神奈川県水産技術センター メルマガ495

掲載日:2016年4月1日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  495号    2016年4月1日号

□ 研究員コラム

1 天然ヒラメの餌付け(栽培推進部 相川英明)

2 水産(ウィ)スキーと信州サーモン(内水面試験場 山本裕康)

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1 天然ヒラメの餌付け(栽培推進部 相川英明)

 水産技術センターでは、多様性に配慮した栽培漁業を実現するため、本県沿岸で漁獲された天然のヒラメから卵を採り、稚魚まで育てて放流する取組みを行っています。

 昨年の11月初旬に、東京湾でコンディションの良い天然ヒラメ2尾(写真1)を入手しましたので、親魚の候補として当センターに搬入し、屋内施設でヒラメが落ち着くように黒色の水槽の中で飼育を開始しました。餌として冷凍魚を与えてみましたが、メルマガNo.309のとおり天然ヒラメの餌付けは難しく、収容後2週間ほどは餌を全く食べてくれません。

 この状況を見かねて、当センターの研究員がエビ類などの生き餌を採ってきてくれました。しかし、生き餌を与えても、すぐにはヒラメが摂餌する様子は観察できません。半日ほど時間を空けて、水槽を観察すると、生き餌の数が減少し、ヒラメの胃が膨らんでいることから、ヒラメは生き餌を摂餌したものと判断しました。

 それから数日間空けて、こんどは冷凍魚を水槽へ入れてみました。やはり、すぐには食べてくれません。ところが、翌朝、水槽を確認すると冷凍魚が無くなっているので、ヒラメが冷凍魚を摂餌したと判断しました。

 ようやく収容から3週間経つと、冷凍魚の投入後すぐに、ヒラメが反応して摂餌するようになりました。

 このころから水槽を中の様子が観察しやすい透明のものに変更しました。

 さらに、12月初旬に調査で採った天然ヒラメ2尾をこの水槽に追加しました。この2尾は海からいきなり透明の水槽に収容されたことになります。

 しかし、1週間ほど経つと、もともと収容していた2尾ヒラメの摂餌する影響を受けてからか、エビ等の生き餌を用いなくても、冷凍魚のみで餌付けができました。

 現在、4尾の飼育は順調で、冷凍魚を投入すると、ヒラメはすばやく反応して、摂餌するようになりました。

 これら天然ヒラメを大切に育てて親魚に養成し、天然魚由来の放流用ヒラメの生産に活用していきたいと考えています。

 写真1 東京湾の調査で採った天然ヒラメ

 写真:東京湾の調査で採った天然ヒラメ

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2 水産(ウィ)スキーと信州サーモン(内水面試験場 山本裕康)

 昔々、長野水試と長野県漁連にて毎年開催されておりました「水産スキー」というイベントがあったそうです。

 スキーを通じて水産関係者の親睦を図ろうという企画で、当時、長野県以外にも山梨県、岐阜県、神奈川県の水産関係者が参加し、1泊2日の日程で夜は懇親会付きで行われていたそうです。

 スキーブームの終焉とともに「水産スキー」も幕を閉じたそうで、私が県に入った18年ほど前は、このイベントのことを耳にすることはありませんでした。採用時スキーは超初級者だったのですが、配属先の先輩方は中、上級者が多く、長野オリンピック(1998年)などもあり、就職3年目のシーズン中頃には毎週のようにスキーに行くようになっていました。超初級者から中級者ぐらいにはなれました。

 話は長野県の「水産スキー」にもどります。当時、参加されていた長野県、山梨県、岐阜県の方々がもう一度この「水産スキー」を復活させようということになり、神奈川県にも「水産(ウィ)スキー」の案内が届きました。懇親会での情報交換に力が入っていることもあり、イベント名には(ウィ)が追加されておりました(笑)。日頃より、業務上で色々とお世話になることもあり、親睦を深める意味でも2014年より毎年参加しております。

 夕食後に幹事部屋(?)で2次会的な懇親会を開催するのがお決まりとなっており、お酒やおつまみなどは参加者が各自、持ち寄ることになっています。幹事を引受けていただいている長野県や山梨県の方々は毎年、ワインや地ビールなどを用意して下さっています。(一応、神奈川もおつまみやソフトドリンク、お酒などを持参しています。)今年の目玉は「信州サーモン」でした。長野県にて品種改良して誕生した魚で、クセのない素直な味なのに脂がしっかり乗り、トロのような味わいがあります(個人の感想です。)。長野県内ではレストランや旅館などでも提供されています。今回、とても、おいしく試食させていただきました。

 次回の2017年水産(ウィ)スキーもすでに開催予定ということなので続けて参加しようと思っております。

 「信州サーモン」の詳細説明は長野県の水産試験場のホームページで紹介されておりますので、そちらもご覧ください。

 長野県 水産試験場:http://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/index.html

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