神奈川県水産技術センター メルマガ499

掲載日:2016年7月1日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  499号    2016年7月1日号

□ 研究員コラム

1 広報にかける想い(企画資源部 樋田史郎)

2 相模川ふれあい科学館とのコラボ企画を連続開催中―サイエンスカフェを開きました―(内水面試験場 利波之徳)

----------------------------------------------------------------

1 広報にかける想い(企画資源部 樋田史郎)

 当センターの「ホームページ」は、情報システムの担当により平成9年から始まりしました。その2、3年後に、私が配属された当時の水産総合研究所 企画経営部では、チームの熱い想いをもってインターネットを使って積極的な広報を展開することとなりました。その当時の「ホームページ」は、「コンピューターの知識が必要」と思う人も多かったものですが、コンピューターは媒体に過ぎないため、広報担当が中身を制作することとしました。インターネットを使った広報は、「ホームページ」のみならず、このメルマガも企画され、平成15年7月に第1号を発行しました。私は、昭和60年前後の高校生の時分にマイコン改めパソコンに触れる機会を得て、以来、趣味の一つにコンピューター挙げており、その知識を活かして「ホームページ」等では裏方の仕事に関与していました。
 ところが、「広報は中身」、「情報システムは媒体」の分業のコンセンサスは確立したのですが、当時の広報担当が異動すると、「コンピューターが難しいから『ホームページ』は難しいから縮小する」とか、「イベント対応が広報の仕事であって情報発信は広報ではない」とかの判断がなされるようになりました。一方、私は図工が好きで、漁業者や県民の皆様にインターネットで海洋データを縦横に使ってもらえるようウェブサイトをデザインしたり(リンク1)、こんな絵を描いたり(リンク2)したもので、広報の仕事をしたいと希望し続けておりました(過去形)。
 広報への志望がかなえられずに十余年、一昨年に当センターに戻り、念願の広報の仕事を任されました。しかしながら時代は変わり、広報は1人にもかかわらず、記者発表や重要水産資源動向等の発表(リンク3)、複数のウェブサイト(リンク4,5)の管理、情報システムの統合作業等により、壊れかけのウェブサイトに思うように手を入れられずに月日が経過しました。一方、図工作品としては、3D海底地形図(写真1)と漁業調査指導船「江の島丸」の簡易模型(写真2,3)をつくり、科学技術フェア等に展示して、来訪された皆様に、神奈川の海がどうなっているのか、どうやって海や魚を調べるのか等、話しかけるきっかけとして活用できました。これらは、折りたたんだ展示用ポスターとともに、薄いバッグに入れて、身軽にどこへでも持ち運んで展示できるようになっています。
 そして、また今年度、広報の担当から離れることになりました。広報への想いを小さく詰めて後任に引き継ぎました(写真4)。

リンク1
インターネットで海洋データを縦横に使ってもらえるようデザイン・・・海況図データベース
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/kaikyozu/KantoTokaiIZ.asp

リンク2
こんな絵を描いたりした
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583126.html

リンク3
重要水産資源の動向の発表
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p986010.html

リンク4,5
農林水産研究系のウェブサイト
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/top.asp
県庁系のウェブサイト
http://www.pref.kanagawa.jp/div/1730/

 写真1 3D海底地形図

写真1:3D海底地形図

 写真2,3
 漁業調査指導船「江の島丸」の簡易模型
 建造当時の図面を立体にし、写真を図面の形に変形して貼り付け

写真2:漁業調査指導船「江の島丸」の簡易模型

写真3:漁業調査指導船「江の島丸」の簡易模型

写真4 上述の作品を収めたバッグを引き継ぎ

  写真4:上述の作品を収めたバッグを引き継ぎ

----------------------------------------------------------------

2 相模川ふれあい科学館とのコラボ企画を連続開催中―サイエンスカフェを開きました―(内水面試験場 利波之徳)

 今回は、内水面試験場が「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」と連携して始めたコラボ企画の紹介をします。
相模原市の公設科学館である同館は相模原市中央区水郷田名にあり、「泳げ鯉のぼり」の会場となっている相模川の高田橋も近く、市民を中心に年間20万人近くが来場する施設です。今年3月から、同科学館内に専門コーナーを設置して試験場の研究成果を紹介する企画展示を始めました。展示内容は2か月単位で入れ替え、様々な角度から川や湖の今を紹介しています。

5月末には同科学館の多目的室を会場としてサイエンスカフェを開きました。サイエンスカフェは、近年、各地で開かれるようになった小規模なイベントで、科学技術の専門家と一般の人が、カフェなどの比較的小さい会場で、お茶などを飲みながら寛いだ雰囲気で語り合う取り組みです。今回は、企画展示の内容に連動する形で「よみがえれ相模川の魚たち ―アユから希少魚まで―」と題した講演を行った後、参加者とお話をする形で進められました。
「温暖化で増えている魚もいるんですか?」と小学生の男の子から質問や、地元在住で釣りが好きだという年配の男性から「スイツキボラって言う魚が居たんだけど、正式にはなんて名前?」なんて、ちょっとマニアックな質問があったりと、参加者は少なめでしたが、内容の濃い時間となりました。ちなみに、相模川河口では南方系の魚が何種類か確認されています。「スイツキボラ」はボウスハゼ等のハゼ類の総称で、腹鰭が吸盤状になっているためにつけられた俗称と言われています。

今回の企画は、直接的な意味合いとしては水産振興というよりも社会教育に位置付けられてしまうかもしれません。しかし、水産業を営む場所は、多くの県民が触れる水辺の環境と切り離して考えることはできません。こうした企画を通して少しでも多くの県民の目が、水辺の環境やそこに住む生き物、そして、そこで仕事をしている人たちに向けられることを期待しています。我々、試験場が、漁業者に向けて情報発信することは当然のことですが、広く県民に情報発信し、水産業への理解者を増やしていく活動も大切にしていきたいと思っています。
  
写真1 相模川ふれあい科学館内の展示コーナー
水槽には遡上サイズのアユが泳いでいます
写真1:相模川ふれあい科学館内の展示コーナー 

写真2 サイエンスカフェの様子
茶菓をいただきながら講演を聴いています
 写真2:サイエンスカフェの様子

写真3 相模川ふれあい科学館

写真3:相模川ふれあい科学館

写真4 相模川ふれあい科学館の「川のゾーン」

写真4:相模川ふれあい科学館の「川のゾーン」

----------------------------------------------------------------

■水技Cメールマガジン(第一金曜日発行)
■メルマガの配信の変更、解除、ご意見やお問い合わせはこちらのメルマガお問い合わせフォームからお願いいたします。

発行:神奈川県水産技術センター 企画資源部
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

  
神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。