定例会見(2021年8月18日)結果概要

掲載日:2021年8月20日

発表事項

(データ統合・分析環境整備にともなう新型コロナウイルス感染症に係る予測モデルの開発について)

知事: はじめに「データ統合・分析環境整備に伴う新型コロナウイルス感染症に係る予測モデルの開発について」です。
 本日は、ヘルスイノベーションスクールの、兪(ゆう)先生にお越しいただきました。共同でお伝えしたいと思います。よろしくお願いします。
 新型コロナウイルス感染症対策におけるデータ分析については、これまで、各種データが複数のシステムで個別に管理されており、分析の大きな障害になっていました。
 そこで、これらのデータを統合集約した上で、ヘルスイノベーションスクールと共同で、「新型コロナ感染者情報分析EBPMプロジェクト」を立ち上げ、神奈川県独自の予測モデルの開発に取り組んでいます。
 このプロジェクトは、最終的には、都道府県の療養者総数の推計であるグーグルの予測に、年齢層・地域別に「療養者」「入院者」「重症者」を推計することを目指しており、本日、これらを簡易に推計できるモデルを先行して取りまとめました。
 さらに今後、人流の動向やワクチンの接種状況を自由に変更することができるシミュレーションが可能となる、発展形である「主要モデル」を8月中に開発したいと考えています。
 それでは、それぞれのモデルについて、兪先生、宜しくお願いいたします。

兪教授: それでは配付した資料につきまして、ご説明したいと思います。今、スクリーンに映っているのが、簡易モデルの結果の1つです。われわれのやっている予想というのは、グーグルが毎週公表しているのですが、それにさらに、追加の推計を加える、ということになります。今、示しておりますのが、療養者、この場合、療養者と言うのは、自宅療養者、宿泊療養者+入院者の総計、ということになりまして、今映っているスクリーン、横軸が、8月1日から8月28日まで、縦に、以降予測値、という縦線が入っているのですが、これが示しているのは、8月14日まで、左の方は実際のデータです。で、8月15日の時点で、その後2週間、どのように療養者の数が増えるか、というのを予想しました。予想は3つのパターンがあります。最悪のパターン、最良のパターン、もっともよく起こる、ということで、こちらに出ているグラフです、右の方に3つのカーブがありますが、このシミュレーションの場合、たまたま、もっとも起こりうる、というのと、最良のパターンがほぼ同じで、8月28日の時点で、約22,000から約23,000。最悪の場合で約49,000ということになります。次のスライドお願いします。今映っているのは、オレンジ色のカーブで映っているのですが、先程と違うのは、この場合入院者の数です。入院者のトータルがどのように今後変わるかということで、横軸の日付は同じですが、縦軸は0から4,500ということで、赤いラインが平行に横に走っていますが、これが現時点での確保しました入院の病床数1,790です。これが8月14日までですと、まだ確保入院病床数より少ないのですが、15日以降増えていくと最終的には8月28日には最も起こりうるパターンでも約2,600ということで、8月18日、19日付近で現時点での確保入院病床数を超えてしまうことになります。次のスライド、さらに同じようなグラフですが、今回は重症者です。ICUなどのケアが必要な重症者数。これも今お示ししているのは神奈川県全体ですが、われわれは既に二次医療圏ごとに、細かい予想も行いました。この予想、県全体の予想では現時点での確保している重症者用の病床数は199ですが、これも8月15日の頃には実際の予想されている患者数がそれを越えてしまいます。最終的には8月28日には353ということで、現在確保している病床数よりもかなり多くなると、あくまで予想を行いました。次のスライドお願いします。これが最後のスライドになります。これは主要モデルということで、まだ完成しておりません。今月中に完成しまして、9月には結果が得られるのですが、これまでご説明したモデルと何が違うのかと言うと、1番大きな違いはシミュレーション機能です。シミュレーション機能として、左上に青の枠打ちになっているところがあるのですが、人流増加、増加率、ワクチン接種率、変異株の割合が出ております。シミュレーション機能というのは、実際の過去のデータを分析して、例えば入院増加率が先週に比べて、今週、150%上昇した場合、その結果、今後2週間ないし4週間で、感染者数、療養者数、入院者数がどの程度変化するかを予想できます。逆に言えば、政策によって人流の増加率を減らすことができれば、どのような入院者数の変化が起きるか、あとワクチン接種率、今のワクチン接種の供給ペースを今の2倍ないし3倍に増やせば、どの程度感染の増加を抑制できるのかといった機能が新たに加わります。これも最終的には4週間後まで予想し、二次医療圏ごとに療養者数、入院者数、重症者数の数を予想する予定です。わたくしからは以上です。

