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更新日:2021年1月8日
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過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
本日の発表事項は、神奈川県、県立病院機構、湘南鎌倉総合病院の三者が連携し、「精神科コロナ重点医療機関」を設置するということについてです。
現在、県では、県内の新型コロナウイルスの感染患者数が1,000人を超え、未だ収束の見込みが見えない中、地域との連携・協力のもと、医療崩壊を防ぐための現場起点の医療体制「神奈川モデル・ハイブリッド版」の整備を進めています。
こうした中、この神奈川モデルをさらに進めるため、このたび、一般の医療機関では対応が難しい、精神疾患の症状が重く、かつ新型コロナウイルスに感染した方に対して適切な医療を提供するための先駆的な取組として、地方独立行政法人神奈川県立病院機構、湘南鎌倉総合病院と連携し、精神科領域、感染症領域それぞれの強みを生かした、「精神科コロナ重点医療機関」を設置することとしました。
それでは解説をしたいと思います。これがいわゆる「神奈川モデル」であります。重症、中等症、軽症、無症状、これに分けて対応するというモデルです。しかし、これが精神科領域だと少し複雑になってきます。これはコロナの重篤度、これが軽症、中等症、重症といったことだけではなく、精神疾患の重篤度といったものが加味されてまいります。精神疾患も重症から軽症、さまざまな症状の方がいらっしゃいます。これが複合されてまいります。
そうすると例えば、新型コロナ感染症に精神疾患として軽度の方がかかられた場合、精神科の単科病院で対応可能なのですが、しかし、精神疾患が重症になってこられると、コロナとしては軽症であったとしても、この方をどうするのかといったことは、なかなか、通常できないこともあります。そして、中等症の方で精神疾患の重症度が高い方は、また対応が非常に難しくなってきます。重症になられると、これはもう高度な専門医療でありますから、精神疾患の有無はあまり関係なくなってきますが、今までは中等症の皆さんを重点的に集める重点医療機関といってきましたけれど、精神疾患においては、新型コロナウイルス感染症では軽症であっても精神疾患としては重症の方も含めて対応しないといけない。精神科医療における新しい神奈川モデルの重点医療機関は、この色がついている部分です。これが、精神疾患における新たな重点医療機関とさせていただきたいと思っています。そして、この部分を湘南鎌倉総合病院と県立の精神医療センターが連携して行う、こういったこととご理解いただきたいと思います。
先日、厚木市の精神科病院である相州病院で入院患者が新型コロナウイルスに感染した事案の際も、この病院は精神単科の病院であり感染症の治療のためには他の病院への転院が必要でしたが、先程、申し上げた理由により、転院先の確保が非常に難航したと伺っています。
そこで県では、この重い精神疾患をお持ちの方の場合は、コロナが軽症から中等症まで、精神疾患の治療と並行して適切にコロナ感染症の治療に対応できる医療機関が必要と考え、この「精神科コロナ重点医療機関」の設置の調整を急ピッチで進めてきたものです。
精神科コロナ重点医療機関として認定する医療施設は、資料に記載のとおり、県立精神医療センター、そして、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき県が現在、鎌倉市内に建設中の、臨時の医療施設、180床の一部を活用します。
具体的な機能ですが、この2つの医療施設が、互いの強みを生かして緊密に連携するとともに、それぞれ一部の病棟を活用し、精神疾患の症状が重く、かつ新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れます。
県立精神医療センターでは、精神疾患に対する総合的な治療を行うとともに、湘南鎌倉総合病院が連携機関として参画し、内科専門医のサポートにより、新型コロナウイルス感染症の治療を行います。
また、県が設置する臨時の医療施設では、湘南鎌倉総合病院の内科専門医等が新型コロナウイルス感染症の治療を行うとともに、県立精神医療センターも参画して精神科専門医や精神科看護師を派遣し、精神疾患の治療を並行して行います。
なお、受入開始予定時期ですが、県立精神医療センターでは、5月中旬の患者受入を、県が設置する臨時医療施設では、対応する病棟の建設工事完了後の令和2年5月下旬の患者受け入れを目指します。
県では、今後も、関係機関や市町村と連携し、この新型コロナウイルス感染症に適切に対応できる医療提供体制「神奈川モデル」の構築、充実に向け、引き続き全力で取り組んでまいります。
続きまして、このたび、神奈川モデルの有効性を検証した論文が発表されましたので、ご紹介させていただきます。お手元に配布した資料のうち、左上に「症例」と記載されている資料をご覧ください。
