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更新日:2021年1月8日
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過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
まず、発表事項に先立って、新型コロナウイルス感染症の県内の感染状況についてコメントします。
本県では、先週の新規陽性者数が、3日連続で100人を超え、7日には過去最多の137人となりました。昨日も、130人となるなど、依然として警戒を緩められない状況が続いています。本県の入院数・宿泊療養者の推移をみると、最近、右肩上がりで増加し、病床が切迫していることがお判りいただけると思います。県では、新規陽性者数や病床のひっ迫具合などを毎日モニタリングしています。現状は、ステージⅡ「感染漸増段階」を維持していますが、ステージⅢ「感染急増段階」に至ることも懸念されるところです。
一般的に、空気が乾燥して気温が低い時期には、ウイルスが活発化すると言われており、これまでと同様の感染防止対策をとっていても、感染のリスクは高まってきます。夏場の右肩上がりの状況よりも厳しい状況になることも想定されます。
7月17日に発動した神奈川警戒アラートから約4か月が経過する中で、私たちの間にも、感染防止への意識が若干薄らいでしまっている面があるかも知れません。県では、これまで、M:適切なマスク着用、A:アルコール消毒、S:アクリル板等でしゃへい、K:距離と換気、M・A・S・K 、マスクの徹底を呼びかけてきたところです。
新型コロナウイルスが強さを増すこれからの季節に向けて、県民の皆様には、こうした基本的な感染防止対策を、気を引き締めて、これまで以上に徹底していただきたいと思います。
特に、これから寒さが増してくると、部屋を閉め切りがちになりますので、「換気」を意識していただくようお願いします。また、例年、年末にかけて、会食の機会が増えるシーズンとなりますが、大人数での会食を、なるべく避けていただくことに加え、感染拡大を防ぐマナーの一つとして、「マスク会食」を紹介したいと思います。
私自身、これまで食ベ物、飲み物を口に運ぶ時以外はマスクを常に着用する「マスク会食」を実践、推奨してまいりました。この取組みは、先日の政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の緊急提言にも盛り込まれ、尾身会長からも「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」の例として、コメントがあったものです。
そこで、このマスク会食について、分かりやすい動画を作成しましたので、ここで皆様にご覧いただきたいと思います。
なお、この動画については、本日より「かなチャンTV」で配信を開始するほか、「県庁デジタルサイネージ」や駅構内の液晶画面など、さまざまな媒体を活用し、順次、配信してまいります。
新型コロナウイルスは常に身近にあり、これをすれば絶対に感染しないと言い切れる対策はありませんが、飛沫感染を抑制する上で、「マスク会食」は、一定の効果が期待できます。楽しい仲間との会食であっても、「マスク会食」を新たなマナーとして取り組んでいただけるよう啓発してまいります。社会経済活動を少しずつ元に戻す取組みが進められています。本県では、「Go To トラベル」に加え、先週、「Go To Eatかながわ」もスタートしました。万が一、今後、新規陽性者数が爆発的に増えて、感染状況が、ステージⅢ「感染急増段階」になってしまったら、こうした取組みも、立ち止まって考え直さなければならない可能性もあります。
こうした事態にならないよう、県民の皆様が一丸となって、M・A・S・K、マスクや、「マスク会食」を実践するなど、県民の皆様には、更なる徹底用心をお願いします。
マスク会食はマスクをこうしていただいて、私は右利きでありますから、左手でマスクを外して、真っ直ぐ引っ張って、そして飲んでまた閉じていただいて、そのときにマスクの表面を触らないことが大事です。また食事するときはこうやって引っ張って開けて、食事を口に運ぶ。閉じておしゃべりをする。こうしたマスク会食を、ぜひ徹底していただきたいと思います。
それでは発表項目に入ります。「県動物愛護センターによる保護犬猫のオンライン譲渡会を開催します」についてです。