知事: 兪先生、ありがとうございました。県では、このモデルを、患者発生予測や病床のひっ迫予測に、有効に活用していきたいと考えております。
 では、この点について、皆様からの質問を受けたいと思います。

質疑

記者: 知事にお伺いします。この予測モデルですが、対策本部会議ですとか、措置区域の選定などに活用されるお考えがどの程度あるのかということと、あと、今、このモデルをホームページなどで公表するお考えがあるのかお聞かせください。

知事: 県立保健福祉大学、ヘルスイノベーションスクール、ここが人材育成と共に、県のシンクタンク機能、これを果たしてもらおうということでやってまいりました。それが、まさに今、われわれが直面しているコロナとどう向き合うかという中で、このような研究成果が出てきたということは、非常にありがたいことだなというふうに思っているところであります。実際に始めてみて、本来ならば8月いっぱいで、いわゆる感染者モデルというシミュレーションができるモデルが出来上がってから発表しようと思っていたのですが、しかし、これだけの感染者数激増という状況の中で、前倒しして今できる範囲でスタートいたします。これをどう活用していくのかは、これからのことだと思います。そして、これをいちいちホームページで発表すると、皆様の行動変容につながる大きな可能性はあるとは思いますけれども、まずはスタートしてみてですね、どのようなふうな形で見えてくるのか、といったことをしばらく様子見ながらですね、どう対応していくのか研究していきたい、そう考えています。

記者: このデータを使うことによって、どのようなことが期待されるですとか、このデータを見て、仮に公表になった場合なのですけど、県民へのどのようなところに影響するですとか、改めて教えてください。

知事: 例えばきのうのことで言いますと、国の基本的対処方針の変更に伴ってですね、県の対応といったものもお話いたしました。そのような中で、人流等を抑制してください。まず皆さんのイメージの中で5割、全て5割減らす、ということで、やってくださいと申し上げましたが、それの科学的根拠は、なかなか示せなかったわけです。人流を減らせば、感染が広がるのを抑えられるだろうと、これまでの知見の中で、ある種感覚的な感じでしか、お願いできなかったわけです。しかし、この予測モデルが出来上がりますと、例えば、人流が8割だったらば、この程度の患者の伸びですとか、重症者がこれだけ出ますとか、それを6割に抑えれば、こうなりますということを、科学的な係数を入れながらご提示できるといったときには、やはり県民の皆様にとっても、メッセージとして、そういう科学的根拠に基づく意味を含めて、重みが全然増してくるのではないかと、そういったあたりを期待したいと思っています。

記者: 公表は今後検討していくとのことだと思うのですが、いつ頃までに示したいとか何かありますか。

知事: 今この時点でいつ頃とは、なかなか申し上げられませんけれども、シミュレーションモデルが出来上がった後に様子を見ながら、いろんな形で総合的に検討しながらなるべく早くご提示できるようにしていきたいと思っています。

記者: 非常に良いシミュレーションモデルだと思うのですが、他の自治体への提供等、どうお考えでしょうか。

知事: まずは神奈川でやってみて、どんな感じで出てくるかといったことを見極めた上で、これならこんな形でできますよといったモデルを示して、全国横展開、全国展開を目指していきたいと思っています。

記者: 先生にお伺いしたいのですが、改めて、東京や大阪もやっているかと思いますが、神奈川県のモデルとの違いをお教えください。

兪教授: 一番大きな違いはやはりシミュレーション機能だと思います。今後どれだけ患者が増えるかというのは既に大阪でも東京でも公表されているデータ等がありますが、やはり人流をどれだけ減らせれば、ワクチン接種率をどれだけ増やせれば、1週間後の例えば病床ひっ迫後が2週間後以降に延ばせるといった予測はこれまでなされていませんので。あともう一点申し上げますと、市町村、二次医療圏レベルまでの、こういった細かい地理レベル。こういった予想は東京、大阪でもまだされていないと理解しております。

