強くして、見る側により強く印象をあたえることが出来ます。

 子供の頃は手描きでしたが、パソコンが普及してからは描画ソフトで描いています。描画ソフトといっても「イラストレーター」や「フォトショップ」といった高度なものではなく、初歩的な「ペイント」で描いています。ほとんど手描きに近いので、自分には描きやすいことと、最初にこのソフトで慣れてしまったため、いまだに新しいものに乗り換えられないのが実情です。

 実をいうと「人の似顔絵」も描くのも好きです。パッと見て「特徴のある顔だな」とか「この人の風貌は個性が強いな」と思うと自然に頭の中に特徴のある部分を強調したイラストが浮かんできます。私がその人の顔をじーっと眺めているときは、その人の話を真剣に聞いているときか、頭の中でイラストを描こうとしているときの半々です。私の顔がニヤニヤしていたらほぼ間違いなくイラストを描いています。コレクションのなかには私が仕事でお世話になっている方々のものもあり、こちらは現時点では公開すると問題がありそうなので当分は秘蔵品としておきます。いずれ機会があればご覧に入れることも可能かと思います。これを読んでいるあなた。もしかしたら、あなたも似顔絵コレクションに入っているかもしれませんよ。

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○ 東京湾でオマールエビが漁獲  (栽培技術部 工藤孝浩)

 平成24年7月のある日、私の知人から、ビッグニュースがもたらされました。何と、横浜市漁協柴支所所属の小型機船底びき網漁船がオマールエビを漁獲したとの事。そして、生きたまま自宅で飼育していると言うのです。

 東京湾には様々な外来生物がはびこっていますが、オマールエビが獲れたという話は聞いたことがありません。しかも、欧米では最高級にランクされる海産物です。外来生物の発見記録としても大変に貴重なので、是非とも標本として確保したいとお願いしました。すると、「学術研究のため、生かしたまま提供します」との嬉しいお返事をいただきました。

 エビを受け取ったのは7月24日でした。冷えた海水をたっぷり張ったバケツの中でそのエビは窮屈そうに縮こまっていました。ところが、バケツの上に手をかざすと、巨大なハサミを振り上げて威嚇します。その様子は恐ろしげで、とても触ることなどはできませんでした。

 オマールエビとは、主に食の業界で使われる通称で、アメリカウミザリガニという標準和名があります。本種は北アメリカの大西洋岸に産し、体長は50cmを優に超え、推定年齢100歳以上の記録があるそうです。国内では生きたまま輸入されたものを鮮魚商等が扱っていますので、今回の出現は、自然の分布拡大によるものではなく、誰かが放流したか誤って逃がしたものと思われます。ちなみに、本県大磯沖から1990年12月に漁獲されたものが、本種の国内初記録とされています。

 早速、水産技術センターの研究室で写真撮影と簡単な計測を行ったうえで、将来の多面的な標本の活用を考えて横須賀市自然博物館に寄贈しました(オマールエビの写真)。採集・計測データと標本の登録番号 は次に示すとおりです。

標準和名:アメリカウミザリガニ
学名: Homarus americanus 
標本番号: YCM-C(横須賀市自然博物館甲殻類資料)00993 採集日時: 2012年7月15日(日曜)午前5時30分から6時30分
採集場所・方法: 浦賀水道航路7番ブイ(北緯39度19分50秒、東経139度42分10秒)から北へ30分曳網で往復、水深は40-50m
採集漁船: 森市丸(横浜市漁協柴支所所属小型機船底びき網漁船)
標本提供者: 佐々木隆之
計測値: 体長299mm、体重1,194g

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