論文は、藤沢市民病院を中心としたメンバーにより執筆され、日本感染症学会のホームページに掲載されております。
内容としては、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に始まる患者の受入と診療の結果、神奈川モデルで示した、重症、中等症、軽症という重症度分類は、臨床経過を踏まえると妥当な分類であったとするものです。神奈川県では、今後も、「ハイブリッド版・神奈川モデル」により、県民の皆様の命を守ってまいります。
次に、資料はありませんが、休業要請に応じていないパチンコ店への対応についてです。先月28日、県の休業要請に応じていただけず、営業を続けているパチンコ店、6店に対して、特措法第45条第2項に基づく要請を行い、その店名などをホームページで公表しました。
公表後に、4店が休業要請に応じていただきましたので、現時点で休業が確認されていないパチンコ店は2店となっています。
この間、県では職員が現地を訪問し、店に休業要請に応じていただくようお願いしてきましたが、その結果、本日の18時から休業するとした店が1店ありました。
残りの1店については、未だに休業要請に応じるという考えはなく、また、職員から受けた報告では、店内は密集し、換気も良くなく、密接度合も著しく、感染防止に向けた配慮もなされていないということであります。
こうした状況から、専門家からも感染リスクが高く、クラスターがいつ起きてもおかしくないとの意見をいただきましたので、この1店について、本日中に特措法第45条第3項に基づく「指示」を行うことにいたしました。
次も、資料はありませんが、内定取消者等緊急雇用の開始について、一言コメントいたします。
新型コロナウィルスによる経済情勢の悪化に伴い、就職の内定を取り消された方や、職を失った方を、県の非常勤職員として雇用するため、4月16日から募集を開始し、順次、面接を行ってきましたが、本日5月1日付けで、64名の方々を採用することになりました。
64名の内訳ですが、面接などで把握した情報では、内定取消が16名、解雇が15名、廃業が1名、雇い止めが11名、その他が21名となっています。
この中には、地方の大学を卒業し、就職のために神奈川県内に引っ越した直後に内定取消となった方、ワーキングホリデーのビザを取り、海外で働きながら留学しようとした矢先に、渡航ができなくなった方、派遣先のシフトが減らされて収入が激減して、生活が苦しいといった方、フリーランスの調査員をしていたが、受注が無くなった方、など、さまざまな方がいらっしゃることが分かり、新型コロナウイルスが広範囲に影響を与えていることを実感しました。
今回、126ポストを募集し、64名の雇用を決定しましたが、応募が無かったポストなどについては、募集期間・募集方法などを再検討し、近々、再募集を行う予定ですが、決定次第、改めてお知らせしたいと思います。
記者:まず、精神科コロナ重点医療機関についてお話を聞かせてください。県では、神奈川モデル・ハイブリッド版の整備を進めているということで、これまでもいろいろな医療機関の整備を進めてきましたけれども、改めて今回、精神科コロナ重点医療機関を加えて設置される意義というものを、知事のお考えを教えてください。
知事:神奈川モデルを進めてまいりましたけれども、そのなかで、さまざまな現実と向き合ってくるなかで、いろいろなきめ細かく対応していかなければいけないことを痛切に感じていたわけであります。先程もお示ししたように、コロナだけではなくて、特に精神科の方は、非常に対応が難しい。われわれは相州病院の件で、まさにそういった問題に直面したわけでありますけれども、コロナの軽症、中等症、重症の対応だけでは、なかなか医療機関の現場が対応できない。そういったものに対応する、この仕組みといったものも作っていかなければいけないなかで、県立精神医療センターと湘南鎌倉総合病院とが連携してそういう問題に取り組もうという体制が出来上がったといったことであります。これは全国で初めての取組みだと思いますけれども、こういったことからさまざまな形の皆様のニーズに応えるように、この神奈川モデルをこれからも進化させていきたいと思っております。
記者:知事の精神科コロナ重点医療機関を設置するに当たって、厚木市の相州病院の件が影響しているとお話がありましたけれども、感染の発表の時点では、受け入れ先が決まっていないということだと思ったのですが、今時点では相州病院の陽性の患者さん、どのような形で医療機関にいらっしゃるのか教えてください。
精神保健医療担当課長:措置患者の方につきましては、もう、転院をしております。それから、それ以外の入院の方につきましても、お二人、既に転院をしております。病院名につきましては伏せさせていただきます。
記者:今回の精神科コロナ重点医療機関の病床数、受け入れ人数はどのくらいなのでしょうか。