記者: 知事にお伺いするのですが、先程、県民の行動変容につながるということでメッセージとしての、今回のモデルが非常に良いのではないかということでございましたけれども、一方で県の政策立案にどういうふうに活かしていけるか、例えばまん延防止等重点措置を適用する際に、今まではこれまでの感染者数から、ここが多いからこの地域を入れましょうという議論をしていたと思うのですけれども、今回のモデルが正しいとすれば、今後ここの地域が増えそうだから入れていきましょうとか、そういった議論が可能になってくるのですけれども、そこも含めて県の政策立案にどのように活かせるかという期待の部分をまずひとつ伺いたいのと、先程グラフで示していただいた、これは県内全体のものですけれども、最悪のパターンですと28日、月末までに療養者がだいたい5万人に達すると、この予測について所感を伺えればと思います。

知事: これまで辿ってきたいろんなことを振り返ってみて、例えばまん延防止等重点措置、地域を、どこを選ぶかといった問題、いつもありました。そのような中で、感染者の数というものを基本にして、今まではどの地域に措置をするか決めていたわけであります。今回、こういったシミュレーションが出来上がってきますと、そのあたりがもっと詳細な形で、科学的根拠に基づいた形で地域を選んでいくことができると、そういった対策で活かしていけるかなと思います。それとともに、人流の抑制状況が今どういった状況なのか、またそれによって、予測が変わろうとしているのか、その時々によって、タイムリーな形で皆さんにお伝えすることができると、まだまだ足りませんよ、今のままでいったらこんなふうになりますよといったことを、その都度都度、タイムリーな形でメッセージとして出せると言うことは、県の政策として活かせる非常に重要な武器になるなと思っています。このシミュレーションモデルじゃなくて、現在のシミュレーションの中で、大変な危機的な状況が目の前に迫っているということが示されています。これは何とかして避けなければいけない。これをどう対応していくかといったことについては、今すぐには解答がありません。これだけのあっという間に倍以上になってしまうというような大変なシミュレーションでありますけども、それを先に延ばさないために皆さんに向けて、現状としては、きのうも申し上げたとおり、とにかく人流を徹底的に抑制していただくと、最低限5割減らすといったことを皆さん意識してくださいといったことを今述べるしかないと思っています。

兪教授: 1点補足させていただきます。予測で約5万人というのは最悪のパターンでして、起こりうる可能性の高いパターンとしては23,000人で2倍弱となります。

発表事項

新型コロナウイルス感染症陽性患者に係る新たな宿泊療養施設の設置について

 それでは、次の発表項目にうつります。新型コロナウイルス感染症陽性患者に係る新たな宿泊療養施設の設置についてです。
 現在、県では、軽症、無症状者を受け入れるための宿泊療養施設を、政令市が運営する施設を含め、9施設で、2,225室を確保しています。ご理解・ご協力をくださったホテル、近隣の住民の方々に、改めて、心から感謝申し上げます。
 宿泊療養施設については、今月上旬に1施設、設置しましたが、今月下旬には2施設、設置します。
 いずれも横浜市内で、鶴見のベストウェスタン横浜は25日から、関内の東横INN横浜スタジアム前Ⅰ、Ⅱは27日から受入れを開始します。
 今月上旬に設置した施設と同様、この2施設にも、県職員が行っている入退所管理業務や、県が別途、委託契約している施設運営に関する業務などを担っていただくことになっており、県職員のマンパワーに限りがある中、大変ありがたいお申し出であると思っています。
 今回、新たに626室を確保することができ、確保室数は、全体で2,851室になります。
 感染対策については、専門家の指導の下、しっかりと行ってまいりますので、地域の住民の皆さんには、ご理解とご協力をお願いいたします。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に付け加えることはありません。私からの発表は以上です。ご質問があればどうぞ。

質疑

国の対策について

記者: きのう、対策本部会議が開かれましたけれども、その後、総理の記者会見もありまして、改めて国の対策について、知事のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

知事: 緊急事態宣言のエリアが拡大し、そして、まん延防止等重点措置のエリアも拡大したといった中で、しかも、それが9月12日まで延長されたといったことです。そういった対策をここで取られたといったことは、基本的に評価したいというふうに思います。もうあとは、皆さんと一緒になって、この成果を上げるために、人流抑制と基本的感染防止対策の徹底といったものをしっかりやって行くと。そして、その実をあげていくと。もう、それしかないなというふうに思っています。