県では、センターに保護された犬や猫たちの新しい飼い主を探しています。今年の2月末までは、センターにおいて毎月1回の譲渡会を開催していましたが、3月以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、譲渡会を中止しています。
このたび、コロナ禍においても、センターに保護された犬や猫の譲渡を推進するため、オンラインによる譲渡会を開催します。開催日時は、11月29日の9時45分から17時10分までです。オンライン譲渡会では、ご自宅等からインターネットで参加できるオンライン会議システム、ZOOMを使用して、センターなどで保護している犬や猫の様子をリアルタイムで計3回紹介します。1回当たり、犬5頭程度、猫10頭程度紹介する予定です。
具体的には、犬や猫を紹介するとともに随時、画面上で質問を受け付け、センター職員が順次、口頭で答えていきます。参加者全員が、そのやり取りを見ることができます。
譲渡を希望される方は、譲渡希望の犬や猫との相性を実際に触れ合って確認してもらいますので、面接が必要となります。面接希望日や譲渡希望の犬や猫についてきめ細かくお伺いする必要があるため、翌日から、センターに予約の電話をしていただきます。センターでの面接後、実際の譲渡となります。
なお、今回のオンライン譲渡会では、センターから保護犬猫を譲り受ける前に、必ず受講していただく譲渡前講習会も、併せて、オンラインで受講いただくことができます。
オンライン譲渡会への申込期間は11月13日から11月26日までです。申込み方法は、資料記載のとおりです。
ぜひ、多くの皆様のオンライン譲渡会へのご応募をお願いします。
知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。私からは以上です。みなさんからのご質問をどうぞ。
記者: まず、最初の冒頭の新型コロナの状況なのですけれども、一部では第3波が来ているというふうに言われている中で、神奈川県、一部病床数が足りないのではないかとも言われております。その医療提供体制の現状の認識とこれからどの程度、病床をさらに増やしていくのか、このあたりのご予定というか目標について伺います。
知事: ステージⅢの基準にまではまだ行っていないという状況ではあります。しかし、先程お見せした患者の増え方ですね、ここのところ急激にポンと、さっきのグラフ出ますか。急激に、最後のところ、丸のところ、ポーンと上がっている感じがあります。ここから先、少しどうなるか分かりませんけれども、この流れで行くと、今もまだ何とか医療提供体制は支えられていますけれども、かなり、一気に切迫するといったことも考えられます。そういったあたり、しっかりと様子を見ながら、われわれは対応していきたいと思っています。
記者: そうしますと、特に目標とする、今、確か全体で2,000床の病床と宿泊療養施設として1,500くらい確保されていると思うのですが、これをさらにどれくらい上積みするかという目標は、特に今は無いのでしょうか。
知事: 今、警戒アラートではなくて、病院へのメディカルアラートを出すタイミングというのはどこかあると思います。ですから、今は、2,000床というのは、最大限確保した場合の話でありまして、今、実際に使えるのは、そこまでやっていません。だから、コロナ対応型に戻してくださいといったこと、これは、メディカルアラートと言っていますけれども、これを出して、通常の診療をかなり抑制してコロナ対応に増やしていただくというタイミングは、この先、患者が急増すればあるかもしれないといったことです。そのあたり、しっかりと見守って行きたいと思っています。
記者: 今日の発表項目の動物愛護センターの件なのですけれども、この時期に、オンラインの譲渡会を開くということは、愛護センターで保護している犬や猫が、かなり増えて中の状況が逼迫していたとか、そういう状況があるのでしょうか。
知事: 必ずしもそういうことではないです。今までは、新型コロナウイルス感染症が拡大した3月以降、譲渡会が出来ていませんけれども、ボランティア団体のご協力とか、譲渡を希望する県民の方への、個別の案内により、これまでどおり譲渡は進んでいるわけです。
ただ、コロナとの闘いがかなり長期化するという中で、いつまでもそういった形でやって行くということではなくて、少しオンラインを活用した譲渡会をやってみようということになって、今回、試しにやってみるということになります。
記者: 確認ですけれども、このオンラインでそのまま譲渡が決まるということではないということですよね。
