20 保健・衛生 238 概況 239 主要死因別死亡者数 240 生活習慣病による死亡者数 241 感染症・結核患者数 242 年齢階級別死因の順位 243 病院・診療所・薬局数 244 医療関係者数 245 許可を要する食品関係営業施設数 246 各種施設数 247 体力・運動能力 248 児童・生徒の発育状況 249 献血人数と供給数 238 概      況 1 衛生の主要指標 (1) 平均寿命 平成21年の本県の平均寿命は、県独自で計算した値によると、男80.46年、女86.97年で前 年と比べて、男は0.43年、女は0.41年上回った。 (2) 出 生 数 平成21年中の本県の出生数は、7万8,057人(男3万9,920人、女3万8,137人)で前年と 比べて1,122人減少し、出生率(人口千対)は8.7で前年より0.1ポイント下回っている。 また、本県の合計特殊出生率は1.28で、前年より0.01ポイント上昇している。 (注) 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が仮に その年次の年齢別出生率で一生の間に生むとした時の子どもの数である。 (3) 死因別死亡数 平成21年中の本県の死亡総数は6万3,745人で前年と比べて26人減少したが、死亡率(人口千対)は7.1 で前年と同じであった。 死因別順位の第1位は「悪性新生物」で2万550人、第2位は「心疾患」で9,629人、第3位は「脳血管疾 患」で6,601人であった。この3大死因で総死亡数の57.7%を占めている。 死亡率(人口10万対)を死因別にみてみると、「悪性新生物」については、昭和40年には85.2であったが、 昭和53年に「脳血管疾患」を抜いて死因第1位となり、その後も毎年上昇を続け,平成20年には229.7と なったが、平成21年は228.2と1.5ポイント減少したが、減少は31年振りであった。 「心疾患」については、平成7年から11年には「脳血管疾患」に次いで第3位となったが、平成12年に は83.8で再び第2位になり、平成20年は107.7だったが、平成21年は106.9で0.8ポイント減少した。 「脳血管疾患」については、昭和40年には122.1で死因第1位であったが、毎年減少し、平成7年から11 年までは微増傾向にあったものの、平成12年以降は第3位となっている。 年齢(5歳階級)別死因の各々の第1位は、0〜4歳では「先天奇形等」、5歳〜9歳では「不 慮の事故」、10歳〜14歳では「悪性新生物」、15〜19歳では「不慮の事故」、20〜39歳では「自殺」、 85歳以上では「心疾患」であった。「悪性新生物」による死亡は、40〜84歳で顕著にみられる。 さらに、「悪性新生物」を部位別にみると、第1位は「気管・気管支及び肺(18.8%)」、 第2位は「胃(14.8%)」、第3位は「結腸(8.7%)」となっている。 (4) 自然増加数 出生数と死亡数の差である自然増加数は、1万4,312人で、前年と比べると1,096人減少した。 自然増加率(人口千対)も1.6で前年より0.1ポイント減少した。 (5) 死 産 数 平成21年中の死産数は1,758胎で、前年と比べると62胎増加し、死産率(出産千対=死産 数/(出生数+死産数))は22.0で前年より1.0ポイント増加した。内訳をみると、自然死産 率は12.0(956胎)、人工死産率は10.0(802胎)となっており、前年と比べて、自然死産率 は1.2ポイント増加、人工死産率は0.2ポイント減少した。全国的にみると、神奈川県の死産 率は低く、平成21年は低率第7位であった。 (6) 婚 姻 数 平成21年中の婚姻数は5万4,983件で前年に比べると1,839件減少し、婚姻率(人口千対) は6.1で、前年より0.2ポイント減少した。全国的にみると婚姻率は高く、平成21年は高率第 4位であった。 (7) 離 婚 数 平成21年中の離婚数は1万7,763件で前年と比べると464件減少した。離婚率(人口千対) は2.0で、前年と同ポイントであった。 2 保健医療施設 平成20年10月1日現在の本県の医療施設数は、11,418施設で、前年と比べて27施設の減少 となった。 施設の種類別にみると、病院は348施設で前年と同じであった。一般診療所は6,277施設で 43施設減少し、歯科診療所は4,793施設で16施設増加した。また、一般診療所のうち、無床 診療所は5,914施設(94.2%)で26施設増加したが、有床診療所363施設(5.8%)で69施設 減少した。 施設数を人口10万人あたりでみると、病院は3.9で前年と同ポイントであった。一般診療 所は70.1で0.9ポイント減少し、歯科診療所は53.5で0.2ポイント減少した。地域別にみると、 病院は、県西が6.4で最も高く、川崎北部が2.4で最も低い。一般診療所は、横浜南部が83.6 で最も高く、相模原が54.6で最も低い。歯科診療所は、横須賀・三浦が61.2で最も高く、川 崎北部が42.1で最も低い。 病床数については、総数は7万7,644床で前年より392減少した。施設の種類別にみると、 病院が7万4,206床で142床増加し、一般診療所が3,436床で534床減少した。歯科診療所が2 床で前年と同じであった。人口10万対病床数を施設の種類別にみると、病院は828.5床、一 般診療所が38.4床であった。 一方、地域における保健活動の拠点である保健所・市町村保健センターについてみてみる と、平成22年4月1日現在、政令・中核市には、横浜市1保健所・18福祉保健センター、川 崎市7保健所、相模原市1保健所・5保健センター、横須賀市1保健所・4保健センターが、 県域には県の9保健福祉事務所と藤沢市1保健所・2保健センターが、同じく県域に市町村 保健センターが11市13町1村に25か所設置されている。 3 保健医療従事者 (1) 医師、歯科医師、薬剤師 平成20年の医師・歯科医師・薬剤師調査(届出による)の結果、神奈川県の登録医師数は 1万6,792人で前回の平成18年調査に比べ1,049人増加、歯科医師数は6,869人で111人増加、 薬剤師は1万7,650人で1,143人増加している。 人口10万対では、医師が187.5人、歯科医師が76.7人、薬剤師が197.1人であった。更に地 域別でみると、医師については横浜南部が242.5人で最も多く、県央が131.1人で最も少なか った。歯科医師については、横須賀・三浦が109.3人で最も多く、川崎北部が56.2人で最も 少なかった。薬剤師については、県西が233.8人で最も多く、県央が174.0人で最も少なかった。 (2) 保健師、助産師、看護師、准看護師 平成20年の本県の保健師数は1,825人で、平成18年に比べ199人増加、助産師は1,692人で 123人増加、看護師は4万5,994人で4,011人増加、准看護師は1万1,139人で180人減少して いる。 人口10万対では、保健師が20.4人、助産師は18.9人、看護師は513.5人、准看護師は124.4 人であった。地域別では、保健師については、県西が32.8人で最も多く、川崎北部が12.5人 で最も少なかった。助産師については、川崎南部が26.9人で最も多く、県央が13.4人で最も 少なかった。看護師については、湘南西部が696.2人で最も多く、横浜北部が398.1人で最も 少なかった。准看護師については、県西が204.9人で最も多く、川崎北部が77.3人で最も少 なかった。 (保健福祉局経理課、地域保健福祉課)