オリンピックの総括について

記者: オリンピック閉幕からちょっと数日経ちましたけれども、総括と言いますか、感染拡大の中での開催でしたが、どのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

知事: そうですね、われわれとしては、開催地として安全・安心な大会を実現したい、その思いでやってまいりました。振り返ってみると、ここに至るまでは長い道のりがあったわけで、せっかく東京オリンピック・パラリンピックが決まった。そのような中で、神奈川県の中でも開催する種目をいくつか確保することができた。せっかくだから、盛り上げて行こうと、ずっと努力もしてまいりました。特に、セーリングなんかは上手く実現できるために、700艇を超す船のオーナーの皆さんにご協力いただきながら、艇の移動をしたり、漁業関係者の皆さんのご理解を得るなど、さまざまなことをやってまいりました。いよいよ、さあ、といったときに、コロナ感染拡大といったことになって1年延期。そして、また艇を戻して、またさらに戻すという大変な作業もありました。しかし、最終的には無観客となりました。最後の私たちの思いは、アスリートの皆さんが、少なくともそれまでオリンピックを目指して頑張ってきて来られた、その思いが実現できる場が確保できればということを、最低限、われわれはそこを目指してまいりました。そのために、この神奈川県内で一体どれくらいの、海外から来られるオリンピック関係者の皆さんによっての感染が出る可能性があるのか、といったシミュレーション、これも行なって、組織委員会に申し出て、対策協議会を設けて、具体のシミュレーション等々やって、バブル方式を徹底するために何が必要なのかといったこともきめ細かくやってまいりました。結果として、宿泊療養施設といったものもそのために空けていたのですが、大体50人を超えるぐらいの人たちは、その宿泊療養施設といったものに入っていただくことになるのだろう、そういったことを想定しておりましたけれども、結果としては、外国から来られた大会関係者のみなさんで、感染した方は0人でありました。これは私たちとしては、これまで準備してきたことが実現できて、非常に良かったな、というふうに思っています。それとともに、このオリンピックそのものですけれども、盛り上がるために、さまざまなことを予定していたわけですけれども、それがほとんどできないという状況の中で、果たして盛り上がるのだろうかな、という心配もありました。しかし、実際にオリンピック始まってみたら、日本人選手たちの大活躍によって、一気にこのオリンピックというものが盛り上がったということになり、しかも、これを見るために皆さんがおうちにいてくださって、それをしっかり観戦する、という中で、観客として中に入らなかったですけれども、しかし、時差もない中で、自国開催、といったことを満喫でき、盛り上がった、ということは、非常に良かったな、と思っています。そのために努力された関係者の皆様に、心から敬意を表したいと思います。

ワクチン接種について

記者: ワクチンについてお伺いします。きのうの菅総理の会見の中で、国民の半数が1回目の接種を終えた、とのことなのですが、きのうの時点で、県の接種は1回目の接種は39%、2回目は29%ということで、全国平均よりは低いと思うのですが、感染対策も含めて、ワクチンはかなり重要なことだと思うのですが、そこも含めて、改めて県の所感と言いますか、今後に向けての加速化について、お伺いできればと思います。

知事: きのう菅総理の会見で、8月末に全国民の半数近く、9月末には6割近くと見通しがありましたけれども、全国トータルの数字といったものを念頭に発言されているものだと理解しております。高齢化率の低い本県のような都道府県では、これはちょっと達成は難しいのではないかと感じています。また、国は目標を10月から11月のできるだけ早い時期としておりますけれども、県や市町村も接種の促進に向け、努力はしているのですが、直近の接種実績であります、週58万回程度の接種回数を維持したとしても、12才以上の人口の概ね8割が完了できるのが、11月中と見込んでいるところであります。この目標に向けて、希望する方のすべての接種完了に向けて、引き続き市町村と一体となって、しっかりと取り組んでいきたいと、そういうふうに思っています。

飲食店に対する要請について

記者: 人流抑制と絡んでくるのですが、飲食店に対する営業時間の時短要請及び酒類の提供停止要請なのですが、知事の肌感覚でどれぐらい徹底できているとお考えでしょうか。

知事: 見て回ってもらっているのですが、9割以上はお応えいただいているなと思っています。しかし、徹底がしきれないことはもどかしいところではあります。ほとんどの皆さんが、それにご協力いただいている中で、お応えいただいていないところで、お酒の提供もされているのでしょう。そして、そこに集まられて、そこでさらに感染が拡がっているといったことになっているならば、本当に残念なことだと思わざるを得ないです。