知事: これはないです。やはり、私も譲渡会というものを実際に拝見して、県庁でもずっと譲渡会をやっていただきましたけれども、そのワンちゃんを気に入ったからって、「はい、じゃあどうぞ持って帰ってください」と、これはやらないわけです。いくらそこで気に入ったとしても、本当に飼えるかどうか、相性が本当に良いのかどうかといったことをきちっと調べた上で、そしてお譲りするという形になっていますから、オンラインで犬が、猫が気に入ったといっても、それだけでお渡しすると、実は相性が悪かったということがあると、また保護犬になる可能性だってあるわけですから、そのあたりオンラインで気に入っていただいた上で実際に触れあっていただいて、本当に飼えるかどうかといったことまで確認した上で、お譲りしていくと、この流れはしっかりと丁寧にやっていきたいと思っています。
記者: コロナの話に戻ってしまうのですが、最近感染者が増えている中で、中には旅行に行った先で感染した、もしくは感染者とともに同じ車に乗って旅行して感染したとみられる事例が県内で見られているのですけれども、Go To トラベルとか旅行も増えている中で、感染を防止しながらの旅行についてのご助言というか思いというか、ご意見を伺えればと思います。
知事: これだけ広がってくると、やはりいろいろなところの感染というのはあると思います。そのような中でGo To トラベル、Go To Eatを続けているわけでありますけれども、ただ今の段階でGo To トラベルがあったから、そのことによって感染者が急増したというような情報を私は把握しておりません。Go To Eatにしてもそうだと思います。しかしどこにウイルスがいるか分からない。でも必ずいます。こういった認識はしっかりと持ち続けていただきたいと思います。
記者: 今の質問に関連するのですけれど、3日連続で新規感染者が100人を超えている日も続いていると思うのですけれど、県内の感染が拡大している一番大きい要因というのは知事はどのようにお考えでしょうか。
知事: これは神奈川県内のことだけではないようです。全国的に感染拡大の傾向があるという感じです。そのような中で先程も申し上げましたけれども、どこか気が緩んできているところがあるのではないかと思います。私がマスク会食、マスク会食と一生懸命言っているのは、やはり皆で会食している場で感染しているというのがかなり多いのではないかと。私が見ていると皆で集まって、かなり私から見れば大胆にわーっと騒いでいるという、そういったシーンを実際に見たことがありますから、かなり緩んでいると思いました。やはりお酒が入ると気が大きくなってどうしても飛沫が飛びやすいような環境の中で会食をしてしまうといったことです。本当にやはり危ないと思います。
先程申し上げた通り、マスクをしながら会食すればその危険がかなり減らせるだろうと、これは分科会の尾身会長が、先程私がやったようなことをそのまま実践していただきました。それなりに効果があることだろうと思いましたので、こういったことをしっかりとやっていただくこと、これが大事だと改めて思います。
記者: もう一つ県が指定を行っております発熱患者を診る発熱診療等予約機関、各都道府県によっては一部公表したり非公表だったり対応が分かれている部分があると思いますけれども、改めて神奈川県として、確か以前の話では非公表ということだったと思うけれども、その理由について教えていただけますでしょうか。
知事: これは発熱された方がかかる医療機関がないといった状況をなくすということが最大の目標です。そんな中でこの指定の医療機関を、今1,500機関になっておりますけれども、より多くの医療機関に参加していただきたいというのがわれわれの主旨でありました。そんな中で、やはり名前を出さないでほしい、名前を出さないのであるならば登録したいという医療機関もあるわけです。ですから、より多くの医療機関に登録していただくために非公表としています。その代わりわれわれの所に電話なりLINEなりをしていただくと、皆様に代行して、医療機関を予約するといったことをしておりますので、そこは県民の皆様の安心安全につながるのではないのかと思っています。
記者: 3点ほどお伺いしたいのですけれども、まず1点目なのですけれど、オンラインの譲渡会の方なのですけれど、これは全国で初めてで珍しいものなのかどうなのかというのと、これは一回だけやるのか、それとも毎月今後やるのか、そこらへんについて、今後について伺えればと思います。
知事: これ、全国初めてですか。どうですか。