知事:これは目標ですけれども、まずはおよそ100床程度、これを目指していきたいと考えております。本日この重点医療機関を設置しましたので、今後、精神科領域と感染症領域との具体的な連携や人員体制の整備を早急に進めまして、両施設、まずは数床程度から始めて、順次拡大していきたいと考えております。
記者:パチンコ店の指示の件ですが、全国初めてのことだと思いますが、実際には強制力はないと思うのですけれど、知事は実効性についてどのように考えていらっしゃいますか。
知事:きょう、これから実際の指示といったことを伝達にまいります。そのことによってどういう対応をされるか、それを見極める必要があると思います。ただ、先程申し上げましたように、今そのパチンコ店がどういう状況になっているかというと、クラスターが起きる可能性がある、非常に危険な状態にあるといったこと、そういった事実をパチンコをやっていらっしゃる皆さんにも、理解していただくということが大事だと思います。要請ではなく指示に至ったことの重みを皆さんにご理解いただけるよう努力したいと思っています。
記者:安倍総理がきのう、緊急事態宣言の延長を表明しました。今後はいつまで期間が延長するのかというのが、一つの焦点だと思います。知事としては、いつ頃まで期間を延長した方がいいのか、そのあたりのお考えがありますでしょうか。
知事:これは国の方でお決めになることだと思います。それは私の感覚ではよく分かりませんけれども、例えば先日、申し上げましたけれども、学校で言いますと大体5月いっぱいくらいはなかなか開くというのは難しいのではないでしょうかと申し上げましたけれども、それぐらいが一つのめどだと思います。
記者:ご説明あった部分で、重ねて申し訳ないのですが、精神科の方の感染した方を病院で看る難しさというのが、どういうところにあるのかもう少し噛み砕いてご説明いただけますか。
知事:精神科の重症の方は、さまざまな対応があると思いますけれども、精神科のプロでなければ対応できないような患者さんもたくさんいらっしゃるわけです。その方はコロナになった瞬間に精神科から離れて、一般の病院、感染症のプロの所へ行くわけです。感染症のプロの方は重篤な精神疾患の方に対応したことはないので、なかなかそれができないといった問題がある。だからそれを上手くお互いがクロスすることによって対応していかなければいけないということです。
記者:もう一点、今回、全国で初めてのことなのですけれども、例えば県外で感染された方が出た場合に、その方も受け入れるということも今の時点で考えていらっしゃるのでしょうか。
知事:基本的には県民のためにわれわれは整備しているわけです。こういったことは初めての経験でもありますから、先程申し上げたようにまずは数床程度から始まって、だんだん拡大していこうということでありますから、県外からどーっといきなり来られてもなかなか対応できないのではないかと思っています。ですから、まずは県民の皆さんということです。ただ、病床がもっと確保されていった場合にはいろんな対応が当然あると思います。
記者:重点医療機関の定義なのですけれど、今まで重点医療機関というのは、合併症がない方を重点医療機関で受け入れて、合併症がある方は協力医療機関でという話だったと思うのですけれど、今回、重点医療機関としながら、合併症の方を受け入れるという形になると思うのですが、このへんは進化する中でこういう形になったという理解でよろしいでしょうか。
知事:合併症というのと少し違うのではないでしょうか。例えば糖尿病を持っていらっしゃるとか何とかというのと、コロナとまた違った感じだと思います。ですから、精神科における新たなモデルは特別につくる必要があると思います。
記者:先程触れられたのですけれど、改めて大和市の病院におけるクラスターになられたということだったのですけれど、実際に感染された方の今現在の人数をもう一度確認させてください。
知事:相州病院ですか。
記者:はい。
精神保健医療担当課長:後程確認させていただきます。
記者:この前こういう問題が起きた時に知事が言われた障がい施設だとか介護施設だとか在宅の方の対応も考えなければいけないという話だったのですけれど、ここについて、今後どうしていくのかお答えいただきたいと思います。
知事:それは今まさに検討中です。一つ一つの事態にどう対応していくのが一番良いのか、これはやはり神奈川モデルをつくっていく中で、例えば感染症の専門家だけではなくて、呼吸器系の専門家の目もあって、救急医療の専門家の目もあって、それをクロスさせていくことが一つ重要な要素だったわけです。それにプラス今回は精神科といったものと合わせた時にどうなるかという一つのモデルをお示ししたわけでありますけれども、今後の大きな課題としては、病気でもいろんな病気が他にもありますから。それとか例えば障がいを持たれた方、それをどういうふうに組み合わせていくか。さまざまな課題があると思います。それは、さまざまに、われわれは先駆的にモデルを発信していきたいと考えておりまして、今、検討している最中です。