宿泊療養施設について

記者: 宿泊療養施設の件で、また横浜とか出てきたのですけれども、この前の感染症対策本部会議で西の方の市長の方が、東の方に偏っているのではないかという話もありましたが、今後、西側の方に対する整備の方針とかそこらへんありましたらお願いします。

知事: 宿泊療養施設の選定に当たっては、患者搬送の観点から、新規感染者の発生数が多い地域、それとか、救急搬送時も考慮した地域の医療提供体制の状況を考慮しつつ、感染防止対策を確実にできる、一定規模以上のホテルとしています。そのため、宿泊療養施設は、感染者数が最も多い、横浜エリアに6施設、設置しているということになっています。宿泊療養施設を設置していない、湘南地域や県西地域については、比較的、感染者数が少ないことから、厚木にある施設で受け入れるなどによって、カバーできていると考えています。今の段階では、この厚木の施設が機能していることによって、県西部等々の状況には対応できていると思っていますが、これからの感染者の状況を見ながら、しっかり考えていきたいと思っています。

酸素投与センターについて

記者: この前の総理が全国に酸素投与センターみたいなものをつくるという話がありました。神奈川県の場合は2月に準備して、既に7日にオープンしていますが、それについて先駆的にやっていると思いますが、そこについてコメントをお願いします。

知事: まさに酸素投与センターとは、阿南統括官の発想による神奈川発のモデルであります。当初は藤沢のスポーツセンターで用意しておりましたが、そのときは使われなかったといった中で、今は横浜のホテルに動いて用意をしておりまして、今実際に使っています。ただこれは当初われわれが発表した中でもお伝えしましたが、緊急避難的と言いますか、本来ならば入院をしていただかないといけない患者さんでありますけれどその入院先がすぐに見つからないといった場合には、せめて酸素だけでも投与していただくといった、まさに災害医療の発想の中で、そこでなんとかしのいでいただくと、そういう施設であったということです。そこを医療施設代わりに使っていくという発想ではなくて、本当の一時的な急場をしのぐためのセンターというコンセプトでスタートしたわけであります。ですから、こういったコンセプトをしっかりと今後、他県でも展開されるときにはご理解いただいて、展開されていくということにするほうが良いのではないかと私としては思いますけれど、われわれが持っている酸素投与センターはそういうコンセプトだとしっかりご理解いただきたいと思います。

オリンピックとパラリンピックについて

記者: 先程、幹事社の質問にあったのですけれど、オリンピックについて、侍ジャパンとかソフトボールとか、すぐそこの横浜スタジアムで金メダルを取って盛り上がった中で、県民とかに見せてあげられなかったことについて、たぶん無念みたいなものがあるのではないかと思うのですが、そこら辺について伺いたいのと、県内ではやらないのですが、パラがこれから始まるので、それについての印象と言いますか、意気込みがありましたらお願いします。

知事: 本当にそうです。ソフトボール、日本が優勝、金メダルを取ったわけです。野球もまさに金メダルを取ったわけです。二つの、このオリンピックを通じて、最も感動的だった、そのシーンが、まさにこの横浜スタジアムで行われたわけです。われわれはその日のために横浜DeNAさんが観客席を増やしてその日に備えてきたわけでありまして、本当にお客様が入っていられれば、大変な盛り上がりになったと思わざるを得ないです。しかし、残念ながらどなたもお入れすることができなかったということで、非常にこの点は残念ではありますけれども、しかし、日本選手の活躍ぶりによって、見ていたら、お客さんがいるかどうかというのはもう、見ている方にとっては関係ないというか、私もずっと見ていましたけれども、本当に手に汗握る感動的なシーンがそこに実現できたといったこと。これは本当によかったと思います。そしてその選手の中からも感染者が出たという話もありませんので、安全安心な大会ができて、感動をしっかり届けることができた。コロナコロナでみんなが鬱屈した思いの中で、ずっといた中で、久々に歓喜といったことを経験できた、スポーツのすばらしさ、オリンピックのすばらしさを、感じることができた。それを開催地として、全世界にお届けできたといったことは誇りに思っているところであります。また、その勢いでパラリンピックでありますけど、実はオリンピックで観客が無観客かといった議論があったときに、われわれも1都3県そろって、無観客と決めたわけでありますけど、実は、正直言ってあの後、学校連携、地元の子どもたちだけには見せて差し上げてあげたかったなと、実は思ったんです。しかし、既に無観客と決めていましたから、なかなかそのオペレーションを変えることができなかったわけであります。それが今度のパラリンピック、また無観客と決まりました。これは、まあ今の感染状況から見れば、あのオリンピックを無観客にせざるを得なかったのだから、それよりも感染者が増えている今の状況の中で、ここでいきなりお客様をいれるということは無理だろうなと思いましたけど、あのときに思った、地元の子どもたちだけでも見せて差し上げられないかなといったことでありますが、これはどうも実現できるようになってきていると、これは良かったんじゃないのかなと。地元の皆さんでご希望される方ですけど、感染防止対策をしっかりやった上で、教育的な視点を込めて、見せて差し上げるといったことは非常に良かったなと個人的には思っております。ただ残念ながら神奈川県内のパラリンピックの開催はありませんので、神奈川県内の子どもたちにはそういう機会が提供できないといったことは残念ではありますけど、このパラリンピックも盛り上がって皆さんがご自宅で観て、アスリートの頑張っている姿を一生懸命応援して、盛り上がることを期待したいと思います。