生活衛生課副課長: ボランティア団体で、こういうオンライン譲渡会をやっている例は多いかと思うのですけれど、われわれが把握している限りは自治体でやっている事例は確認できておりません。
知事: 後は、今後もやるかについては、来年2月から3月頃にかけて第2回のオンライン譲渡会を実施する予定にしています。来年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況、今回のオンライン譲渡会の実施結果などから判断していきたいと考えています。
記者: 次はコロナの話なのですけれど、以前第2波とか来た時に東京都とかが時短営業とか、今、今回は札幌の方ですすきのの時短営業みたいなのが始まっているのですけれど、神奈川県はそういう対応をせずに物理遮断と留意されたと思うのですが、改めて今後のコロナ対応で、時短なのかそれとも物理遮断の方が良いのか、そこらへんについて改めて伺えますか。
知事: 今の段階では時短の要請とか、営業自粛というものは考えていません。
ただ、感染の拡大の状況をしっかりと見極めていかなければいけないです。私としては、時短の要請とか自粛要請、営業自粛要請はなるべくしたくないと思っています。そんなわけでありますから、何度も言っておりますけれども、お店の方で感染防止対策をしっかりやってほしいといったことを、感染防止対策取組書をかなりやっていただいていると感じています。ただ、先程申し上げたように利用する側、お客さんの側が、やはり一人ひとり、そこで感染防止対策をしっかりやりながら会食を楽しむといったことでないと、やはりお店がいくらそういった準備をしていただいても、感染防止にはならないといったことなので、やはりマスク会食といったこと、これを一つの新しいマナーとしてしっかりと定着していってほしいと思います。
記者: 最後に今回の発表事項ではないのですけれども、きょうの午前中に千葉県の森田知事が再選しないという発表をされたと思うのですけれど、いろんな一都三県だとかそういう場でいろいろお会いする場が多かったと思うのですけれど、改めてそれについて、コメントいただけますか。
知事: 私はテレビで見て知っているだけでありますけれど、森田知事がご自分のご決断の上で、知事は3期で終えたいと判断されたということでありますから、その判断というものを受け止めたいと思います。
記者: 特に何かエピソードみたいなの、思い出はありますか。
知事: エピソードですか。特にエピソードは。森田知事とは、彼が知事になる前から良く存じてあげておりましたけれど、もともとそういう意味で親しみをもって接せられる知事さんでありましたけど、3期お勤めになって、勇退されるということでありますから、その決断といったものをしっかり受け止めさせていただきたいと思います。
記者: コロナのことについてなのですけれども、先程の知事のお言葉の中にもありましたが、Go To Eatですとか、Go To トラベルの立ち止まるタイミングとしてステージⅢになったらという話もあったのですが、ということは、ステージⅡの間はこれらEat、トラベルは立ち止まることはないという理解でよいでしょうか。
知事: Go To トラベルの方は国の政策であります。ですから国がどう判断されるかで決まってくると思います。Go To Eat の場合は神奈川県の権限でもありますから、ステージⅡにいる限りにおいてGo To Eatをどうこうするということは考えていません。
記者: ステージⅢになったら自動的に立ち止まるものでもなく、改めてそこで慎重に判断するということでよろしかったですか。
知事: そうです。感染防止ということについて、しっかりお一人おひとりがやれば、私はいろんな社会経済活動というものはやっていけると思っていますので、そこのところはだから気を緩めないでくださいということを徹底させていきたいと思います。
記者: 先日、小此木防災担当相に全国知事会の提言を提出されました。災害時の死者行方不明者の氏名公表の件ですけれども、その後の報道で小此木大臣の受け止めとして、公表主体について整理してほしいという発言があったという、知事のあの説明から大臣が慎重姿勢ではないかという報道があったのですが、知事ご自身の受け止めとしては、小此木大臣の反応はいかがだったでしょうか。
知事: 全国知事会の要望に対して、大臣からは、氏名等の公表の主体について市町村や政令市や警察等と情報を共有して整理してほしいとのお話がありました。私自身、法律に公表の権限を位置付ける上では、必要なことだと認識していますので、今後全国市長会、町村会、指定都市市長会、警察等と調整を進めていきたいと考えているところでありまして、特に大臣の発言の中で慎重であるといったことを受け止めたわけではありません。