記者:確認ですけれど、救急等、感染症とか3つの分野で組み合わせたモデルをつくっていると、進捗状況がまだ検討中の段階という理解でよろしいでしょうか。
知事:いえ、これは神奈川モデルがまさにそうなのです。この間、私も重点医療機関に視察に行きましたけれど、まさに現場でそれぞれの専門家がノウハウを持ち寄って対応されていたことがありました。
記者:パチンコ店の件ですけれど、休業を指示する店名は言えるのでしょうか。
知事:これは指示をした段階で発表したいと思います。
記者:関連なのですが、休業要請に応じていないパチンコ店は、県に対して営業を続けている理由についてどのように説明しているのでしょうか。
知事:要するに経営が苦しいといったことです。やめてしまったならば、収入が入らなくなるから、非常に経営が苦しくなる、そういったことを理由にされています。しかし、それはどこも同じことなのです。今、休業要請しているところは、皆そういう思いでありながら、皆、必死になってこらえて頑張ってくださっているわけです。そのことをぜひご理解いただきたいと思っています。
記者:休業指示を兵庫県のほうで出すかどうか調整していると伺っているのですが、神奈川県として他県で指示を出した都道府県はないというふうに理解しているということでよろしいでしょうか。
知事:他の都道府県のことは私あまり考えていませんでした。兵庫県でそういう動きがあるというのは聞きましたが、指示を出されたのか出されていないのか、現時点で把握はしていません。別に、他の都道府県の動きを見ながら対応しているわけではなく、われわれはしっかりと休業要請に応じてくださいと段階を踏んでやってきたわけですけれど、さらに専門家のご意見も伺いならがやってきた中で、これは法律に基づいた形での指示の段階にいかなければいけないと判断した次第です。
記者:同じくパチンコ店なのですが、知事、冒頭で当該パチンコ店は休業要請に応じる考えが全くないというふうにおっしゃっていましたけど、それは今回の要請に従わなければ指示をしますよというところまで、話した上で応じる考えがないと店側は言っているのでしょうか。
知事:そういうことです。われわれ、きちんと説明しに行っているわけですけれど、なかなか聞いてくださらないという状況が続いているわけです。
記者:指示をする時間の予定と、指示というのは実際現地に行くのか、どういう形で行われる予定でしょうか。
知事:これは現地にまいります。きょうの午後にもまいります。あと、時間は後で皆さんにご提示いたします。
記者:病院の件で、戻りますけれども、確認ですが、相州病院の患者さんで転院先が見つからない方はいらっしゃらないけれども、今後、同じような事態が発生することを想定してつくるという理解でよろしいでしょうか。
知事:そうです。われわれ、相州病院の時にそういった問題に直面したわけです。確かにそうだと。コロナの対応策は一生懸命考えてきましたけれども、コロナの軸だけでは考えられない例もあるということで、ではどうすればよいかといったことをずっと検討してきた中できょう発表する形になったとご理解いただきたいと思います。
記者:細かい点なのですけれども、県が設置する臨時医療施設、住所、鎌倉市植木字峯ノ下となっていますがアイパークのあそこでよろしいのですよね。
知事:前に発表させていただきましたけれども、武田のそばのところです。あそこにプレハブで、仮設の重点医療機関をつくるといったことで進めて、既に工事が始まっています。あそこの中の一角です。
記者:一角というのはひとつ、部屋をつくるようなイメージ。
知事:あれはプレハブですから、それをいくつか作っていくのです。その中のものを使うということです。
記者:関連して、精神科のコロナ重点医療機関なのですけれども、先程の図の中でコロナの重症患者の方と精神科の重症患者の方は全て高度医療機関に搬送されるということなのですが、高度医療機関の精神科の重症患者は診れる前提になっているということなのでしょうか。
知事:高度な医療機関というと、エクモを使ったりですとか、人口呼吸器を使ったり、かなり重症な方です。その場合には、精神科がどうだということよりもそういうふうに対応すると普段からなっていますから。そこに入られるという形です。
記者:でも、精神疾患の重症の方でも対応できるというのはそもそも備わっているということ。
知事:そうお考えいただきたいと思います。
記者:コロナの精神科の方ですけれども、目標は100床程度というお話がありました。これのまず、めど、いつまでに100床程度に拡大するのかということと、もう一つは、100床程度の規模というのはどういったところで100床程度と設定されたのか、理由を教えてください。もう一つは、確認なのですけれども、相州病院の方々はもう転院されたというお話がありましたけれども、新たにこちらを立ち上げたときに、ここの重点医療機関にまた転院する予定があるのかどうか、その三点をお伺いします。