宿泊療養施設について

記者: 当初、宿泊療養施設を新たに900室程度、複数のホテルでというふうにかなり前の段階でおっしゃっていたんですけど、今回で3施設目を確保したということで、当面予定はないということでよいでしょうか?

知事: そうですよね。

宿泊療養担当課長: はい、当分はそういう予定はございません。

記者: 宿泊療養施設の運営について、たくさんの部屋を確保されるというのは準備される上で良いと思いますが、直近で、きのう、おととい時点で稼働率が3割くらいにとどまっています。部屋はあるけれども、実際に人は入らない。これは県の当局の方に聞いたところ、宿泊療養施設に入ってもらうのか自宅療養にするのかという判断をするのは保健所なので、ここの業務が逼迫していると判断ができない。だから宿泊療養施設に入れる人、要するに入所待機者も出てこない、そもそも自宅になってしまう。箱を確保しても、実際に流すというか搬送調整をするというロジスティックの部分で詰まっている部分があるのかなと思うんですけど、このあたりの改善について伺えればと思います。

宿泊療養担当課長: 宿泊療養施設が逼迫したときに自宅療養が可能な方には、自宅療養ということを徹底していくことをまずやりました。それによって宿泊療養施設に入るときには、一定の制限、例えば食事、言葉、アレルギーの問題をヒアリングしなければいけないのですが、自宅療養が可能な方には自宅療養とすることで保健所業務の逼迫を避けるというようなことで対応してきております。今までなら自宅療養可能なんだけれども、宿泊療養を希望する方についても受け入れていたんですけれども、そこについては自宅療養とすることによって稼働率が下がったというふうに考えております。

記者: 因果関係を伺っているのではなく、今後、箱を確保したわけですから、一定程度、元に戻していかなければいけないと思うんですけれども、それはどうされるのですかという質問です。

政策推進担当課長: ほかの課長から補足させていただきます。

災害医療担当課長: 因果関係ということでしたけれども、今現在、保健所でそういった話を患者さんにお聞きする際に、必要な方つまりご家族の中に基礎疾患がある方や高齢の方などハイリスクの方について、必要な方については、きちっと宿泊療養のほうにご案内させていただいている状況です。確保はいたしましたが、これは今後の感染拡大に備えてということで確保しているということでございます。どちらが適正かということではなく、患者さんにとってふさわしい療養をご案内するということで考えております。また搬送調整のご指摘ございましたけれども、搬送調整に関しては民間救急を確保して宿泊療養所へ患者さんをお送りすることについては、民間救急車が足りない等の問題はございません。

記者: 質問ではないですけど、入所の基準を変えるのであれば事前に県民に言っていただかないと心配になる。これは感想です。新しく確保した宿泊療養施設2つなんですけれども、確保施設数が185と441ですけれども、実際に使える部屋はどれくらいなんでしょうか。

宿泊療養担当課長: 現在、ゾーニング中のため、確定ではございませんけれども、ベストウェスタン横浜は約150室、東横INN横浜スタジアム前Ⅰ、Ⅱは約400室を予定しております。

(以上)

本文ここまで
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