記者: 知事会の方で勧めるガイドラインの策定なのですけれども、スケジュールは決まっているところはありますか。
知事: なるべく早くやっていきたいと思っています。骨格というものはこの間お示ししましたので、そういったものベースとしてしっかり肉付けしていきたいと思っています。
記者: コロナの関係で、先週末に県内で過去最多を記録して全国的にもそういう傾向で、各県でもきのうも対策本部会議を各県で開いているところが多いのですけれども、春に比べて対策本部会議を開く頻度が低くなっている、先程、気が緩んでいるというような話がありましたけれども、行政の方も何故対策本部会議を開いていないのでしょうか。
知事: これは新型コロナウイルスとの闘いをずっと振り返ってみますと、当初は未知のウイルスとの闘いでした。これはどういったものなのか、どう向き合えばいいのか、なかなか分からなかったところが沢山ありました。
しかし、われわれずっと闘ってきている中で、新型コロナウイルスとはどういうものか、どうやって向き合っていけばいいのかといったことがかなり分かってまいりました。ですから、そういった意味でやれることをどんどん、どんどんしっかりやってきました。当初は分からないから、さあどうしよう、どうしようといったことで相談して、そして国も同じようなことがありました。国も次々、次々じゃあどうしよう、どうしよう、われわれもそれに合わせてどうしよう、どうしようとやってきた。だから、頻繁にその会議が行われたということがあると思うのですけれども、今になってくるとそうではなくなってきていたことがあるので、これまでやってきたことをしっかりと前に進めていくことが大事だと。
例えば感染防止対策取組書をやるのだといった場合に、これをもっともっと普及させていこうではないかとか、それからLINEのパーソナルサポートとかLINEお知らせシステムとか、こういったものを完備したのならこれをどんどん、どんどん、もっと普及させていこうではないか。一つのやることが決まって、それを前に進めることが一番だと考えていましたので、特に対策本部会議がなかったといったことであります。ただ、ここに来てまた新たな患者急増ということになってきていますので、様子を見ながら、これは適宜適切な形で開いていきたいと思っています。
記者: 直近では開く予定は今のところないということですか。
知事: いえ、開くことになると思います。
記者: 動物愛護センターの件で、まず動物の保護自体は足元で増えているのでしょうか。
知事: どうですか。
生活衛生課副課長: 手元に数字がないのですけれども、動物の保護については、これについては従来と変わりなくやっているという状況でございます。
記者: 春先にかなりペットショップが人気になって自宅で、お籠りなどでペットを飼いたいみたいな方が増えて、それで在宅勤務が終わって手離すような方が増えているというような話も聞くのですが、そのあたり知事はどうお考えになりますでしょうか。
知事: その事実を知らないので、そういった事実があるのだったらば、真剣に考えなければいけないです。
記者: 横浜スタジアムの技術実証に関してですが、現在その後いろいろ分析が進んでいるかと思いますが、改めて現状についてお伺いできますでしょうか。
知事: これは現在速報の暫定版の報告がなされたところであります。検証結果としまして、まず、球場への入退場時には大きな滞留は発生しませんでした。また試合終了前後のJR関内駅の混雑状況、これは3日間を通して問題なかったということです。これは警察や公共交通機関との連携が機能したものと受け止めています。次にCO2濃度の計測の結果、空気の滞留があったのは、一部トイレのみで、時間も限定的でありました。マスクの着用率は、観客数が増えるにつれて上昇する傾向が見られました。また、試合展開によって、着用率が変わるということはありませんでした。
次に観客の行動についてです。来場者が観戦ルールを理解した上で、自主的に感染防止対策を行って参加する傾向を確認できました。また、COCOAを含む接触確認アプリの登録率については、飲食券やポストカードなどのインセンティブの効果があり、かつ日ごとに積みあがる傾向が見られました。さらに技術の観点は、マスクの着用率について、タオルや帽子による判断精度の低下がありましたが、ほぼ全ての観客がマスクを着用していることを確認できました。LINE Beaconについては、技術実証専用のLINEアカウントの登録率が想定よりも低く、実装に向けては、インストールの協力について周知の仕方を改善する必要があります。