知事:100床をいつまでかということでありますけれども、それは様子を見ながらわれわれはしっかりやっていかなければいけないと思っております。まずは県立精神医療センターと、それと湘南鎌倉病院で始めましたけれども、こういった一つの流れが出来上がった中で、これをどうやって広げていくかというのは次なる課題だと思いますので、今この時点でいつまでに100床確保しますということは申し上げられませんが、これはスタートをきちっとやっていかないと、もちろんつながりませんから、ある程度慎重にきちっとやっていきたいと思っています。100床の根拠と言われると、それはなかなか難しいです。大体の感覚で、これくらいかなと、非常に大掴みではありますけれど、それくらいをまずは目指していこうということです。それと相州病院の人たちがここに来るかということですが、これはどうですか。
精神保健医療担当課長:先程の質問と併せてお答えします。現在、相州病院では、入院患者さんで、コロナの患者さんは5名でいらっしゃいます。医療従事者の方は2名、他の病院に転院された方が4名でございまして、今入院されている患者5名の方は、転院が必要か確認しておりますけど、今のところ必要ないとのことです。また、症状が悪化等し転院を希望された場合は、こちらで調整させていただきます。
記者:今の関係で入院されている5名のうち、中等症で重症に当てはまる方は何人いるのでしょうか。
精神保健医療担当課長:今、私共で把握しておりますのは、軽症ということで聞いており、中等症ということは聞いておりません。
記者:パチンコ店の指示の関係で、制度について不勉強で申し訳ないですが、指示をする時は、予告をしないといけないものなのですか。いきなり指示ということはあるのですか。
知事:われわれの目的は、休業要請に応じていただくことといったことです。ですから、法律に基づいて、要請ということをやってまいりました。応じてくださらないと、指示にいきますといったことを言いながらやってきたわけです。そういうことを言ってはいけないという規定はどこにもありませんから、休業要請に応じていただくための段階を踏んできたということです。
記者:指示してから発表という形でもいいかと思うのですが、こうして記者会見して、指示を予告する意味はどうお考えでしょうか。
知事:まだこの時間でも間に合うかもしれないという思いはあります。指示というのは、今この段階で指示しているのではなくて、指示しますよ、これから持っていきますよと言っているわけでありますから、分かりましたと、休業に応じますと言って下さればそれでいいということです。
記者:パチンコ店ですが、2店のうち1店は、きょうの18時までに休業する残りの1店ということですので、指示に行くのは、18時以降ということでしょうか。
知事:いえ、そのようなことはないです。
記者:その前かもしれない。
知事:はい。
記者:コロナの精神科病床で、仮設のところにつくるというのはどういうイメージのものをつくるのでしょうか。つまり、相州病院のときに問題になったのは、ホテルに入れようと思っても、部屋に物があったりする。それで自傷行為、他害行為をする。だから何も物を置けないし、さらに医療従事者の人がかなり密接に体をおさえたりということで、かなりのスタッフへの感染リスクがあるということで、100床つくるのは大変なことになると思うのですが、どういう病床をイメージされているのでしょうか。
知事:これは先程申し上げましたように、仮設の病床、病棟というのはコンテナ形式でありますから、それをひとつひとつつくっていきます。180床ですから、ひとつはたぶん36床です。それが今、建設が始まっているところです。全部完成しているわけではないです。ですから、こういうふうな精神科のみなさんにも対応できるような形で、今から対応できる、つくれるということです。全部完成した上で、さあどうするかではなくて、今から精神科が対応できるような形で部屋をつくっていくということです。
記者:物がないとか、窓がないとか、その36についてはそういうふうにつくりたいという、それが5月下旬に間に合えばというそういう感じでしょうか。
知事:具体の仕様については私は少し今は把握していませんけれども、それはまさに精神医療センターのみなさんはご専門でありますから、皆さんとともにどういうふうな病棟、病床にしていけばいいかといったことはしっかり連携しながらつくっていきたいと思います。
記者:施設をつくるにあたって、医師の方はどちらか兼務されるということになるのですか。
知事:これはまさに精神科領域の先生と感染症領域の先生が、まさに一体となって動くと。その母体はそれぞれ県の県立精神医療センターと湘南鎌倉病院といった形で連携していくと、そういうふうにお考えいただきたいと思います。
記者:常時ずっといるということではないのですか。
知事:それは常時です。これは医療機関ですから、常時医療スタッフがいます。医師もナースもいます。
記者:医師が足りなくなるということにはならないのですか。
知事:そのあたりは連携してやっていきますから、足りなくならないようにしていきたいと思っています。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。