全般を通して、分析中の部分がありますけれど、感染リスクに対して、さまざまな工夫が可能であり、横浜スタジアムでは、86%の観客を入れて技術実証を行いましたが、現在の人数制限を超える状況でも、50%と同等の感染予防環境の実現は可能ではないかと考えています。なお、最終的に共同提案者と連名で国に報告を行う予定でありまして、公表については、協力企業との共同の記者レクの場を最終報告時に作れるように、関係各社と検討をしているところです。詳細が決まり次第、改めてご連絡させていただきます。
記者: 改めて確認なのですけれど、目的としては密を避けるとか、観客の行動という部分での効果があるかないか判断されるということで、感染のリスクという部分は具体的な数字がでてくるものではないと私は思っているのですけれど、これに関しては感染するかしないというリスクというのは数字が出てくるのでしょうか。
知事: ですから、密になるかならないかというのがひとつのポイントだったわけです。あれだけ沢山の人を密にならないでマネジメントできるかということが一番大きなポイントでした。それが基本的にできていたといったこと、それが報告として上がってきたと、詳細な報告ではないですけれど、中間的な報告として、そういったものが上がってきたということであります。もう2週間近く経つわけですけれど、そこでクラスターが起きた等々の情報はありあせん。
記者: 最後に、こういう状況の中で、実際拡大、上限の緩和を求めてきた中ですけれども、今この状況であって、やはり感染拡大が見え始めてきたと。この辺りと実証の方法、結果というのはいかがお考えでしょうか。
知事: 今、感染拡大が増えている中できょうの分科会でもイベントの観客動員の緩和は先送りされているということになっています。それはそれとして政府の判断として、分科会の判断としてやむを得ないと思っています。それはそれとしながら、われわれ技術実証をやったというのはオリンピックに向けてどういったことが課題になるかといったことをまさに実証してくるといったプロセスでありますから、これがお互いに直接つながったものではないと考えています。
記者: 関連ですが、先程、2週間近く技術実証から経っているけれどもクラスターの発生の情報はないとのご説明がございましたけれども、野球を観戦された方がコロナに感染したという事例は報告されているのでしょうか。
知事: それは私の耳には入っていません。保健所の方がそういったフォローをしていった場合には、そういったことの情報が入ってくると思いますけれども、そういった事実は今のところありません。
記者: 技術実証の件ですが、オリンピックに向けてということだと思うのですけれども、観客の想定として日本人以外、日本人だけが観に来るわけでは本番はございません。外国人が来る、そして言葉の問題がある。LINEに皆登録しているわけではないでしょう。言うことを聞かない人もやはりいると思われます。マスクをしろと言ってもしない、フーリガンみたいな人もいるわけですから、来年のプロ野球の開催に向けた技術実証になるのかもしれませんが、そういういろんな国の人が観に来る、そして球場、終わった後に中華街とか、まさにみなとみらいに行ったりするというようなエリアを広げて検証する必要があると私は思うのですけれども、知事はどのようにお考えでしょうか。
知事: 今回は第一歩だと考えています。そしてこれを踏まえた上で次なるステップに行くということです。今、ご指摘されたようなさまざまな新たな課題といったもの、これも分科会と一緒になって考えていきながら、やはりオリンピックを成功に導くためには歩んでいかなければいけない道がまだまだあると思っています。
記者: IOCのバッハ会長は、満席での開催は無理じゃないかというような発言をしておられるようです。来週来日されるようですが、いろんなケースが考えられると思うのですけれども、今回の検証結果を踏まえて判断していくこと、その材料になるとお考えでしょうか。
知事: 最終的なご判断はオリンピック組織委員会とかがなされることだと思いますけれども、われわれは開催自治体としてできることを追求していくという姿勢は変わりありません。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。